2019年5月17日 PJA NEWS)

新未来党のタナトン党首、新政権樹立を誓う

以下の新しい未来党(FFP、Future Foward Party)のタナトン党首のニュースに続報です。

PJAニュース)タイ総選挙)選挙管理委、新未来党タナトン党首に違法性を告発 (2019年4月24日)
https://pattayaja.com/2019/04/24/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E9%81%B8%E6%8C%99%E7%AE%A1%E7%90%86%E5%A7%94%E3%80%81%E6%96%B0%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%85%9A%E3%82%BF%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%B3%E5%85%9A%E9%A6%96%E3%81%AB/

タイの新しい未来党のタナトン党首は、昨日の2019年5月16日、Facebookへの投稿で、自身の首相就任の可能性を語りながら新政権樹立を誓いました。

昨日夜のタイ大手英字メディアのBangkokPostが、次のように伝えています。

BangkokPost)Thanathorn vows to form government (2019年5月16日)
BangkokPost)新未来党のタナトン党首、新政権樹立を誓う
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1678972/thanathorn-vows-to-form-government

報道によると、昨日の2019年5月16日に新しい未来党のタナトン党首は、タイの選挙管理委員会が憲法裁判所へ、同氏の下院議員資格の停止を求めた直後にFacebookに投稿して、次期政権の樹立と、成功した場合は自身の首相就任の可能性を語りました。

以下が、そのFacebookへの投稿です。


2019年5月16日、新未来党のタナトン党首によるFacebook投稿

タナトン党首はFacebookの投稿の中で、軍政を止めて新政権を樹立する重要性を訴えています。そして同党が十分な票を集める事ができれば、軍政を止める新政権を樹立し、タナトン氏が次期首相になるだろうと語りました。

このように、反軍政の立場をより明確にして主張を続けています。

一方でBangkokPostは記事の中で、現実問題として次期首相の指名は上院250名、下院500名の合計750名の投票で行われ、その過半数の376を抑えると次期首相は確定するため、既に軍政側は上院250名と、下院でバランプラチャーラット党の137名を合わせた387名を明らかに抑えている事を考えると、プラユット首相が続投という見込みは変わらないと考察を加えています。

しかしながら、その後の政権運営では、定員500名の下院で、バランプラチャーラット党のわずか137名しか軍政側が抑えられていない状況では、政権運営は困難が予想される事を伝えています。

報道されている概要は、上記の通りです。

新未来党のタナトン党首(中央右)
写真:プアタイ党

報道されている通り、タナトン党首は次期首相の可能性も含めて言及するコメントを発表しました。
しかしながら、現実問題として、今月の次期首相の指名で選ばれる見込みはBangkokPostが伝える通りで、ほぼありません。

新興政党の新しい未来党は、旧来のタクシン派と反タクシン派の争いに嫌気がさした若い層から大きな支持を得て、3月24日投票の選挙で第三党に躍進しており、タイに新しい政治を求める若い層の声を代表するといっても過言ではない政党になりつつあります。

PJA(パタヤ日本人会)の事務局のあるパタヤ市でも、次期市長は新しい未来党の候補が3月24日の市長選投票で勝利し、同党の新市長になる見込みです。

PJAニュース)パタヤ市長選:新しい未来党候補が勝利!クルンプーム元市長落選(2019年3月27日)
https://pattayaja.com/2019/03/27/%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%A4%E5%B8%82%E9%95%B7%E9%81%B8%EF%BC%9A%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%85%9A%E5%80%99%E8%A3%9C%E3%81%8C%E5%8B%9D%E5%88%A9%EF%BC%81%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%B3/

新しい未来党が今後も「台風の目」となるか、タナトン党首の議員資格の停止や剥奪、党の解党などとなるか、今後の展開に注目が集まっています。

 

7月は日本は参院選!在外投票での投票を。大使館での登録を急いで!

