タイ：選挙関連のフェークニュースへ各社が対策

2019年1月25日　PJA NEWS)

タイ：選挙関連のフェークニュースへ各社が対策

いよいよ2019年3月24日に投票日が決定し、選挙戦が本格化したタイの総選挙の続報です。

前回記事)タイで3月総選挙実施、民政復帰　各国から反響 (2019年1月24日)
https://pattayaja.com/2019/01/24/pja-news%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%81%a73%e6%9c%88%e7%b7%8f%e9%81%b8%e6%8c%99%e5%ae%9f%e6%96%bd%e3%80%81%e6%b0%91%e6%94%bf%e5%be%a9%e5%b8%b0%e3%80%80%e5%90%84%e5%9b%bd%e3%81%8b%e3%82%89%e5%8f%8d%e9%9f%bf/

以下のタイの大手英字メディアBangkok Postが今日の記事で、選挙関連のフェークニュースにSNS等大手が対策を講じる事を伝えています。

Bangkok Post)Tech giants, media target fake news　(2019年1月25日)
Bangkok Post)IT大手、メディア、フェークニュース(虚偽報道)対策
https://www.bangkokpost.com/business/news/1617278/tech-giants-media-target-fake-news

報道によると、タイでも選挙戦が本格化することを受けてIT大手やメディアのフェークニュース対策が講じられています。

IT大手のGoogle社は、選挙についてのフェークニュースへの対策として、タイの各メディアと連携し、タイで報じられるニュースにファクトチェック機能を備えます。この機能をユーザーが使うと、タグから簡単にファクトチェックがされたニュースかどうかを判別できるようになります。

Googleのタイ法人幹部はコメントで、既にタイの各メディアと協力しており、ファクトチェックを進めて、信頼できる情報を提供できるようにする事を語っています。

他にもGoogleのタイ法人は在タイアメリカ大使館と協力して、Googleニュースの検索結果におけるファクトチェック機能の使い方をジャーナリストにトレーニングする取り組みも実施します。

またGoogle社が有するYouTubeも、信頼できるソースからの選挙関連の動画を優先してユーザーが見つけられるように、最新の検索システムを提供しています。

SNS大手のFacebook社は、幹部が(タイの)選挙期間中に外国人が購入した広告の表示を禁止する可能性に言及し、フェークニュースが広められないように対策をするとしています。同社はアメリカの2016年の大統領選でフェークニュースを広めたとして世界的な批判にさらされており、これを受けてグローバルセキュリティーのチームをそれまでの約1万人から約3万人に増やして、世界的にフェークニュース対策を行っています。

Lineのタイ法人は、選挙に影響を与えかねないLineスタンプを禁止するとしています。ただし、政治家自身が作成したLineスタンプで、Lineタイ法人の許可を得たスタンプは利用を認めるという事です。

上記が報道されている概要です。

(写真は虚偽報道のイメージ　Photo by rawpixel on Unsplash)