バンコクのPM2.5汚染スモッグ、人工降雨で減少!?
PM2.5を含む汚染スモッグの公害が広がっているタイでは、バンコク都庁が中心となってバンコクに人工の雨を降らせ、空気中のPM2.5を減少させる試みをする意向である事が、昨日の2019年1月14日(月)に報じられています。
以下のパタヤ現地英字メディアのPattaya Oneが報じています。
Pattaya One)Bangkok could see artificial rain tomorrow (2019年1月14日)
Pattaya One)バンコク、明日は人工降雨の可能性
報道によると、この人工降雨の取り組みはバンコク都が中心となって、PCD(汚染管理局)、交通警察、交通局などが集まっての会議で、PM2.5を含む汚染スモッグの対策の一つとして発表されていました。
そして本日の2019年1月15日火曜日の朝、バンコクには雨が降った事から、これは汚染スモッグ対策の人工降雨ではないかとバンコクでは言われていましたが、実際には、偶然にこのタイミングで自然降雨があったもののようです。
以下の今朝のタイ大手英字メディアのNationが報じています。
Natoin)Rain makes small dent in still-unsafe Bangkok air (2019年1月15日)
Natoin)降雨により、依然危険なバンコクの大気汚染が多少改善
http://www.nationmultimedia.com/detail/national/30362270
報道によると、今朝の降雨によりバンコクのPM2.5の濃度などは多少改善しました。しかしながら報道によると、今朝の降雨は複数のポイントの確認結果を元に人工降雨ではなく、自然の雨が降った模様である事を伝えています。
上記が、報道されている概要です。
(写真:Pattaya Oneより)
タイのPM2.5などの濃度は、AQI(Air Quality Index)リアルタイム測定値などを以下で見る事ができます。
タイの大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
http://aqicn.org/map/thailand/jp/
本記事執筆時点の2019年1月15日の午後3時頃のデータによると、バンコクの数値は最高で156(Prabadang Rehabiltatoin、同日10時頃測定値)ではあるものの、平均的には少し落ちてきています。
一方で、私たちPJA(パタヤ日本人会)のあるパタヤの近隣エリアは、レムチャバンの測定値が本日の1月15日12時頃の測定値で97(同日12時頃測定値)と、100を下回っており低下しています。
雨が降った事で一時的に少し低下してくれていますね。
しかしながら、雨による低下の効果は一時的にすぎないため、今後のタイの住環境を改善するためにも、PM2.5などの汚染スモッグを減らす抜本的な公害対策の本格化が期待されます。
PM2.5などの汚染スモッグが健康に与える被害は深刻で、特に子供さんがおられるご家庭や、妊娠中の方、ご老人の方などは被害に合いやすく、注意が必要です。
以下に、PM2.5を含む汚染スモッグの注意を掲載しますので、被害に合われないよう皆様ご注意下さい。
(汚染スモッグの注意と対処法について)
PM2.5を含む汚染スモッグの空気が、タイでも公害として深刻化しています。
この空気を吸い込んでいると、PM2.5は呼吸器の奥の肺胞などに容易に入ることから、呼吸器が深刻な被害を受けてしまいます。
これにより、特に呼吸器系の肺がんやぜんそく、気管支炎などのリスクが高まります。
汚染スモッグの酷い折は、外にいる時はマスクの着用などが必要ですが、通常のマスクでは超微粒子のPM2.5は防げません。
N95マスク(*1)や、日本のDS1(*2)のように、PM2.5を防ぐことができるマスクを着用される事が必要です。
*1:米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が定めた規格。
*2:日本の厚生労働省が定めた規格。DS1やDS2などの種類がある
DS1は日本の規格のため、タイでPM2.5対応マスクを購入の際は「N95マスク」と言われる方が、伝わりやすいです。
特に小さな子供さんや、妊婦、老人、疾患がある方は、汚染スモッグに被害を受けないよう、気をつけられて下さい。
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