2019年4月2日 PJA NEWS)

バンコク:東京建物の報道対応が波紋

以下の、パタヤのUnixxという大型コンドミニアムでの違法賃貸の大規模摘発のニュースの続報です。

パタヤ 大型コンドUnixxで違法短期賃貸の大規模摘発

この事件は2019年2月6日(水)の午後、パタヤ南部のサウスパタヤのプラトゥムナックにある高層タワー・コンドミニアムのUnixx South Pattaya(開発:Raimon Land Public Company Limited<レイモンランド社>、代表者Lee Chye Cheng, Adrian、タイ証券取引所<SET>上場)で、タイの行政当局とタイ警察の合同捜査班によるコンドミニアムでの違法な短期賃貸の大規模な取り締まりが行われ、Ezi Trip Stay社と中国人が逮捕された事件です。

このUnixxのコンドミニアムはPJAの事務所デスクも設置しているコンドミニアムで、上記の過去記事にも記載の通りEzi Trip Stay社は、コンドミニアムに居住するイスラエル人に「(違法短期賃貸をしている事を)警察に言うな」と要求までして、違法賃貸を大規模に実施しているのを受けて、PJAでもタイ当局に事情を説明し取り締まりのお願いを実施していました。

この違法短期賃貸事件について、意外な反響がバンコクなどで広がっています。

日本のニュースサイト「タブロ」の副編集長が、まさにこの摘発されたUnixxの違法短期賃貸の部屋に、違法とは知らずにホテル予約サイトを通して宿泊してしまい、巻き込まれて被害にあってしまっていたのです。

タブロ)本編集部も被害に!? 旅行サイトで知らないうちに「闇ホテル」を予約し異国でいきなりの摘発!! (2019年2月21日)
http://tablo.jp/case/international/news004543.html

上記記事では、この違法短期賃貸に2018年にタブロの副編集長の方が宿泊した際の”異様な雰囲気”などが、携帯カメラで撮影していた写真と共に詳細に報じられています。タブロのニュースは日本でスマートニュースなどで配信されていることもあって、多くの若い人や女性などに配信されています。

筆者自身も、レイモンランド社からは別件で被害にあっているのですが、まさか、タブロの副編集長がUnixxの違法短期賃貸に宿泊してしまって被害に合っているとは思いませんでした。

そしてバンコクなどで反響が広がっているのは、被害を受けてしまったタブロの副編集長が東京建物に取材した際の対応です。

今月の事件の引き金となったタイのレイモンランド社は現在、日本の大手デベロッパーである東京建物(東証一部上場、代表者:野村均)との共同事業としてバンコクに「Tait12」「THE ESTELLE」の2物件の開発を発表し、現在は東京建物の名前を使って大々的に宣伝、販売を行っている。

 東京建物と言えば、一般の人にも「Brillia(ブリリア)」というマンションブランドなどで、有名な大手デベロッパーだ。

 バンコクの共同事業の物件でも、東京建物の物件だからと安心して買っている人も多いだろう。しかし、このような事件をレイモンランド社側が起こしている中で、東京建物の見解はどのようなものだろうか?

 東京建物に取材した所、「ご指摘の内容につきましては、当社は関与いたしておりませんのでコメントする立場にはございません」と回答している。

上記の通りで、日本の有名なデベロッパーである東京建物社は現在、バンコクで2物件をこのレイモンランド社と共同事業として開発しているのですが、レイモンランド社の事件については関与をしていない事を理由に、報道へのコメントを断っています。

勿論、レイモンランド社によるUnixxでの事件について、東京建物社は何も関与していません。
しかしながら、この対応が反響を呼んでいるのは別の理由があるからです。

現在、バンコクでは東京建物の名前も大きく使われて、このレイモンランド社との共同事業の物件が大々的に一般消費者に販売されています。以下写真は、バンコクの日本人街であるトンローエリアに掲げられている、このレイモンランド社の宣伝のための看板です。

(バンコクの日本人街 トンローにて
東京建物社とレイモンランド社の看板
写真:PJAニュース<バンコク>)

看板を見ても以下の通り、このレイモンランド社の名前と、東京建物社の名前が掲載されています。

(バンコクの日本人街 トンローにて
東京建物社とレイモンランド社の看板
写真:PJAニュース<バンコク>)

この2物件についてレイモンランド社が使っている販売資料等を見ても、日本の東京建物が協力して販売している事が強調されて書かれています。

一般の消費者から見ると、タイのバンコクの不動産について詳細を把握する事なんて、ほぼ不可能でしょう。
その不安があるからこそ、日本の大手で安心できる東京建物社の物件なら、買った後も大丈夫だろうと消費者は安心して、高くても東京建物社の名前のこの物件を購入しているのです。

しかしながら、上記のような東京建物社による被害にあったタブロ副編集長への報道対応が報じられている中で、この物件を日本の東京建物社の物件だからと安心していて、本当に大丈夫なのだろうか?という反響が広がっています。

レイモンランド社の事件は現在進行中ですでの、今後続報の予定です。

東京建物社については、上記のUnixxで摘発されているレイモンランド社の事件については何ら関与していないことはわかります。
しかしながら、現在
タイのバンコクで、そのレイモンランド社と共同事業で、東京建物社の名前を使って一般の人にコンドミニアム(マンション)販売をしているのですから、一般の多くの人からの信頼に応えて、責任感が感じられる対応がなされて欲しいと思います。

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