タイの”金正恩”そっくり男性、日本でも話題に
2月27~28日、ベトナムの首都ハノイで開かれた米朝首脳会談。この折に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長のそっくりさんとして、香港在住コメディアン男性ハワードXさんが世界的な話題となりました。このハワードXさんの様子は日本でも多く報道されたので、ご存知の方も多いでしょう。
しかしタイでは、ハワードXさんとは別の、タイの「金正恩」そっくり男性がいて、米朝首脳会談当日の2月27日までベトナムのハノイにいて、大変な騒ぎとなって、ベトナム当局から国外退去処分を受けたのです。これがタイでは大きな話題となっていました。
日本でも以下のように、タイの「金正恩」としてタブロが報じて話題となっています。
Tablo)ベトナムにいた3人目の金正恩
日本では全く報道されていない”影武者”キム・タイランド騒動とは?(2019年3月5日)
http://tablo.jp/case/international/news004584.html
タイ人のキム・タイランドさん、本名ウテーン・ルアンセーントーンさん(41)がその人です。このキム・タイランドさん、2月25~27日の日程で弟とハノイ観光に行こうと航空券を予約したのは1月のこと。その後、米朝首脳会談の開催地がハノイに決まり、日程も重なったのは全くの偶然でした。
ハノイ空港到着時には入国を拒否されないよう金委員長の扮装はもちろんせず、一般的な旅行者として怪しまれないようラフな服装にする用心深さは忘れませんでした。
ハノイ市内に到着して街歩きを始めると早速地元市民や外国人旅行者が握手や記念撮影を求めてくる人気ぶりだったそうです。
問題は滞在3日目の27日でした。夜にトランプ大統領と金委員長が通訳だけを交えた1対1の会談を行った日です。その日の朝、金委員長の扮装で観光名所のホアンキエム湖を訪れた後、トランプ米大統領の宿泊ホテル近くへ立ち寄ったところ、またもや市民や外国人旅行者が写真撮影を求めて大勢集まってきたのです。
騒ぎに当局が気付かないわけがなく、タクシーに乗せられ警察署に連行されてしまいました。取り調べは意図についてを中心に2時間に及びましたが、怪しいところはないという結論に至り、調書を取られただけで済んだのは幸いでした。
その後、当局に付き添われ宿泊先のホテルで荷物をまとめてからハノイ空港へ送り届けられ、自分で予約していたバンコク行きの飛行機に予定どおり搭乗してタイへと帰国したのでした。
タイに戻ると、タイでは大きな騒ぎになっていて、空港には多くのタイメディアが待ち構えていました。
するとなんとキム・タイランドさんは3月24日に実施されるタイ下院総選挙を告知するプラカードを掲げていたのです!
実はキム・タイランドさんは看板広告を得意とする広告代理店業の経営者でもあったのです。なんてちゃっかりな!
こんなタイらしい、”タイの金正恩”騒動でした。
キム・タイランドさんの正面写真はこちら↓
http://tablonews.jp/archives/9458
※)タイ現地メディアの報道(英語版)は、以下のThaivisaNewsなども報じています。
ThaivisaNews)”KIM THAILAND” ARRESTED AND ESCORTED OFF THE HANOI PREMISES DURING TRUMP/KIM SUMMIT (2019年2月28日)
https://news.thaivisa.com/article/32310/kim-thailand-arrested-and-escorted-off-the-hanoi-premises-during-trumpkim-summit
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