(タイ現地ニュースより)
タイの現地報道によると、タイでは中国人観光客が今年の7月頃より大きく減少しています。
タイ観光スポーツ省の発表数字によると、9月にタイに入国した中国人は前年同月比14.9%減の64万7664人に減少しました。
前年比減は3カ月連続で、減少率は7月の0.9%、8月の11.8%から拡大しています。

7月にはプーケットで中国人観光客47人が亡くなった海難事故が発生、9月にはドンムアン空港で中国人観光客が殴られたとしてSNSに広めた事件もあり、中国人観光客においてタイ旅行を見合わせる動きが広がっているということです。

9月の事件については、その後のタイの現政権の対応を以下の過去記事で取り上げています。
“プラユット首相、(主に中国人)旅行者からの信頼を得られるよう指示”

タイ観光スポーツ省によると、タイへ入国した年間入国者数は2017年度で約3538万人。そのうち中国人観光客は最も多く、約981万人。全体の約26%、1/4を占める存在です。

この観光業収入を増やすため、現政権は各空港の入国審査場に中国人専用レーンを設けるなど、中国人観光客優遇政策を行ってきましたが、これに加えて、主に中国人観光客向けに、現在は約2000バーツが必要な観光客向けビザの申請料を無料にする、中国人観光客向けにはダブルエントリーのビザを発給する方針が発表され、来月にも施行される見込みと、主に現地メディアにおいて報道されています。

この報道を見ると、タイへの観光客が減っているような印象となりますが、数字を見ると、中国人以外のタイへの観光客は、中国人観光客の減少以上に増加を見せていることがわかります。前述と同じくタイ観光スポーツ省のデータによると、タイを訪れた今年の外国人の総数は9月が前年同月比2.1%増の265万5562人、1―9月が前年同期比8.7%増、2854万1887人でしたので、中国人観光客の減少よりも、他の観光客の増加が大きく、全体としては観光客数は増加している事になります。

実際、パタヤのようなビーチリゾートの実感としても、今年は7月頃から中国人観光客の姿が減っていますが、旅行者が減少したという印象はありません。

中国人観光客は一時的に減少するかもしれませんが、全体としては、より多様な観光客がタイに来てくれ、観光客数は今年も増加しているタイ。
日本人にとっても、より安心して暮らせるようにしたいですね。

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