タイ総選挙)タイ中央銀が組閣遅れ懸念、再投票は本日実施
2019年3月24日に投票が行われたタイ総選挙について、タイの中央銀行総裁は、組閣が遅れる事により経済停滞が発生する可能性について懸念を表明したことを、タイ大手英字メディアのBangkok Postが昨日、次のように伝えています。
Bangkok Post)BOT voices concern over coalition delay (2019年4月20日)
Bangkok Post)タイ中央銀、組閣の遅れに懸念
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1664248/bot-voices-concern-over-coalition-delay
報道によるとタイ中央銀行総裁は、組閣の遅れにより経済停滞が発生する事に懸念を表しました。新政府が連立政権等で組閣し発足するのが8月や9月などに遅れた場合、今年の10月1日から始まる2020年度の予算は影響を受けると考えられるためです。
このような遅延は、特にEEC(東部経済回廊)などの公共事業投資への遅延等が懸念される事、また市場の投資家は、複数の政党が主張している最低賃金の改定等がどのような決定となるのかを待っており、これらについて遅延が懸念される事を語っています。
報道されている概要は、上記の通りです。
一方でタイ総選挙については本日、バンコクを含む6か所の投票所で、3月24日の投票のやり直し投票が実施されました。
再投票については同Bangkok Postで本日先ほど、以下の通り報じられています。
Bangkok Post)Poll reruns underway in five provinces (2019年4月21日)
Bangkok Post)再投票、5県で実施
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1664736/poll-reruns-underway-in-five-provinces
タイの総選挙については、その後の推移が見通せない事から経済的な影響が出かねない事態となってきています。
特にEEC(東部経済回廊)は日本と繋がりが深い内容のため、日本側からも今後の展開に注目が集まりそうです。
7月は在外投票での投票を!そのために大使館での登録を急いで!
(PJAニュース特集 選挙に行こう!2019)
日本では7月に重要な参議院選挙が予定されています。以下の過去記事の通り、これは衆参同日選となる可能性も指摘されている、日本の行く末を決めるための重要な選挙です。
タイなど海外に在住の日本人の方は、7月の選挙は在外投票などを利用して、是非投票をしてください。そのためには在外選挙人名簿への登録をバンコクの在タイ日本国大使館や、4月25日11時~14時のシラチャでの出張領事サービスなどで、急ぎで実施する事が必要です。
その方法は以下の過去記事の「在外投票はこんなに簡単!まずは早めに登録を」の通り、パスポートを持って申請書を記入して出せば、わずか5分ほどで完了する簡単なものです。(※在留届提出者の場合、詳細は以下記事をご覧ください。)
7月の選挙は、日本の今後を決定する非常に重要な選挙となります。
タイなど海外に在住する日本人も、7月の選挙に投票しましょう!
「正しき政治の行われる為には、
正しき選挙の行われる事がその要件であります。」
岡田啓介 第31代内閣総理大臣(1934~1936年) (*)
岡田は戦前の5・15事件の後に内閣総理大臣を務めた人物、だからこそ、民主的な「正しい政治」のために、正しい選挙が行われる事が必要な要件であることを説いた言葉にも説得力がありますね。
正しき選挙を実現するためには、日本の有権者がそれぞれ日本の将来のことを考えて、自由意思で投票する事が必要です。
ぜひ、タイなど海外に在住する日本人も、7月の参院選に投票しましょう!
(*)岡田啓介
日本の軍人、政治家。第31代内閣総理大臣を務める、最終階級は海軍大将。
戦前から戦中の軍人の高官でありながら、当時の軍人らしい英雄譚などは一切ない軍人らしからぬ人物で、第二次大戦開戦時においてもアメリカとの開戦を避けようと尽力した和平派の中心的な人物です。第二次大戦の開戦後も和平派として東条内閣打倒の運動を行い、終戦まで和平のために尽力しました。
このように命を懸けて和平のために戦った軍人である岡田の言葉だからこそ、重みを感じるのが上記の言葉です。
戦後、極東軍事裁判で首席検事を務めたジョセフ・キーナンは岡田を含む4人を「戦前の日本を代表する平和主義者」と評価し、ホームパーティーに呼んで歓待したという逸話も残っています。
岡田は晩年に口述で「岡田啓介回顧録」を残しており、これにより戦前から戦中の詳細な岡田の記録が残っています。
(岡田啓介 Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E5%95%93%E4%BB%8B
(参考過去記事:同時代の第二次大戦時にタイに駐留した日本陸軍の第18軍司令官、中村明人を取り上げたコラム)
PJAコラム)タイでは皆知っている日本人”小堀”のルーツとなった実話とは!?(2017年10月29日)
https://pattayaja.com/2017/10/29/%e3%82%b3%e3%83%a9%e3%83%a0%e3%82%
PJAニュース 特集:選挙に行こう2019 過去記事)
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