タイ総選挙)22日に議会招集、月内に次期首相指名へ
以下のタイ総選挙の結果発表後のニュースに続報です。
PJAニュース)タイ総選挙)官報で上院議員250名が発表 (2019年5月14日)
https://pattayaja.com/2019/05/14/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99/
上院議員250名、下院議員498名が確定し発表された事を受けて、今月22日にタイの議会が招集され開催される予定となりました。
タイの現地大手英字メディアのBangkokPostが昨日の2019年5月14日夜、次のように伝えています。
BangkokPost)Parliament to open on May 22 (2019年5月14日)
BangkokPost)5月22日に議会招集
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1677728/parliament-to-open-on-may-22
報道によると、上院の定員250名、下院の定員500名の議員のうち、99%以上が確定し発表された事を受けて、5月22日にタイで議会が招集され開催される予定です。
この日程はタイの憲法の121条で、選挙の当選者の発表から15日以内に議会を招集し開催する規定となっている事に基づいて規定されるものです。
ウィッサヌ副首相によると、5月24日にはワチラロンコン国王陛下も議会に来られて開会式が催される予定で、その後に次期首相の指名投票が上院、下院の両方で実施される予定です。次期首相は、今月中には発表される見込みです。
報道されている概要は上記の通りです。
現状、以下の過去記事の通り下院ではタクシン派のプアタイ党が中心となる民主派7党連合が、タイ誇り党の党首を次期首相として対抗策をしていると報じられてはいるものの、それでも上院を含めた投票となると、次期首相はプラユット首相が続投の見込みです。
タイ総選挙)第3勢力連合、タイ誇り党党首が首相候補に (2019年5月13日)
https://pattayaja.com/2019/05/13/%e3%82%bf%e3%82%a4%e7%b7%8f%e9%81%b8%e6%8c%99%e7%ac%ac3%e5%8b%a2%e5%8a%9b%e9%80%a3%e5%90%88%e3%80%81%e3%82%bf%e3%82%a4%e8%aa%87%e3%82%8a%e5%85%9a%e5%85%9a%e9%a6%96%e3%81%8c%e9%a6%96%e7%9b%b8%e5%80%99/
写真:タイ首相府)
次期首相はプラユット首相が続投をしたとしても、タクシン派のプアタイ党が中心となる民主派7党連合がタイ誇り党などとも連合すれば、下院では民主派連合が過半数を超える事になり、政権運営は容易ではなさそうです。
7月は日本は参院選!在外投票での投票を。大使館での登録を急いで!
(PJAニュース特集 選挙に行こう!2019)
日本では7月に重要な参議院選挙が予定されています。以下の過去記事の通り、これは衆参同日選となる可能性も指摘されている、日本の行く末を決めるための重要な選挙です。
タイなど海外に在住の日本人の方は、7月の選挙は在外投票などを利用して、是非投票をしてください。そのためには在外選挙人名簿への登録をバンコクの在タイ日本国大使館などで、急ぎで実施する事が必要です。
その方法は以下の過去記事の「在外投票はこんなに簡単!まずは早めに登録を」の通り、パスポートを持って申請書を記入して出せば、わずか5分ほどで完了する簡単なものです。(※在留届提出者の場合、在留届の提出がされていない方は、タイに3か月以上居住している事がわかる賃貸契約書なども必要となります。詳細は以下記事をご覧ください。)
7月の選挙に在外選挙人名簿登録が間に合うかどうか、5月14日の現在は既に確実ではなくなっていますが、PJA NEWSで取材し調査した所、バンコクの在タイ日本国大使館で今週にも急ぎで手続きをすれば、まだ間に合う可能性があります!
この選挙は、日本の今後を決定する非常に重要な選挙となります。
タイなど海外に在住する日本人も、7月の選挙に投票しましょう!
大衆は愚衆である。
だから、この愚かな大衆に意見を聞くよりは、偉大なる一人の賢人があらわれて、その独裁によって政治が行われることが、もっとも望ましい。かつての大昔、だれかがこんな考えを世に説いて、それが今日に至るも、なお一部には、達見として尊ばれているようである。
たしかに大衆には、こうした一面があったかもしれない。そしてこうした考えから、多くの誤った独裁政治、権力政治が生み出され、不幸な大衆をさらに不幸におとしいれてきた。
しかし、時代は日とともに進み、人もまた日とともに進歩する。今や大衆は、きわめて賢明であり、そしてまたきわめて公正でもある。
この事実の認識を誤る者は、民主主義の真意をふみはずし、民主政治の育成を阻害して、みずから墓穴を掘り進むことになるであろう。
くりかえしえて言うが、今日、大衆はきわめて賢明であり、またきわめて公正である。
したがって、これを信頼し、これに基盤を置いて、この大衆に最大の奉仕をするところに、民主政治の真の使命があり、民主主義の真の精神がひそんでいると思うのである。
国家繁栄への道も、ここから始まる。
松下幸之助(*)の「道をひらく」(PHP文庫、1968年5月1日初版刊行)に載っている言葉の一つです。
松下幸之助が1968年に書いた通り、大衆は本来、きわめて賢明で公正であり、それを前提としたのが戦後日本の民主主義の根幹です。
松下は「経営の神様」とまで言われた名経営者です。
松下は自身の経営哲学を説明した際にも、大衆は賢明、公正であり、正しい商品を選ぶという事を語っている記録がありますので(1952~59年頃の松下の発言をまとめた本「道行く人もみなお客様」など)、松下の信条として同様の話をいつもしていたものだと思います。
松下の取り組んだ商売の世界でも、大衆は確かに非常に賢明、公正に企業や商品を選ぶ購買行動をしているわけですから、この松下の言葉は、民主主義国家における選挙も同様に、日本の国民は賢明に投票し、民主主義が正しく機能できるはずだという信条を語ったものだと思います。
日本の民衆である有権者の一人一人は、公正な選挙で投票をしても「どうせ何も変わらない」と思うのではなく、国民が国のあるべき姿を考えて、自由な意思により7月の選挙にも投票し、国民のために政治を変える事が必要とされています。
(*)松下幸之助 現パナソニック社の創業者
Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9
PJAニュース 特集:選挙に行こう2019 過去記事)
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