2018年11月27日
PJA NEWS)

選挙予測調査結果、プラユット政権に衝撃

昨日のPJA NEWSでお伝えした、以下の選挙予測調査結果の報道を受けて、タイのプラユット政権に衝撃が走っています。

過去記事)2018年11月26日
PJA NEWS)タイの選挙予測調査結果、衝撃の首位入れ替わりに!
https://pattayaja.com/2018/11/26/pja-news%e6%9d%a5%e5%b9%b4%e3%81%ae%e3%82%bf%e3%82%a4%e9%81%b8%e6%8c%99%e4%ba%88%e6%b8%ac%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e7%b5%90%e6%9e%9c%e3%80%81%e8%a1%9d%e6%92%83%e3%81%ae%e9%a6%96%e4%bd%8d%e5%85%a5%e3%82%8c/

タイ現地メディアのバンコクポストは本日の以下の記事で、この調査結果を受けてのプラユット首相のコメントなどと共に、タクシン派であるプアタイ党の活発化する動きを報じています。

Bangkok Post)Phue Thai deploys big gun trio (2018年11月27日)
Bangkok Post)プアタイ党、3人の大物を擁立
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1582750/pheu-thai-deploys-big-gun-trio

以下にお伝えします。

現地報道によると、タクシン派のプアタイ党(タイ貢献党)は来年2月のタイの選挙を見据えて、3人の大物を擁立しました。

右から三人目が、調査結果で首相にふさわしい人としてトップとなった同党中核のSudarat氏
画像:プアタイ党

1人目は、昨日報道されたタイの世論調査結果で、”次期首相にふさわしい人”としてプラユット首相を抜いて一位となったSudarat氏。

プアタイ党のSudarat氏
画像:プアタイ党

二人目は、ベテランの政治家で前副首相のChalerm Ubumrung氏。

そして3人目は、国逃亡中のタクシン元首相の実の息子であるPanthongtae Shinawatra氏の3人です。

この逃亡中のタクシン元首相の息子であるPanthongtae氏は、選挙が近づく中で先週日曜にプアタイ党に参加し、選挙キャンペーンに参加する見込みと昨日のバンコクポストで伝えられていました。

Bangkok Post)Taksin’s son tipped to help Pheu Thai campaign (2018年11月26日)
Bangkok Post)タクシン元首相の息子、プアタイ党の選挙キャンペーンに参加
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1582606

現政権のプラユット首相は、昨日報道された世論調査結果で”首相にふさわしい人”のトップがSudarat氏となり、プラユット首相は二位に転落した事についてコメントを求められると、この世論調査結果を重視しない姿勢を見せて

”この調査結果は、たったの千人強の人の声しか聞いておらず、国の声を表していない”
”選挙結果に表されていない動きがある”
”このような選挙結果のトリックは一部の政治家により、現政権(プラユット政権)の評価が正しくされないように使われてきた”

という趣旨のコメントをしました。

その上でプラユット首相は”しかしながら、タイ国民は2014年のクーデターの後に多くを学んできた事を信じている。”と話しました。

一方、プラウィット副首相はNIDAの世論調査の調査手法に対して懐疑的な姿勢を示し、”この政治人気投票における、人気のポイントはどのようにつけられているのだ?”という趣旨の話をしました。

上記が、本日報道されている現政権の反応と、プアタイ党(タイ貢献党)の動きを報じた記事の概要です。

 

プラユット首相のコメントも、現政権にとって不味いポイントを取り上げられました。

当たり前ですが、この調査結果はサンプル数の不足で誤差が起きる可能性が問題の調査ではありません。

統計的には、サンプル数が1000を超えている調査であれば、まともに調査がされていれば母集団との誤差はほとんどないのは当然です。

指摘するなら、もっと理知的で具体的な点をわかりやすく指摘しないといけないし、その準備が出来ていないなら、コメントを出すべきではなかったでしょう。

でないと、これじゃぁ統計学の基礎の有意差についても理解していないと取られるコメントになってしまっています。

次に引用されているプラウィット副首相のコメントは、都合の悪い調査結果に猜疑心を出したことのみが印象として残るような書き方で現地メディアで報じられてしまっています。

さらに実際のBangkok Postの記事を見ると、プラユット首相の写真の選び方までも含めて、印象が悪くなるような写真の選び方がされています。

実際に、Bangkok Postの記事後半のプラユット首相の写真だけでも見てみて下さい。

Bangkok Post)Phue Thai deploys big gun trio (2018年11月27日)
Bangkok Post)プアタイ党、3人の大物を擁立
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1582750/pheu-thai-deploys-big-gun-trio

そしてプラユット首相の後には、腕時計疑惑で揺れているプラウィット副首相のコメントを引用する構成となっており、抑圧されている印象のあるタクシン派との比較もあって、現政権の印象が悪くなってしまいかねない記事となってしまっています。

これまでタイの現軍事政権側は、最大のライバルであるタクシン派の抑え込みのために、各地方で票を取れる派閥の抱き込み、選挙制度を現政権に有利な形となるように変更しての親軍政派新党の結成、タクシン派などの有力政治家の抱き込み、枢密院は16人のうち、議長以下9人を軍出身者とする軍の支配力の強化などを行ってきました。

この影響でパタヤ市でも、プラユット首相の軍政に強権を与える暫定憲法44条の発動を受けて、先月には市長が地域の有力者であるクルンプーム一族のソンタヤー氏に変わっています。

PJA NEWS過去記事)パタヤ新市長のソンタヤー・クルンプーム氏、執政を開始 2018年10月5日 
https://pattayaja.com/2018/10/05/%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%A4%E6%96%B0%E5%B8%82%E9%95%B7%E3%81%AE%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%B0%8F%E3%80%81%E5%9F%B7/

この軍政によるタクシン派への締め付けの中で、タクシン派のプアタイ党(タイ貢献党)の強制解党も現実味を帯びてきている中にあります。

この現状については、以下の昨日のSankei Biz(バンコク在住:小堀晋一記者執筆)の記事が非常にわかりやすいので、以下にご紹介します。

Sankei Biz)タイ、軍の影響力残す体制作り着々 貢献党の強制解党に現実味(2018年11月26日)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/181126/mcb1811260500007-n1.htm

この現状の中で、タクシン元首相の息子までが選挙に出てきて、選挙に向けて3大有力者を掲げたタクシン派のプアタイ党(タイ貢献党)。

これはいよいよ、プアタイ党の強制解党にも現実味が出てきています。

この状況の中で、今後選挙に向けてどのように動くのか、タイの政局の動きに国内、海外とも注目が集まります。

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