2019年2月4日 PJA NEWS)

バンコク 大気汚染がやや改善

大気汚染が深刻化しているタイですが、先週末から今日にかけて、以前に比べると大気汚染の値が改善しています。

タイ現地大手英字メディアのBangkok Postが本日先ほど以下のように伝えています。

Bangkok Post)Air in greater Bangkok now deemed ‘safe’ as smog lifts (2019年2月4日)
Bangkok Post)バンコク首都圏の空気、汚染スモッグが晴れて「安全」に
https://www.bangkokpost.com/news/environment/1623370/air-in-greater-bangkok-now-deemed-safe-as-smog-lifts

報道によると、本日の2019年2月4日、タイのPCD(汚染管理局)は「ここ24時間にわたりPM2.5などの有害な汚染スモッグは低下している、しかし汚染スモッグ対策は継続しチェックしている」と発表しました。

PM2.5の安全基準は、1立方メートルあたり50マイクログラム以下とされていますが、この発表によると、バンコク市内の過去24時間のPM2.5の濃度は15~43マイクログラムの範囲で、安全基準内でした。

もっともPM2.5の濃度が低かったのはラーマ3世道路での測定値で、最も高かったのはパホンヨーティンでの測定値でした。

同局は、小型飛行機で11回に渡りバンコク市内で散水をした事、バンコクの全50地区で日曜日の夜遅くに道路清掃を行った事などの取り組みを説明しました。

なお、明日の2019年2月5日の火曜日は、またPM2.5の濃度はわずかに上昇すると思われるものの、それは安全基準の範囲内だと考えられること、バンコクでは南風が吹き始めたため、汚染スモッグをさらに軽減させると考えられる事を説明しました。

これが報道されている概要です。

(写真はイメージ)

昨日のPJA NEWSでも報じた通り、先週末からの数値の改善を受けて、バンコクではマラソン大会も開催されました。

PJA NEWS過去記事)大気汚染の深刻なバンコクで、本日マラソン大会開催 (2019年2月3日)
https://pattayaja.com/2019/02/03/%e5%a4%a7%e6%b0%97%e6%b1%9a%e6%9f%93%e3%81%ae%e4%b8%ad%e3%80%81%e6%9c%ac%e6%97%a5%e3%83%90%e3%83%b3%e3%82%b3%e3%82%af%e3%83%9e%e3%83%a9%e3%82%bd%e3%83%b3%e5%a4%a7%e4%bc%9a/

以下の大気汚染のリアルタイムビジュアルマップを見ていても、本記事執筆時点の2019年2月4日午後3時50分(タイ時間)頃に確認した値で、AQIはバンコク全域で150以下に低下しており、最高値は139(Provincial Health Office,Loei,午後1時30分頃)ですが、おおむね100前後の数値に低下し改善しているのがわかります。私たちPJA(パタヤ日本人会)のあるパタヤに近いレムチャバンでも80(Leam Chabang Municipal, 午後1時30分頃)と、100を下回っています。

タイの大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
https://aqicn.org/map/thailand/jp/

パタヤ現地で見ていても、汚染スモッグ特有のモヤのようなものは見えず、綺麗な視界が広がっています。この大気汚染の改善が続いてくれるといいですね。

ただ、上記のBangkok Postで伝えられている対策の内容を見ても、道路を綺麗にしたり空から水を撒いたりするなどの、効果が一時的な対策ばかりが挙げられており、そもそもPM2.5などの汚染を出さないようにするという根本的な対策が実行できているとは感じられません。これは対策の現場を見ても思わされることです。

そのような中ですので、また悪化してしまう事は十分に考えられますので、特にタイにおられる皆様はご注意されて、引き続き出来るだけ正確な情報を収集されて、冷静に対応をされてください。

以下にPJA(パタヤ日本人会)からの、汚染スモッグの注意と対処法について再掲します。

(汚染スモッグの注意と対処法について)

PM2.5を含む汚染スモッグの空気が、タイでも公害として深刻化しています。

この空気を吸い込んでいると、PM2.5は呼吸器の奥の肺胞などに容易に入ることから、呼吸器が深刻な被害を受けてしまいます。
これにより、特に呼吸器系の肺がんやぜんそく、気管支炎などのリスクが高まります。

汚染スモッグの酷い折は、外にいる時はマスクの着用などが必要ですが、通常のマスクでは超微粒子のPM2.5は防げません。
N95マスク(*1)や、日本のDS1(*2)のように、PM2.5を防ぐことができるマスクを着用される事が必要です。

*1:米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が定めた規格。
*2:日本の厚生労働省が定めた規格。DS1やDS2などの種類がある
DS1は日本の規格のため、タイでPM2.5対応マスクを購入の際は「N95マスク」と言われる方が、伝わりやすいです。

特に小さな子供さんや、妊婦、老人、疾患がある方は、汚染スモッグに被害を受けないよう、気をつけられて下さい。

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