2019年5月12日 PJA NEWS)

警視庁:昨年度特殊詐欺認知件数3913件!過去最悪に

日本の警視庁では、オレオレ詐欺やアポ電強盗などの「特殊詐欺」の昨年度の東京都内の認知件数が、過去最悪の3913件に達しました。(2019年5月の修正済み値)

これは警視庁の管轄する東京都内だけでの認知件数で、日本全国では昨年度だけで1万6493件(*)にも達っしています。

(*)昨年度の2018年度数値は、警察庁発表の暫定値。

この特殊詐欺の被害の増加を受けて、警視庁では例年秋に行われている対策会議を前倒しして、2019年5月7日に対策会議を実施しました。

日本のTBSニュースが次のように伝えています。

TBSニュース)去年の特殊詐欺“過去最悪”、警視庁が民間に協力呼びかけ (2019年5月7日)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3667408.html

去年1年間の都内の特殊詐欺の認知件数が過去最悪となったのを受け、警視庁は対策会議を前倒して開催し、民間団体に協力を呼びかけました。

会議には金融機関など110の民間団体も参加し、警視庁の斉藤実副総監が特殊詐欺の被害を防ぐために協力を呼びかけました。

会議は毎年秋に行われていましたが、去年、都内で発生した特殊詐欺の認知件数が過去最悪の3913件となったことや、今年に入って資産状況をたずねる「アポ電」が強盗事件に利用されるケースも相次いだことから、時期を前倒して開催されました。

今年に入ってからは特殊詐欺の認知件数は減少しているものの、被害額はすでに18億円を超えたということです。

日本で特殊詐欺の被害がいかに蔓延し広がっているかが伝わります。

この特殊詐欺を行う拠点は、日本の警察に摘発されないように海外に拠点を構える動きが広がっており、今年の3月30日未明にもタイのパタヤ郊外の一軒家で、この振り込め詐欺の拠点が、タイ警察に摘発されました。
これは以下の過去記事の通り、タイ警察の方々が日本の被害者を助けるために大変な尽力して、摘発してくれたものです。

PJAニュース)パタヤ:日本への特殊詐欺「日本の警察の方に伝えて」 (2019年3月31日)
https://pattayaja.com/2019/03/31/%e3%83%91%e3%82%bf%e3%83%a4%ef%bc

(2019年3月30日未明 日本への振り込め詐欺拠点摘発の様子
Pattaya Online NewsのFacebook投稿写真より)

海外のタイのパタヤに拠点を作り、日本の高齢者などを中心に電話で騙し、財産を巻き上げる、あまりにも卑劣な振り込め詐欺の犯行グループ。
今回パタヤで摘発された拠点の被害額は、たったの2か月で、なんと約2億円以上、被害者数は200人以上にものぼっていたと見られています。

広がり続ける日本の振り込め詐欺の被害の背景には、このように詐欺を海外のタイのパタヤで行っている犯人グループがいるのです。

日本で多くの人が、子供の為などと騙されて、被害にあってしまっている振り込め詐欺やアポ電強盗。
その被害は、上記で報道されている通り日本で非常に大規模になっており、タイに住んでいる日本人の間でも、日本の実家の両親が被害にあった等という話はしょっちゅうで、不安が広がっています。

日本とタイの警察による捜査と特殊詐欺などの犯行グループの全容解明に、日本だけでなくタイからも、大きな期待と応援の声が寄せられています。

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