2018年12月15日

PJA NEWS)秋篠宮ご夫妻がタイ訪問、タイで反響

今月の12月12日から、日本の宮家である秋篠宮さまご夫妻が私的にタイを訪問されました。

13日には、秋篠宮さまはタイ東北部のマハーサーラカーム大学で生物学の名誉博士号を授与される式典に参加されました。

秋篠宮さまはメコンオオナマズなどの淡水魚類や家禽(かきん)類に関する調査研究をされ、それが評価されての授与式となりました。

その映像を伝える日本のニュースが以下のものです。


秋篠宮さま タイで名誉博士号の授与式にご出席 

秋篠宮さまは授与式で、「私1人に授かったものというより、私に協力してくださった日本・タイ両国の多くの方々の尽力を顕彰したのだと思う」とお言葉を述べられました。

その後秋篠宮さまのご要望で、タイ北部の民族博物館を訪問されました。この博物館には収集された生活用品などが展示されており、秋篠宮さまにとっては約30年ぶりの再訪となりました。

その模様が、以下の日本のニュースの映像です。


秋篠宮さま タイで民族博物館を再訪

一方、妃の紀子さまはバンコクで13日から2日間開かれた母子手帳国際会議に出席され、合わせてバンコクにある子供病院や、日本の児童書などを所蔵する図書館を視察されました。

そして本日の12月15日の朝、秋篠宮さまご夫妻はタイ訪問を終えられて、羽田着の民間機で無事に帰国されました。

 

 

秋篠宮家は、秋篠宮文人親王と妃の紀子さまの結婚を機に1990年に創設された日本の宮家です。

その秋篠宮ご夫妻が、今回のように非常に良い形でタイへ私的に訪問してくださることは、日タイ関係のためにも非常に良い影響があり、日本人としてはうれしくなるニュースですね。

タイでも、今回の訪問は良い形で報道されています。以下にタイのニュース記事を紹介します。

MGROnline)日本の秋篠宮殿下、タイを訪問(2018年12月13日)
https://mgronline.com/japan/detail/9610000123590

 

東京農業大学で,講義をされる秋篠宮さま
(神奈川県:平成25(2013)年5月)
(写真:宮内庁)

日本では、ご夫妻の長女の眞子さまと小室圭さん(27歳)とのご結婚が延期となっている問題が話題となっていましたが、一方のタイでは、秋篠宮さまの別のニュースが最近では一部で話題となっていました。

そのニュースとは先月の11月30日、53歳の誕生日を迎えられた秋篠宮さまが、東京・元赤坂の宮邸で妃紀子さまと記者会見に臨まれた折の事です。

記者会見の場で秋篠宮さまは、代替わりに伴う大嘗祭(だいじょうさい)については国費ではなく、天皇ご一家の私的活動費「内廷会計(内廷費)」でまかなうべきだと話され、「身の丈にあった儀式」とすることが「本来の姿」との認識を示されて、大きなニュースとなりました。

これまで国費で行うとしていた政府決定と異なる見解を、皇族方が明らかにされるのは極めて異例なものです。

タイでも、このニュースは以下のように報道されています。

Posttoday)<タイ語ニュースとなります> (2018年12月1日)
秋篠宮殿下、政府方針に対する意見を発表
https://www.posttoday.com/world/572554

日本の大嘗祭(だいじょうさい)は、新天皇の皇位継承に伴う一世一度の最重要儀式で、来年の皇位継承の予定に合わせて準備されています。

平成になった折の大嘗祭では、宗教的な側面もあるために国事行為ではなく、皇室の行事と位置づけられました。しかしその費用は、他の通常の宮中祭祀が天皇ご一家のお手元金である「内廷費」でまかなわれるのに対し、皇位の世襲制をとる憲法下において公的性格があるとされて、費用約22億円は皇室の公的活動費「宮廷費」から支出されました。

秋篠宮さまの発言は、来年に予定されている皇位継承式典について、宗教的側面もあり国費が使われる事には疑問があるとされ、国費を使わないで宮廷費のみで質素なものとして執り行なうべきだというお考えを表明されたものです。

このニュースがタイでも報じられ、タイ世論からも、宮家の秋篠宮さまが皇位継承の儀式を質素にしてまで、公金に負担をかけないようにされたいとする姿勢を称賛する声が上がり、まさに「足るを知る」だと話題となっていました。

日本の皇室は、タイの王室とは戦前から続く長く良好な関係があり、タイでも人気があります。

例えば以下のように、日本の天皇陛下がタイを訪れられてタイ国王に表敬をされた際も、タイ現地で大きなニュースとなって報じられています。

Bangkok Post)Japanese emperor empress pay respects (2017年3月6日)
Bangkok Post)日本の天皇陛下による表敬が行われる
https://www.bangkokpost.com/learning/advanced/1209589/japanese-emperor-empress-pay-respects

秋篠宮さまの姿勢がタイで称賛される中で、そのニュースからわずか2週間ほど後に、その秋篠宮さまがご夫妻で私的にタイを訪問されたのが、今回のタイ訪問だったのです。

 

日本とタイの両国ともに、誇れる王室や皇室があるというのは、国民の誇りとしても非常に素晴らしいことだと思うニュースですね。

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