プラユット首相、米中貿易戦争の深刻な悪影響を懸念 ブルームバーグセミナーで
昨日の2019年6月21日、タイのバンコクで行われたアメリカの大手メディアであるブルームバーグが主催する「ブルームバーグASEANビジネスサミット」のセミナーで、タイのプラユット首相が講演し米中貿易戦争の影響などについて語りました。
その内容を、ブルームバーグが昨日の2019年6月21日に次の通り報じています。
Bloomberg)U.S.-China Trade War a Great Concern for Thailand, Prayuth Says (2019年6月21日)
Bloomberg)プラユット首相「米中貿易戦争は深刻な懸念事項」
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-06-21/thailand-has-political-stability-prime-minister-prayuth-says
タイのプラユット首相
(写真:タイ首相府)
報道によると、タイのプラユット首相は講演で米中貿易戦争について、深刻な悪影響となりかねない懸念事項である事を語りました。その上で「この緊張を和らげ、もっと世界的な均衡を生み出す事が必要」との認識を示しました。
また、米中貿易戦争のような貿易面での対立は、世界経済に不確実性を高め、過度な競争をもたらしてしまうとしています。
一方で、タイ経済の現状については景気は減速している状況にあるが、タイ経済は強いファンダメンタルズに支えられており、将来への成長が期待される点を指摘しました。
以下は、BloombergAsiaが伝える講演の模様です。
LIVE: Thailand PM Prayuth Chan-Ocha talks about Southeast Asia's future at the #BloombergAsean summit https://t.co/8aMC9Utp6l https://t.co/pSXxSkkfSv
— Bloomberg Asia (@BloombergAsia) June 21, 2019
講演の中で、タイのプラユット首相は、タイ政府は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉を促進している事を語りました。
また、約5年前のクーデターの後に、今年の3月に投票が行われたタイ総選挙に触れたプラユット首相は、選挙で勝利した事を語り、タイとASEANは民間セクターに、準備が整っている事を保証できると語りました。
報道されている概要は、上記の通りです。
以下の過去記事などで報じている通り、タイ経済も米中貿易戦争の影響などで成長が急激に鈍化しています。
PJA NEWS)タイ輸出低迷、成長目標は8%から3%へ低下 (2019年6月1日)
https://pattayaja.com/2019/06/01/4832/
これについて深刻な懸念を認めた上で、タイ経済のファンダメンタルズは強く、その成長期待は大きい点をプラユット首相は強調し、タイとASEAN各国は政治的安定も含めて準備が出来ている事をアピールしました。
タイ政府は現在、インフラ投資や技術力向上などに力点をおいた政策を準備しているとされ、その政策内容は来月の7月をめどに発表される見込みです。
タイ情報で、にほんブログ村ランキングに参加中! 見ていただいた記事には、是非以下にクリックをお願いします。