PM2.5などの汚染スモッグ、チェンマイで悪化、大学が警報
タイのPM2.5などの汚染スモッグはバンコクなど首都圏では数値が改善していますが、北部のチェンマイなどでは悪い状態が続いており、チェンマイ大学が警報を発することとしています。
タイの大手英字メディアのNationが今朝、以下の通り伝えています。
Nation)Chiang Mai University urges people to stay indoors as pollution worsens (2019年2月21日)
Nation)チェンマイ大、大気汚染悪化を受けて、屋外に出ない事を推奨
http://www.nationmultimedia.com/detail/national/30364469
報道によると、タイ北部で大気汚染が悪化した状態が続いているのを受けて、チェンマイ大は地域住民に、大気汚染の酷い折に屋外に出ることをやめるよう、2種類の警告を発するとしています。
一つは、PM2.5の濃度が35.3マイクログラム/立方メートルを超えた際の警告です。この警告では、子供や高齢者、妊婦、呼吸器系や心臓、脳動脈に問題を抱える人、屋外で運動するスポーツ選手に警告を発します。
そしてもう一つは、PM2.5の濃度が55.5マイクログラム/立方メートルを超えた際の警告です。この水準の大気汚染は、WHO(世界保健機関)も危険性を指摘しているものとなります。
タイのPCD(汚染防止局)によると、昨日の2月20日、チェンマイではPM2.5の濃度は昨日、一般的な安全基準とされるPM2.5の濃度の50マイクログラム/立方メートルをわずかに超えていました。チェンマイのChang Pheukは58、Sri Phumは53(いずれもマイクログラム/立方メートル)などでした。
報道されている概要は上記の通りです。
PJAニュースでも先日お伝えした通り、チェンマイなどタイ北部の大気汚染は、悪い状態が続いています。
PJAニュース過去記事)タイ大気汚染、チェンマイが世界ワースト3位に (2019年2月13日)
https://pattayaja.com/2019/02/13/%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%A4%A7%E6%B0%97%E6%B1%9A%E6%9F%93%E3%80%81%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%81%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%883%E4%BD%8D%E3%81%AB/
私たちPJA(パタヤ日本人会)のあるパタヤに近いレムチャバンでは、AQI(空気質指数)の値は今日の午後1時頃の測定値で42(Leam Chabang Municipal Stadium)と、安全基準内にありますが、北部のチェンマイあたりは本記事執筆時点の午後3時20分頃の数値で150以上になっている箇所が多く、非常に大気汚染が悪化しているのいがわかります。
タイの大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
https://aqicn.org/map/thailand/jp/
タイの大気汚染については、特にタイにおられる皆様はご注意されて、引き続き出来るだけ正確な情報を収集し冷静に対応をされてください。
以下にPJA(パタヤ日本人会)からの、汚染スモッグの注意と対処法について再掲します。
(汚染スモッグの注意と対処法について)
PM2.5を含む汚染スモッグの空気が、タイでも公害として深刻化しています。
この空気を吸い込んでいると、PM2.5は呼吸器の奥の肺胞などに容易に入ることから、呼吸器が深刻な被害を受けてしまいます。
これにより、特に呼吸器系の肺がんやぜんそく、気管支炎などのリスクが高まります。
汚染スモッグの酷い折は、外にいる時はマスクの着用などが必要ですが、通常のマスクでは超微粒子のPM2.5は防げません。
N95マスク(*1)や、日本のDS1(*2)のように、PM2.5を防ぐことができるマスクを着用される事が必要です。
*1:米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が定めた規格。
*2:日本の厚生労働省が定めた規格。DS1やDS2などの種類がある
DS1は日本の規格のため、タイでPM2.5対応マスクを購入の際は「N95マスク」と言われる方が、伝わりやすいです。
特に小さな子供さんや、妊婦、老人、疾患がある方は、汚染スモッグに被害を受けないよう、気をつけられて下さい。
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