タイ総選挙:FBで「軍が投票先を指示」投稿、虚偽情報として訴追
タイ総選挙について、軍が期日前投票で多数投票していた昨日の以下の記事に続報です。
PJAニュース過去記事)タイ総選挙:期日前投票で軍隊が多数投票し波紋 (2019年3月18日)
https://pattayaja.com/2019/03/18/%e3%82%bf%e3%82%a4%e7%b7%8f%e9%81%b8%e6%8c%99%ef%bc%9a%e6%9c%9f%e6%97%a5%e5%89%8d%e6%8a%95%e7%a5%a8%e3%81%a7%e8%bb%8d%e9%9a%8a%e3%81%8c%e5%a4%9a%e6%95%b0%e6%8a%95%e7%a5%a8/
アメリカ在住のタイ人、Pramuk Anantasin氏によると言われている、アメリカで利用されているFacebookアカウント「CSI-LA」が、一昨日の2019年3月17日のタイ総選挙の期日前投票で、軍が投票を指示していたとFacebookに投稿した事を受け、これが虚偽の情報のネット上での拡散にあたるとして、コンピューター犯罪法違反容疑の刑事事件として訴追されました。
タイ大手英字メディアのBangkokPostが今朝、以下のように伝えています。
BangkokPost)CSI LA in hot water over voting photos (2019年3月19日)
BangkokPost)”CSI LA”、投票写真の投稿で大問題に
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1646864/csi-la-in-hot-water-over-voting-photos
報道によると、タイ軍事政権の最高法務責任者は、”CSI-LA”による、期日前投票で軍が投票を指示していたという投稿の情報や写真は、虚偽の情報の流布にあたるとして、タイのコンピューター犯罪法違反容疑で警察に届出をしました。
同アカウントからは、一昨日の期日前投票で投票に並ぶ兵士たちの写真に「投票するよう命じられた徴収者たち・・・内部リークによる」というキャプションが書かれており、期日前投票で軍が投票を指示したという投稿がされています。これは、親軍政党であるバランプラチャーラット党への投票を指示されたという意味だと考えられています。
これについてタイの軍事政権の最高法務責任者は、2019年3月18日(月)に警察に、虚偽の情報を流布したコンピューター犯罪法違反容疑で届出を実施し、アメリカ在住で同アカウントを利用しているタイ人のPramuk Anantasin氏への刑事処罰を求めています。
また、同氏は「軍隊の隊員が整然と並んでいるのは、軍の規律が整っているからです。」と説明し、その上で「軍は兵士の投票の自由を尊重しており、特定の政党に投票をするよう言った事は一度もありません。」と説明しました。
その上で、他の人も写真や投稿のシェアや共有などをすれば、同様に誤った情報の流布を禁じるコンピューター犯罪法14条違反容疑で、シェアや共有をした人も最大5年の懲役刑を含む罪に問われる可能性があるので、シェアなどをしないように忠告しました。
この”CSI-LA”というアカウントは過去にも、昨年にリゾート地のタオ島で英国人の少女が強姦された疑惑について虚偽の情報を流布したとして、同地のサムイ州の裁判所はアカウントの管理者を含む12人に逮捕状を出しています。
また、プラウィット副首相の高級腕時計についても、どのような時計を持っていたのかを取りまとめて掲載し、大きな反響を呼びました。これについては昨年末に、NACC(国家汚職防止委員会)が違法性は認定されなかったと決定しています。
参考PJAニュース過去記事)NACC、プラウィット副首相の腕時計問題は違法性無しと判断!タイ世論から批判(2018年12月28日)
https://pattayaja.com/2018/12/28/pja-news-nacc%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%88%E5%89%AF%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%81%AE%E8%85%95%E6%99%82%E8%A8%88%E5%95%8F%E9%A1%8C/
上記が今朝のBangkokPostで報道されている概要です。
BangkokPostでも伝えられている通り、同アカウントで投稿された虚偽情報は、シェアや共有をするだけでも有罪となりうると警告がされていますので、外国人である日本人の方もご注意下さい。
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