PJA NEWS2018年11月19日

タイ現地ニュースにおいて、タイ政府がEEC(東部経済回廊)と、SEC(南部特別経済回廊)との接続をする計画が発表された旨が報じられています。

バンコクでは先週の11月15日(木)、”Next step Thailand”というセミナーが開催されていました。

”Next Step Thailand”セミナー(タイ語の公式ウェブサイトとなります)
http://www.bangkokbiznews.com/pr/detail/48948

セミナーにはEECの担当などタイ政府高官が出席されていましたが、その講演の中でEECとSECの接続計画が発表されました。

昨日のパタヤ現地メディア”Pattaya Mail”は、以下のように伝えています。

Pattaya Mail)Govt plans to connect EEC to SEC to boost foreign investment (2018年11月18日)
パタヤメール)タイ政府、外資の投資加速のため、EECとSECの接続を計画
http://www.pattayamail.com/thailandnews/govt-plans-connect-eec-sec-boost-foreign-investment-233709

 

SEC(南部特別経済回廊)とは?

このニュースを伝える前に、まず多くの日本人の方にはEEC(東部経済回廊)開発計画は知られているものの、SEC(南部特別経済回廊)計画はあまり知られていないと思いますので、SEC(南部経済回廊)についての説明を先に記載します。

SECは現在タイ政府が進めている、EECに次ぐとされている開発計画です。

SECは約3か月前の2018年8月2日、タイのソムキッド副首相が南部特別経済回廊(Southern Special Economic Corridor)の開発計画を発表。この開発計画を略してSECと呼ぶようになったものです。

この8月2日の発表を、現地メディアの英字紙Bangkok Postは以下のように報じています。

Bangkok Post)Southern Economic Corridor on agenda (2018年8月2日)
バンコクポスト)SEC(南部経済回廊)計画が発表される
https://www.bangkokpost.com/business/news/1514162/southern-economic-corridor-on-agenda

SECでは、タイ南部のチュンポン、スラタニ、ラノンの3県へのインフラ投資を加速し、開発をすることが発表されており、開発を担当するのはタイのNESDB(国家経済社会開発委員会)です。

直後の8月16日には、タイ現地メディアが、上記の3県にナンコンシータマラートを加えて、SECで交通インフラ投資、観光、農業振興などを軸に200憶バーツを投資する方針と報じています。

 

EECとSECの接続計画について

冒頭記載の先週のセミナーで発表されたのは、EEC(東部経済回廊)とSEC(南部経済回廊)を結ぶ計画で、新たに200憶バーツの投資を行い、南部開発を加速する計画と発表されました。

報道によると、講演ではEECとSECとの接続計画は外資からの投資を加速し、地域住民の所得向上に大きな貢献が期待される事がアピールされ、SEC対象の4県への恩恵が語られていました。

このSECとEECの接続計画については今後閣議で検討され、来月の12月のうちに決定がされる見込みと報じられています。

このニュースについては、タイのNationでもセミナーの講演写真と共に以下のように報じられています。

Nation)Bt20-bn plan to link EEC with southern corridor (2018年11月16日)
ネーション)EECとSEC接続計画に200憶バーツ投資計画
http://www.nationmultimedia.com/detail/Economy/30358665

ちなみに、この”Next Step Thailand”のセミナーの主催社であるタイメディア”Krungthep Turakij”は、ネーションの姉妹紙ですので、Nationもとても詳細に報じていますね。

今回のSECとEECとの接続計画は、まだ閣議で了承もされていない計画段階ですので、今後どうなるかはわかりません。

しかしながらタイの現政権としては選挙が来年2月に予定されている中で、タクシン派が弱い南部からの選挙での支持を得たい理由もあって、南部への開発計画を所得向上とともにアピールする狙いもあると見られますので、選挙結果への影響も大きそうな計画です。

 
投資規模も200憶バーツ(約700億円)なら、政府プロジェクトとしてはかなり小規模ですし、インフラ投資なら公共性も高いため、承認されやすいという面もあるのではないでしょうか。

また、SECを今後開発するとなれば、タイ政府からすると、その”投資をしてくれる外国”といっても、中国はこれまでのタイ高速鉄道の開発計画でも低利融資の支援も断っている姿勢を続けているのが現状(*1)ですから、高速鉄道開発では低利融資を提案しているといわれる日本への期待が大きくなる可能性も見込まれます。

今後の推移に注目が集まるニュースです。

 

(*1)参考過去記事
PJA NEWS 2018年11月1日)
タイ高速鉄道で唯一実現可能性の高いEEC路線、政治と現実に隔たり

 

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