パタヤ:ボランティア警官が2歳の幼児を警棒で殴打
パタヤのローカルな通りで26日深夜、警察が検問を行っている場所で、2歳児の幼児がボランティア警官と見られる人間に警棒で殴打される事件がありました。
パタヤ現地英字メディアのThe Pattaya Newsが以下の通り伝えています。
The Pattaya News)2 year old baby severely injured in altercation with alleged Police Volunteer at Police Checkpoint (2019年3月27日)
The Pattaya News)2歳の幼児が、警察の検問でボランティア警官から重傷を負わされる
https://thepattayanews.com/2019/03/27/2-year-old-baby-severely-injured-in-altercation-with-alleged-police-volunteer-at-police-checkpoint/
報道によると2019年3月26日の夜、パタヤのローカルな通りであるSoi Khao Taloで事件は起きました。
この通りはパタヤの幹線通りであるスクンビット通りから見て、東側にある以下のローカルな通りです。
ここに26日夜、父親と母親、2歳児の子供の3人の家族が、夕食に行こうとバイクで走っていた所、この通りで警察の検問が行われているのを発見しました。
家族はヘルメットをかぶっておらず、検問で捕まれば罰金となるので、検問を回避しようと逃げました。
すると警察の検問所から、黒い服を着たボランティア警官と思われる人間が追いかけてきて、2歳児の子供のSamが警棒で殴打されたということです。
家族は逃げてバンラムン病院へ行き、幼児の治療はされましたが、非常に重傷だったため、より設備の整った大きな病院へ緊急で搬送され治療がされています。
母親は、「検問を回避しようとしただけなのに、こんなことをされることが許されるのでしょうか?」と語っています。
この事件は上記の趣旨でFacebookに投稿され、現地で大きな反響を呼んでいました。
警察はすぐに捜査に着手。昨日の3月27日午後、2歳児の父親は警察署に呼び出され、事件について事情を聴かれました。
この際に警察が父親へ薬物検査を行なった所、父親の薬物の使用が認められ、父親は実際には、薬物で逮捕されるのを逃げるために検問から逃げた事を認めました。父親はしかしながら、2歳の幼児への暴行は許されないと語っています。
一方で父親は、26日夜にボランティア警官に先に殴りかかったのは、そもそも父親だったかもしれないということを認めています。
報道されている概要は上記の通りです。
本ニュースはタイニュースのポータルサイト、タイランドハイパーリンクスでも本日、以下のように報じられています。
タイランドハイパーリンクス)ボランティア警察、2歳の子供を警棒で殴り重傷 (2019年3月28日)
https://www.thaich.net/news/20190328on.htm
追記)2019年3月28日
タイ警察のスポークスマンから、本事件について発表がありました。
発表によると、ボランティア警官の氏名はJakkrapob Boonrod氏(23歳)。
同氏によると、この家族が検問から逃げようとするため、警棒を使って進路を塞いで逃走を防止しようとした所、それを無理やりに逃走しようとしたために、警棒が幼児にあたってしまったと語っているということです。
ボランティア警官がkhao Taloのようなローカル通りでの検問を手伝うというのは、珍しいですね。
パタヤの街は、スクンビット通りより西側の海岸側が外国人が多いエリアで、逆にスクンビット通りより東側は、外国人は少ないローカルなエリアとなります。
欧米系の外国人などは、この東側をよくパタヤの”Dark Side(ダークサイド)”と呼んでいますが、これはローカルな事に加えて、夜になると明かりも少ない事なども含めて、このような呼び方で呼ばれているものです。そのローカルな場所での検問でした。
パタヤ現地の視点で見ると、ボランティア警官にも二種類あり、観光警察(ツーリスト・ポリス)が管轄するものと、タイ警察が所轄などで管轄するものがあります。そのうち観光警察の場合は外国人が多い場所でサポートをすることがほとんどなので、あまり外国人の少ないローカルな場所に外国人ボランティアポリスが行く事は多くありません。
今回のKhao Taloのようなスクンビットより東側の、外国人の少ないローカルな場所の検問に出るというのは、もし外国人のボランティア警官であれば珍しいと感じます。
本件の詳細はわかりませんが、2歳児の幼児を警棒で重傷を負わせてしまって、ここにやむを得ない事情がなければ、これはいくらなんでもやりすぎと言われるでしょう。
ただ父親については、薬物をしていて、それを逃れるために検問から逃げて、それで取り押さえられたのなら、このボランティア警察官の確保は正当な範囲と判断されるのではないでしょうか。加えて、Facebookではヘルメットをかぶっていないから検問から逃げただけだと言っていたのも、実際には薬物をやっていたから逃げたというもののようです。
警察でも本件は引き続き捜査をするということです。警察では現在、ボランティア警官の採用では無犯罪証明書などの提出を義務付けていますが、本事件を受けて、今後はより厳格な運用が求められるようになるかもしれませんね。
尚、パタヤでは日本人の外国人ボランティア警官も活躍しています。現在は日本人ボランティア警官はパタヤ警察署とノンプル警察で活躍しており、様々な支援をしています。
PJA(パタヤ日本人会)でも、PJA会員からボランティア警官への応募を募っています。
PJAより)タイ警察での、外国人ボランティアポリス協力者募集
https://pattayaja.com/2018/12/10/pja%E3%82%88%E3%82%8A%E3%82%BF%E3%82%A4%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E3%81%A7%E3%81%AE%E3%80%81%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B9/
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