2018年11月8日
PJA NEWS)日テレ、イッテQでねつ造疑惑!週刊文春がスクープ

本日(11月8日)発売の週刊文春が、日本テレビの日曜夜放送の人気番組”世界の果てまでイッテQ!”で、ラオスのビエンチャンに存在しなかった”橋祭り”を番組でねつ造して報道していた疑惑をスクープしました。

本日発売の紙版の文春では5ページにわたり大きく掲載されています。

以下の文春オンラインからも、無料記事も、有料記事も買って読むことが出来ますので、こちらをご覧下さい。

文春オンライン:日テレ「イッテQ!」にラオス「橋祭り」ヤラセ疑惑
http://bunshun.jp/articles/-/9579

少しお金はかかりますが、上記の有料記事や、本日発売の文春の紙版を買われると、より詳細がはっきりと把握されます。

記事は大変な反響で、昨日の日本時間午後4時から配信されたとたん、翌日にはヤフーニュースでコメント数も6,000を超えるほどでした。

このねつ造疑惑の問題を考えるにあたり、この日本テレビの”イッテQ”の位置づけを理解することが必要でしょう。

”イッテQ”は、自らを”ドキュメンタリーバラエティー”と銘打って、モットーは”ウソとヤラセの完全排除”としている、日テレの看板番組です。

この位置づけから同番組は従来のバラエティーとは一線を画し、これまでもギャラクシー賞など多数のテレビ業界の賞を受賞してきました。

この位置づけに沿った企画として、過去にはイモトアヤコが本気で登山に挑む企画などを実施、この本物感から人気になりました。
日テレの看板番組であり、番組の視聴率も20%を超える事もあります。

この番組で、過去にそこでやった事もないラオスの”橋祭り”なんて祭りを、タイのバンコクのコーディネート会社の”M社”(M社は文集記事における表現より引用)に依頼し、現地にセットを組んで、参加者には日本のテレビのイベントだと説明して人を集め、賞金や賞品を渡して、”現地で毎年行われている祭り”として放送していたというのが文春報道の概要ですが、これが事実なら日本の大手報道機関による”ラオス文化のフェークニュース”と問われるべき酷い内容です。

日本テレビは本日、朝日新聞等の他の媒体の取材に答える形で、テレビ局サイドでセットを組んだりしていない、参加者に賞金など渡していないとする趣旨の見解を発表し、番組は今後も継続すると発表しました。

ヤフーニュース:スポニチアネックス 2018年11月8日
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181108-00000100-spnannex-ent

文春記事に登場する、この祭りのコーディネーションを担当した”バンコクの日系コーディネート会社のM社”というのは、1976年創業の歴史のある会社です。

昔は”なるほど!ザ・ワールド!”などを担当していた実績があり、現在も放送中の番組でも、”ガイアの夜明け”や”世界仰天ニュース”など、各局の有名番組での実績のある会社です。

このバンコクのM社の代表は、以下の朝日新聞が報道するように、昨夕に次のようにコメントしているということです。

(以下、引用)

番組内で「海外コーディネーション」を担当したと表記のあった会社の代表は7日夕、朝日新聞の取材に応じた。ラオスでの番組の撮影をサポートしたことを認めた上で、「自転車で水上にかけた橋を渡る祭りは、ラオスでは以前から、村単位などで行われている。全くないものをでっちあげたわけではない」と説明した。

 障害物として番組に登場した玉については、「テレビで紹介されることになり、祭りを盛り上げ、番組をおもしろくするために、ラオスの美術会社と我々が作ったものだった。撮影前に日本テレビ側にも報告していた」と語った。

(ここまで引用。引用元:朝日新聞Digital 2018年11月7日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181107-00000092-asahi-soci

この回答内容によれば、そもそも番組で登場した障害物の玉はラオスの美術会社とコーディネート会社Mとで作ったもので、しかもそれは日本テレビ側にも報告されていたわけですから、日本テレビの”セットなど作っていないと”する見解は、M社の回答とも矛盾しているというべきではないでしょうか。

 

そして現実問題として、このような日本の大手メディアの海外文化でのやらせ、ねつ造の疑惑は、今報道されているラオスの話だけで起きているわけではありません。

これは海外在住の日本人の間では有名な話なんですが、他の国でも、ラオスのねつ造疑惑よりも大きな疑問の声が上がる問題が、現地から指摘されている最中にあるのです。

これらは海外の文化を”ねつ造”したと指摘されるもので、フェークニュースなどに世界的な問題意識が高まる中、既に海外から日本への国際問題になりそうな状況になっている件まであります。

PJA NEWSではこれまで、タイでも、海外からのフェークニュースに敏感になっている事を、最近の以下のような記事で取り上げてきました。

過去記事)2018年10月15日
PJA NEWS)プラユット首相、旅行者からの信頼を得られるよう指示
https://pattayaja.com/2018/10/15/%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%82%88%e3%82%8a%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%a6%e3%83%83%e3%83%88%e9%a6%96%e7%9b%b8%e3%80%81%e6%97%85%e8%a1%8c%e8%80%85%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae/

過去記事)2018年11月6日
バンコクで人肉レストラン!?フェークニュースで問題に
https://pattayaja.com/2018/11/06/pja-news%e3%83%90%e3%83%b3%e3%82%b3%e3%82%af%e3%81%a7%e4%ba%ba%e8%82%89%e3%83%ac%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%ef%bc%81%ef%bc%9f/

今日の報道内容だと、ラオスの事件でなんで”タイのニュース”を主に取り扱うPJA NEWSで取り上げたのか、不思議に思われるかもしれません。

これは、M社がタイのバンコクにあるからだけではなく、タイニュースの視点で見ても決して他人事ではなく、関係が深いと考えたからです。

今回の、日本の大手テレビ局である日本テレビによる、海外文化のねつ造疑惑。

さらに大きな問題となりそうな状況の中、今後の推移に注目が集まります。

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