汚染スモッグ深刻、バンコクに公害管理区域宣言発令、全校休校

2019年1月30日　PJA NEWS)

汚染スモッグ深刻、バンコクに公害管理区域宣言発令、全校休校

バンコクのPM2.5を含む汚染スモッグが、さらに深刻化しています。

以下のタイ現地の大手英字メディア、BangkokPostが本日伝えています。

BangkokPost)Smog forces all Bangkok School to close (2019年1月30日)
BangkokPost)汚染スモッグで、バンコクの全校が学級閉鎖
https://m.bangkokpost.com/news/general/1620482/smog-forces-all-bangkok-schools-to-close

報道によるとバンコクは本日の2019年1月30日(水)、汚染スモッグの悪化により、バンコクの437校全てを来週まで休校とする学級閉鎖を発表しました。

バンコクや近隣の私立学校等も多くは、明日の1月31日(木)、2月1日(金)は同様に休校の見込みです。

バンコク都知事は今日の2019年1月30日に、今日の正午から2月1日の金曜までを休校とすることを決定しました。

これは子供たちを、バンコク全域で大気中に蔓延している非常に危険なPM2.5などを含む汚染スモッグから守るためであり、また保護者の送迎の車を減らし、排気ガスを減らすためとされています。

また知事はバンコクを「公害管理区域」と宣言を実施しました。これにより、基準を満たさないディーゼル車の利用や、建設工事現場での作業、屋外での有害なゴミの焼却などは禁止されることになる見込みです。

上記が、報道されている概要です。

(写真はイメージ)

バンコクに緊急の「公害管理区域」宣言を発令することは、以下の過去記事の通り検討されていました。それが本日発令され、バンコクの全学校が休校となりました。

PJA NEWS過去記事)バンコクに”緊急公害管理区域”宣言を検討 (2019年1月22日)
https://pattayaja.com/2019/01/22/pja-news%e3%83%90%e3%83%b3%e3%82%b3%e3%82%af%e3%81%ab%e7%b7%8a%e6%80%a5%e5%85%ac%e5%ae%b3%e9%9d%9e%e5%b8%b8%e7%ae%a1%e7%90%86%e5%8c%ba%e5%9f%9f%e5%ae%a3%e8%a8%80%e3%82%92%e6%a4%9c/

現在、バンコクは大気は危険な汚染スモッグに覆われ、子供たちが外で遊ぶことも、学校に行くこともできない状況になってしまいました。

子供は未来への希望です、その子供たちが学校にも行けない状況に至っているのは、非常に悲しい現実です。

この数日の大気汚染の状況を以下のサイトなどで見ていると、バンコクだけでなく、PJA(パタヤ日本人会)のあるチョンブリ県の汚染も酷くなっています。

参考URL)タイの大気汚染：リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
https://aqicn.org/map/thailand/jp/

PM2.5などを含む汚染スモッグは、人体に危険なものです。

特に子供さんや妊婦の方、ご老人の方などは悪影響を受けやすい為、被害に合われないように皆様、ご注意下さい。

PJAでは、タイの外国人としても、汚染スモッグなど公害への抜本的な対策を求めていきたいと思います。

以下にPJA(パタヤ日本人会)からの、汚染スモッグの注意と対処法について再掲します。

(汚染スモッグの注意と対処法について)

PM2.5を含む汚染スモッグの空気が、タイでも公害として深刻化しています。

この空気を吸い込んでいると、PM2.5は呼吸器の奥の肺胞などに容易に入ることから、呼吸器が深刻な被害を受けてしまいます。
これにより、特に呼吸器系の肺がんやぜんそく、気管支炎などのリスクが高まります。

汚染スモッグの酷い折は、外にいる時はマスクの着用などが必要ですが、通常のマスクでは超微粒子のPM2.5は防げません。
N95マスク(*1)や、日本のDS1(*2)のように、PM2.5を防ぐことができるマスクを着用される事が必要です。

*１：米国の規格に基づきNIOSH（米国労働安全衛生研究所）が定めた規格。
*２：日本の厚生労働省が定めた規格。DS1やDS2などの種類がある
DS1は日本の規格のため、タイでPM2.5対応マスクを購入の際は「N95マスク」と言われる方が、伝わりやすいです。

特に小さな子供さんや、妊婦、老人、疾患がある方は、汚染スモッグに被害を受けないよう、気をつけられて下さい。