先週にタイ政府において交通を監督する省庁であるDLT(Department of Land Transport)が会見を開き、タイでの交通状況の改善のために無免許運転を厳しく取り締まれるよう、無免許運転の罰則の大幅な厳罰化を提案しました。
現地報道でも以下などの通り、大きく取り上げられています。
バンコクポスト2018年8月23日 Motorists slam police road safety crackdown
https://www.bangkokpost.com/news/general/1526566/motorists-slam-police-road-safety-crackdown
現地報道によると、現行法は1979年施行のThe Vehicle Act、及びLand Transport Actが無免許運転を取り締まる根拠法となっていますが、この罰則は以下のようなものです。
無免許運転:罰金1000バーツ以下、一か月以下の懲役 の片方ないし両方
期限切れ免許での運転:罰金2000バーツ以下
免許不携帯での運転:罰金1000バーツ以下
今回のDLTの提言は、同罰則を以下の通り引き上げるものです。
無免許運転:罰金5万バーツ以下、三か月以下の懲役 の片方ないし両方
期限切れ免許での運転:罰金5万バーツ以下、三か月以下の懲役 の片方ないし両方
免許不携帯での運転:罰金1万バーツ以下
(現地報道より引用)
タイでは無免許運転の罰則があまりに緩かった為に、交通事故は非常に多く、WHOの資料においても世界ワースト2位となっています。
これを改善するための提言として発表されました。最大5万バーツの罰金というと、現地ではバイクが新車で買えるほどの罰金ですね。
既に現地においても翌日にはタイの民主党が反対するなどし、多様な意見が議論されていますが、いずれにしても罰則は強化されていく事が見込まれます。
外国人である日本人も、きちんと有効な免許を携帯して、安全運転を心がけて運転しましょう。
(参考)翌8月24日には、タイのDemocrat Party(民主党)が、罰金50倍の厳罰化へ反対すると発表し、議論となっています。
バンコクポスト2018年8月24日 Democrats Oppose Driving License Fines
https://www.bangkokpost.com/news/general/1527238/democrats-oppose-driving-licence-fines
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