昨日の22日、タイの商務省が9月のタイの輸出額が5.2%の減少に転じ、19か月ぶりの減少となった事を発表しました。
タイでも以下のように現地ニュースで報じられています。

バンコクポスト)9月の輸出5.2%減少、19か月ぶりの減少へ
(原題)Sept exports fall 5.2% y-o-y, first decline in 19 months (2018年10月22日)
https://www.bangkokpost.com/business/news/1562474

報道内容の概要は以下の通りです。

10月22日月曜、商務省は9月のタイからの輸出が5.2%の減少となり、19か月ぶりに減少に転じたことを発表した。
8月は6.68%の増加だったため、9月は急激な低下となった。
輸出の減少は、米中の関税戦争などの貿易戦争、輸出相手国の経済問題、これまでの急激な成長による相対的な調整などが考えられる。

このように輸出の急減が発表されました。
尚、発表された商務省のデータによると、9月の増減は以下の通り地域差が大きい事がわかります。

(2018年9月度、輸出額前年比増減)
北アメリカ   +1.2%
南アメリカ   -12.0%
ロシア   -19.9%
日本   +0.2%
韓国   +6.9%
中国   -14.1%
台湾 -17.5%
アセアン   +7.9%
南アジア   -3.7%
オーストラリア   -19.3%
中東   -0.5%
EU   +4.3%

10%以上の大幅な低下をしているのは中国の他、南アメリカ、ロシア、台湾、オーストラリア。
この中で大口の輸出先は中国のみですから、中国への輸出が急減しているのがわかります。
一方で、北米や日本、韓国、EU、アセアンなどは増加しており、9月時点では減少はしていません。

この輸出の減少のニュースについては本日23日、現地報道において以下のように、タイのソムキット副首相のコメントを引用する記事も続報として報道されています。

バンコクポスト)ソムキット副首相、輸出減少に動じない
(原題)Somkid unfazed by export snag (2018年10月23日)

https://www.bangkokpost.com/business/news/1562762/somkid-unfazed-by-export-snag

概要としては、以下の通りです。

ソムキット副首相は、上記の9月の輸出の大幅な減少があっても、タイは今年の輸出の成長目標である8%を達成できると見込んでいる。
2018年の残りの3か月、毎月200億ドル達成することで、目標は達成できる見込みだとソムキット副首相は語った。
同氏は9月の輸出急減について、主に中国への輸出の減少や金の輸出の減少、また先月までの伸びが高すぎたための調整局面が主な原因という見解を示した。
ソムキット副首相は今年の残り数か月と来年度のタイ経済や観光業の見込みとして、中国の景気後退、原油価格の上昇、金利上昇、世界的な経済後退などが懸念としてあげられる旨を述べた。

上記のようなソムキット副首相の話の上で、解説する記事が書かれています。
記事には分野別の増減も書かれており、これによると、特に減少が大きい分野として、金が前年比-78.8%、携帯電話関連機器が-32.6%、電子基板がー10.6%、自動車及び関連部品が-7.4%となっており、金の他は特に携帯電話関連の分野で減少が大きい事がわかります。

米中の経済的な対立は収束の見込みは現状ないため、中国への輸出が急に回復をするという事は現状は見込みにくい状況にあります。
一方でタイ政府も、経済問題が解決しないと来年2月に予定されている選挙では不利が予想されるため、今後の対応と推移に注目が集まります。

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