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タイ総選挙)タイ選挙管理委、5月の結果発表は”予定通り”






2019年4月13日 PJA NEWS)

タイ総選挙)タイ選挙管理委、5月の結果発表は”予定通り”

昨日の、以下の選挙管理委の憲法裁判所への審理要請により、選挙結果を5月9日に発表するのが不透明となってきていると報じられたニュースに続報です。

PJAニュース)タイ総選挙)タイ選挙管理委、憲法裁判所へ審議依頼。5月発表が不透明に (2019年4月12日)
https://pattayaja.com/2019/04/12/%e3%82%bf%e3%82%a4%e7%b7%8f%e9%81%b8%e6%8c%99%e3%82%bf%e3%82%a4%e9%81%b8%e6%8c%99%e7%ae%a1%e7%90%86%e5%a7%94%e3%80%81%e6%86%b2%e6%b3%95%e8%a3%81%e5%88%a4%e6%89%80%e3%81%b8%e8%ad%b0%e5%b8%ad%e9%85%8d/

タイの選挙管理委員会は、先月24日に投票が行われたタイ総選挙の下院のうち、選挙リスト方式(日本の比例代表制に近い制度です)の定員150名の議席配分方法について、憲法裁判所へ審議を要請する事を決定しました。これにより、5月9日に選挙の結果が発表されるのかどうか、不透明になったことがタイメディアに報じられていました。

このタイメディアの報道を受けて、タイの選挙管理委員会のIttiporn議長は昨日の4月12日(金)、憲法裁判所での審議は、選挙結果発表のスケジュールに影響を及ぼさない見込みであり、5月9日予定の発表では95%以上の確定結果が予定通りに発表される予定である事を語りました。

タイ大手英字メディアのBangkok Postが本日4月13日の朝に、次のように伝えています。

Bangkok Post)EC method ‘won’t affect’ official results (2019年4月13日)
Bangkok Post)選挙管理委、議席配分方法は選挙結果日程に影響を及ぼさない見込み
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1660952/ec-method-wont-affect-official-results

(タイ選挙管理委員会のIttiporn議長
写真:タイ選挙管理委員会)

報道によると、昨日の2019年4月12日(金)にタイ選挙管理委員会のIttiporn議長は、3月24日に投票が行われたタイ総選挙において、下院のうち選挙リスト方式(日本の比例代表制に近い制度です)で選定される150議席の計算・配分方法について、その合法性を憲法裁判所に審議を依頼する決定をした事が、5月9日に予定されている選挙結果の発表の日程に影響を及ぼさないと考えられる事を語りました。

Ittiporn議長は、選挙リスト方式の150議席の計算・配分方法についての現状の混乱を収めるためには、憲法裁判所へ審議を依頼するのが最善の策であることを語りました。その上で、これは選挙結果の発表予定に影響を及ぼさないと見込まれる事を説明しています。

5月9日には、タイ選挙管理委員会は法律に基づいて、少なくとも95%以上の確定した選挙の結果を発表する予定です。

報道されている概要は、上記の通りです。

3月24日に投票が実施されたタイの総選挙では、その投票結果をどのように議席に割り振るか、その計算方法が確定しておらず、選挙結果の発表が待たれています。選挙結果の発表は、95%以上の結果が5月9日までに発表される見込みです。

当選者の確定結果の発表が遅れてしまうと、その後の当選した議員を招集し議会を開くスケジュールにも遅延が出てしまう事から、議会を予定通り開催できるように早急な対応が求められています。

7月の参院選には、在外投票での投票を!

(写真はイメージ)

(PJAニュース特集 選挙に行こう!2019)

日本でも、今年の7月に参院選が予定されています。

現在、在タイ日本大使館や外務省も在外投票を呼び掛けていますが、その在外投票の投票率が第一回の記事の通り、実質2%未満にまで低下してしまっているのが、現在の日本の選挙の大きな問題の一つなのです。

これでは国民の意思を反映した政治が実現する事も出来なくなってしまっており、日本の民主主義の土台が揺らいでしまっています。

国民自身が、選挙の投票に行き、一人一人の意思を選挙で示す事が必要となっているのです。

7月の参院選は、改憲勢力が改憲を出来る勢力を得られるかどうかを左右する、重要なものです。また、6月のサミットの後に衆議院の解散があれば、衆参ダブル選挙となる可能性もあります。

その際にタイなど海外に在住の日本人の方は是非、7月に在外投票で投票できるように、以下の過去記事の通り、在外選挙人名簿への登録を今月の早いうちに、バンコクの在タイ日本国大使館や、バンコクでの手続きが無理でも、領事出張サービスなどを利用して、是非実施されて下さい。

タイなど海外に在住する日本人も、7月の参院選に投票しましょう!

「民主主義についてはろくに教えられず、投票権だけが与えられている状況は、私の心にずっと引っかかってきた。」

(ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク 1942年2月24日~)

インドのカルカッタの出身で、アメリカに渡り高名な理論家、文芸評論家となったガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク氏の言葉です。

この言葉を読むと、戦後の日本の民主主義に似ていると筆者は思います。

民主主義は、国民の”一般意思(*)”が国家経営に反映される事で、国民の為の政治がなされるという目的の為に、その仕組みとして有権者に投票権が与えられています。

しかし国民の側において、投票権を行使する事の重要性などを含めた民主主義政治への理解が出来ておらず、投票そのものをしなければ、民主主義の土台が崩れてしまいます。

そうならないためにも、国民の側でその意味を理解し、一人一人の意思を投票により表明する事が、今の日本に必要な事なのです。

Wikipedia)ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%A4%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BBC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%AF

(*)「一般意思」
ジャン・ジャック・ルソーの1762年刊行「社会契約論」第2編第3章「一般意志は誤ることができるか」の以下文言の日本語訳より引用し表現しました。

「一般意思は、つねに正しく、つねに公の利益を目指す」

PJAニュース 特集:選挙に行こう2019 過去記事)

選挙に行こう!2019(4)今年の参院選は憲法改正の分かれ目!投票を

選挙に行こう!2019(5)在外選挙人の名簿登録は出張領事でも!シラチャは4月25日(木)11時~14時

選挙に行こう!2019(6)渡辺よしみ参院議員、日本を成長させる為に投票を!

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