2018年11月7日
PJA NEWS)タイ政府、21ヵ国からの旅行者に入国ビザ無料発給を閣議決定
タイ政府が、中国などを中心とした21か国からタイに訪れる旅行者に、来月1日より2か月間入国ビザを無料発給する閣議決定を行いました。
昨日、現地メディアのバンコクポストが伝えています。
Bangkok Post:Cabinet waives visa on arrival fee for 21 countries (2018年11月6日)
バンコクポスト:21ヵ国に、入国ビザ無料発給を閣議決定
https://www.bangkokpost.com/news/general/1571002/cabinet-waives-visa-on-arrival-fee-for-21-countries
報道されている概要は以下の通り。
プラユット政権は11月6日の火曜日、中国を含む21ヵ国からの観光客に、2か月間の入国ビザ無料発給をする事を承認した。
これは観光客数増加のために要望されていたものだ。
政府の広報官は、滞在期間が15日以内の旅行者に対し、12月1日から来年の1月末まで、現在は2000バーツがかかっている入国ビザ発給の手数料を無料とする事を発表した。
21ヵ国は、ブルガリア、ブータン、中国、キプロス、エチオピア、フィジー、インド、カザフスタン、ラトビア、リトアニア、モルディブ、マルタ、モーリシャス、パプアニューギニア、ルーマニア、サンマリノ、サウジアラビア、台湾、ウズベキスタン。
というのが、報道されている概要です。
記事では他にも、タイ政府はこの無料ビザの措置により最低でも30%は観光客数が伸びる見込みである事や、観光地のパタヤでは中国人旅行者の急減を受けて、同じ7日の火曜日にも関係機関及びビジネスパーソンで集まっての会議が開かれている事などを報じています。
中国人観光客が今年は減少し、他の国からの旅行者が増加している事は、PJA NEWSでも以下の過去記事などで取り上げてきました。
2018年10月19日
PJA NEWS)7~9月、タイへの中国人観光客が減少。しかし他の観光客が増加し、観光客数全体としては微増へ。
https://pattayaja.com/2018/10/19/79%e6%9c%88%e3%80%81%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%81%b8%e3%81%ae%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e4%ba%ba%e8%a6%b3%e5%85%89%e5%ae%a2%e6%95%b0%e3%81%8c%e6%b8%9b%e5%b0%91/
今回の入国ビザは、15日以内の観光目的の短期滞在でもビザの取得が必要な国が対象ですので、ビザなしで一定回数までは滞在が認められている日本には関係はありません。
今回の21か国の内容を見ると、その中でタイへの観光客数が突出して多いのは中国人観光客なんで、主に中国人向けに行われた施策というべきでしょう。
では、中国人旅行者を増加させる起爆剤となるか？については、中国人旅行者が減っている原因によりますね。
もちろん、これまで多く言われている通り、中国人観光客が多数亡くなられた水難事故や、バンコクの空港での中国人観光客のトラブルなどが主な原因なら、一時的なものなので、時間がたてば回復するでしょう。
しかし、中国の海外旅行意欲が低下しているとか、タイが観光地としての魅力を感じられにくくなるとか、そんなことが理由であれば、2000バーツが2か月の間だけ安くなるからといっても、タイ政府が期待する30%の増加となるかどうかは疑問です。
また、タイ政府が発表した”最低でも30%は増加する”という見込みの数値も、その見込みの根拠は何も語られていません。
そうすると、別に予測の根拠があるわけではなく、単に1人2000バーツの手数料収入がなくなるなら、代わりに30%は増えてくれないと、タイ政府としては全く割りが合わないとか、そんな理由で作られているのかもしれないと思わされてしまいますね。
報道官は、予測数値を政府発表で言う以上は、きちんと説得力を持って受け取られるよう、根拠を合わせて説明する方がより効果的と思います。
来月1日から始まる入国ビザの2か月間無料化。
これで年末のハイシーズンのタイへの観光客数がどのように推移するか、注目しましょう。
PJAから御案内)
PJA(パタヤ日本人会)では来月の12月7日(金)の夜に、グルメ部中心の忘年会をパタヤで実施します。
孤児院へのチャリティーなども合わせて行いますので、ご都合良い方はぜひご参加下さい。
ご参加の御連絡は、グルメ部の部長の桜井さん、顧問の岡本さん、もしくは事務局メンバーなどへ御連絡をお願いします。
タイ情報で、にほんブログ村ランキングに参加中！ 見ていただいた記事には、是非以下にクリックをお願いします。