(写真はイメージ)

(PJAニュース特集 選挙に行こう!2019)

日本では7月に重要な参議院選挙が予定されています。以下の過去記事の通り、これは衆参同日選となる可能性も指摘されている、日本の行く末を決めるための重要な選挙です。

タイなど海外に在住の日本人の方は、7月の選挙は在外投票などを利用して、是非投票をしてください。そのためには在外選挙人名簿への登録をバンコクの在タイ日本国大使館などで、急ぎで実施する事が必要です。

その方法は以下の過去記事の「在外投票はこんなに簡単!まずは早めに登録を」の通り、パスポートを持って申請書を記入して出せば、わずか5分ほどで完了する簡単なものです。(※在留届提出者の場合、在留届の提出がされていない方は、タイに3か月以上居住している事がわかる賃貸契約書なども必要となります。詳細は以下記事をご覧ください。)

選挙に行こう!2019(2)在外投票はこんなに簡単!まずは早めに登録を

7月の選挙に在外選挙人名簿登録が間に合うかどうか、5月14日の現在は既に確実ではなくなっていますが、PJA NEWSで取材し調査した所、バンコクの在タイ日本国大使館で今週にも急ぎで手続きをすれば、まだ間に合う可能性があります!

この選挙は、日本の今後を決定する非常に重要な選挙となります。
タイなど海外に在住する日本人も、7月の選挙に投票しましょう!

大衆は愚衆である。

だから、この愚かな大衆に意見を聞くよりは、偉大なる一人の賢人があらわれて、その独裁によって政治が行われることが、もっとも望ましい。かつての大昔、だれかがこんな考えを世に説いて、それが今日に至るも、なお一部には、達見として尊ばれているようである。

たしかに大衆には、こうした一面があったかもしれない。そしてこうした考えから、多くの誤った独裁政治、権力政治が生み出され、不幸な大衆をさらに不幸におとしいれてきた。

しかし、時代は日とともに進み、人もまた日とともに進歩する。今や大衆は、きわめて賢明であり、そしてまたきわめて公正でもある。

この事実の認識を誤る者は、民主主義の真意をふみはずし、民主政治の育成を阻害して、みずから墓穴を掘り進むことになるであろう。

くりかえしえて言うが、今日、大衆はきわめて賢明であり、またきわめて公正である。

したがって、これを信頼し、これに基盤を置いて、この大衆に最大の奉仕をするところに、民主政治の真の使命があり、民主主義の真の精神がひそんでいると思うのである。

国家繁栄への道も、ここから始まる。

松下幸之助(*)の「道をひらく」(PHP文庫、1968年5月1日初版刊行)に載っている言葉の一つです。

松下幸之助が1968年に書いた通り、大衆は本来、きわめて賢明で公正であり、それを前提としたのが戦後日本の民主主義の根幹です。

松下は「経営の神様」とまで言われた名経営者です。
松下は自身の経営哲学を説明した際にも、大衆は賢明、公正であり、正しい商品を選ぶという事を語っている記録がありますので(1952~59年頃の松下の発言をまとめた本「道行く人もみなお客様」など)、松下の信条として同様の話をいつもしていたものだと思います。

松下の取り組んだ商売の世界でも、大衆は確かに非常に賢明、公正に企業や商品を選ぶ購買行動をしているわけですから、この松下の言葉は、民主主義国家における選挙も同様に、日本の国民は賢明に投票し、民主主義が正しく機能できるはずだという信条を語ったものだと思います。

日本の民衆である有権者の一人一人は、公正な選挙で投票をしても「どうせ何も変わらない」と思うのではなく、国民が国のあるべき姿を考えて、自由な意思により7月の選挙にも投票し、国民のために政治を変える事が必要とされています。

(*)松下幸之助 現パナソニック社の創業者
Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9

PJAニュース 特集:選挙に行こう2019 過去記事)

選挙に行こう!2019(4)今年の参院選は憲法改正の分かれ目!投票を

選挙に行こう!2019(6)渡辺よしみ参院議員、日本を成長させる為に投票を!

選挙に行こう!2019(7)江田憲司議員、GDP速報で衆参同日選も

選挙に行こう!2019(8)菅官房長官、衆参同日選「首相がやるといえばやる」

この記事が気に入ったら
いいね ! シェア ! しよう

タイ情報で、にほんブログ村ランキングに参加中! 見ていただいた記事には、是非以下にクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へランキングにクリック!