2018年12月16日

PJA NEWS)タイ政府、ゴミ処理の対策指針を発表!

タイで深刻になっているゴミ問題について、タイのPCD(汚染管理局)が、対応指針として4段階の計画を示しました。

タイ現地メディアのNationが今日、伝えています。

Nation)Four-step plan issued to rid Thailand of gabage (2018年12月16日)
Nation)タイのゴミ問題解決のため、4段階の計画が示される。
http://www.nationmultimedia.com/detail/national/30360402

報道によると、タイのPCD(汚染管理局)は来年中にタイ国内の770万トンの(埋め立てられる)ゴミを減らす国の目標を達成するために、4段階の計画を関係機関に示しました。

これは12月14日の金曜日に、同局の局長が発表したものです。

第一段階として、まず各地域ごとにゴミ処理の規模や場所、環境要因などを踏まえて、適切なゴミ処理の方法を選択します。
その方法は、
衛生的な埋め立て、換気の良い埋め立て、バイオガスを生産するための発酵、肥料用途への利用、ゴミから作る燃料(RDF)化、焼却・燃焼処理などが考えられ、その地域のゴミの量、内容、地域特性として環境への影響、地元の受け入れなどを考慮して、ゴミ処理の方法を決定していきます。

第二段階として、燃焼・焼却処理を中心に、焼却炉の規模によって4段階に分類して指針を示しています。
4段階は、焼却能力が1日3トン未満、3~30トン、30~50トン、50トン以上の4段階でそれぞれ分類し、適切な焼却を行って、埋め立てられるゴミを減らします。

第三段階は、ゴミから燃料を作る”ゴミ由来燃料(RDF)”化に取り組みます。
ゴミ内容の
物理的属性(発熱量、水分、密度など)、および化学属性(塩素量、水銀/カドミウム/重金属量など)を考慮し、RDF化を実施します。

第四段階は、”ゴミ由来燃料(RDF)”を生産するためにも、地域社会におけるゴミの分別、分別後の処理、環境への悪影響の予防、軽減をする手段について考慮し、それぞれのゴミの分別から処理体系を決定するとしています。

 

タイのゴミ問題が深刻になっている事は、これまでにPJA NEWSでも取り上げてきました。

PJA NEWS)サムイ島に巨大なゴミの山!日本のニュースがタイで話題に (2018年10月24日)
<以下記事でご紹介した動画はすでに削除されているようです。>

PJA NEWS)サムイ島に巨大なゴミの山!日本のニュースがタイで話題に

タイ現地の目線で見ると、驚かされるのは、ゴミの分別が実質上、何らされていないことです。

日本であれば、リサイクルできるゴミかどうか、燃えるゴミ(焼却炉に送れるゴミ)かどうかは勿論、さらに地域によって細かく分類され、出来るだけ環境に悪影響を残さないようにゴミ処理がされるのが当たり前ですから、日本人の目線で見ると、ほぼ何ら分別すらされていないタイのゴミ処理には驚かされます。

PJAのあるタイのパタヤでも、燃えるゴミか燃えないゴミかすらも分別されていませんし、地元の人を見ていると、水銀を含む電池までを、普通のゴミとして捨ててしまうのが当たり前です。

こんな事をやっていれば、そりゃぁゴミ問題が深刻になりますし、環境への悪影響も甚大です。

特にタイは綺麗なビーチや自然が観光地としての魅力なのに、その素敵な環境や自然を破壊してしまったら、タイの観光業もままならなくなります。

そんな現状で、タイの世論でもゴミ問題への批判が高まってきており、タイ政府も対策を発表したものです。

以前の記事でも書きましたが、ゴミ問題なら、かつての日本も辿ってきた問題ですし、日本企業がゴミ問題の解決や、環境への悪影響を食い止めるために活躍できるチャンスも多々あるのではと思います。

日本としては、是非こういう社会的にも意義がある所で活躍してほしいと思うニュースですね。

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