タイ総選挙)当選者計算方式、憲法裁判所が判断　選挙結果発表へ

2019年5月8日　PJA NEWS)

タイ総選挙)当選者計算方式、憲法裁判所が判断　選挙結果発表へ

本日の2019年5月8日、タイの憲法裁判所は、3月24日に投票が行われたタイ総選挙の当選者の計算方式について判断を下しました。

タイ総選挙の当選者計算方式については以下の過去記事の通り、タイ選挙管理委員会がタイ憲法裁判所に判断をするよう求めていましたが、これについてはタイ憲法裁判所が棄却していました。

タイ総選挙)タイ憲法裁、選挙管理委からの請求を棄却　(2019年4月25日)
https://pattayaja.com/2019/04/25/%e3%82%bf%e3%82%a4%e7%b7%8f%e9%81%b8%e6%8c%99%e3%82%bf%e3%82%a4%e6%86%b2%e6%b3%95%e8%a3%81%e3%80%81%e9%81%b8%e6%8c%99%e7%ae%a1%e7%90%86%e5%a7%94%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e8%ab%8b%e6%b1%82%e3%82%92/

しかしながら上記記事の翌日の4月26日に以下のBangkokPostが報道している通り、その後にオンブズマンを通して同様の請願が行われ、タイ憲法裁判所は再度判断を求められていました。

BangkokPost)Court asked again to rule on list-MP formula　(2019年4月26日)
BangkokPost)選挙の当選者計算方式、裁判所に再度請願
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1667644

これについて、タイ憲法裁判所は本日の2019年5月8日、全会一致で判断を下しました。

タイ大手英字メディアのBangkokPostが本日先ほど、伝えています。

BangkokPost)List-MP calculation method is constitutional, court rules　(2019年5月8日)
BangkokPost)下院議員の当選者計算方式、憲法裁判所が判断
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1667644

(2019年3月24日　タイ総選挙投票の様子
写真：タイ選挙管理委員会)

報道によると、タイ憲法裁判所は本日の2019年5月8日、全会一致で判断をしました。

本件では、タイの選挙法128条と、タイの憲法91条が定義する当選者計算方式のうち、どちらが優先されるべきかが審議されました。

これについてタイの憲法裁判所は、タイの選挙法128条は、タイ憲法83条で定義される選挙リスト方式(日本の比例代表制に近い制度です)で選出される150名の議員について、特定の条件を満たした場合の計算方式を示しているものであり、タイの憲法91条とは相反していないと判断しました。これにより、本件ではタイの憲法91条の方式が優先され判断される見通しが立ちました。

現在までに、タイ選挙管理委員会は選挙区から選ばれる350名のうち349名について、以下の記事の通り発表しています。

タイ総選挙)下院の選挙区選出349名の当選者発表　(2019年5月8日)
https://pattayaja.com/2019/05/08/%e3%82%bf%e3%82%a4%e7%b7%8f%e9%81%b8%e6%8c%99%e4%b8%8b%e9%99%a2%e3%81%ae%e9%81%b8%e6%8c%99%e5%8c%ba%e9%81%b8%e5%87%ba349%e5%90%8d%e3%81%ae%e5%bd%93%e9%81%b8%e8%80%85%e3%82%92%e7%99%ba%e8%a1%a8/

今日のタイ憲法裁判所の判断により、タイ選挙管理委員会からタイの総選挙で選挙区から選ばれる350名と、選挙リスト方式から選ばれる150名の、最終的な選挙結果がすべて発表される見通しとなりました。