タイ総選挙:親軍政派政党、プラユット首相を単独首相候補に
タイの総選挙の続報です。
タイの現地英字メディアのKaosod Englishの記事をご紹介します。
Kaosod English)PRAYUTH TO CONTEST ELECTION AGAINST NEWLY NOMINATED PRINCESS (2019年2月8日)
Kaosod English)プラユット首相、新候補の王女の対抗馬として出馬
http://www.khaosodenglish.com/politics/2019/02/08/prayuth-to-contest-election-against-newly-nominated-princess/
報道によると、本日先ほど親軍政派政党のバランプラチャーラット党(国民国家の力党)のウッタマ党首は、同党の首相候補をプラユット現首相一人に絞ることを発表しました。
元々同党は首相候補としてウッタマ党首、ソムキット副首相、そして現首相のプラユット首相の3名を届け出るとしていましたが、本日タクシン派政党の一つであるタイラクサチャート党が、タイ現国王陛下のワチラロンコン国王の実の姉にあたるウボンラット王女を首相指名した事を受けて、プラユット首相のみを同党の首相候補として、本日午後1時に届け出る予定だと語りました。
プラユット首相はコメントで、この決定は容易ではなかった、首相は元々兵士としてタイ王国を守るために取り組んできた、今回もタイ王国を守るために自分自身を犠牲にしていきたいと語りました。また、国民と国の利益を守る事を最優先の事項としている事を語りました。
また、Wissanu副首相は取材に対し、コメントを断りました。
上記が、報道されている概要です。
これで3月24日のタイの総選挙は、実質上プラユット首相と、ウボンラット王女を擁するタクシン派の争いという構図になる見込みとなりましたね。
タイは王国ですが、その国王の姉という王室関係者が選挙に出馬し、それに対して軍政が選挙戦を戦うという展開となってきました。
タイは不敬罪もあり、王室への批判は禁止されていますし、王室への人気や信頼は非常に高いものがあります。
その中で軍政側は、選挙戦の戦いにくさを感じる展開となるかもしれません、今後どのように推移するのか、注目が集まります。
PJA NEWSでも引き続き、タイ総選挙について動きがあり次第、続報の予定です。
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