タイ5月輸出が5.8%の大幅減!中国向けなど減少
昨日の2019年6月22日、タイ商務省は2019年5月度の貿易統計の数値を発表しましたが、これにより5月のタイの輸出額は5.8%の大幅減少であることがわかりました。
タイの大手英字メディアのBangkokPostが昨日の2019年6月21日、次のように伝えています。
BangkokPost)May exports down 5.8% on trade war, baht (2019年6月21日)
BangkokPost)タイの5月輸出額は5.8%減少、米中貿易戦争で
https://www.bangkokpost.com/business/1699372/may-exports-down-5-8-on-trade-war-baht
報道によると、米中貿易戦争の影響などによりタイの輸出額は急減しており、昨日にタイの商務省が発表した貿易統計数値において、5月の輸出額は約210億ドル、前年同月比で5.8%の大幅な減少を記録しました。
5月の減少幅は大きく、2019年度の5か月で見ると減少幅は2.7%に達しています。
また、同統計によると5月は輸入額も0.64%減少の208億ドルでした。
輸出額を地域別に見ると、日本向けが4.4%減少、EU向けが8.6%減少、マレーシア、フィリピン、シンガポールなどの成長国向けが14.6%減少、中国向けが7.2%減少でした。
この中でも特に金額の大きい中国向けが、輸出額減少に大きく影響しています。
報道されている概要は、上記の通りです。
しかしながら、アメリカ向けの輸出は前年同月比で7.8%の増加をしており、中国に代わってアメリカへの輸出は増加している事がわかります。
この数値について、BangkokPostは本日の2019年6月22日の朝に次のように報じています。
BangkokPost)Commerce Ministry paints darker picture of export view (2019年6月22日)
BangkokPost)商務省、輸出額見込みを低下
https://www.bangkokpost.com/business/1699624/commerce-ministry-paints-darker-picture-of-export-view
本記事では5月の輸出額のうち、アメリカへの輸出額は前年同月比で7.8%の増加をしている点が述べられています。
報道によると、米中貿易戦争の影響などによりタイの5月の輸出額が5.8%も低下し、輸出額の減少が3か月も続いている事から、タイ輸出事業者協会(TNSC)のhanyapad Tantipipatpong会長は、今年のタイの輸出成長は1%成長でも難しいとコメントしています。
報道されている概要は上記の通りです。
タイでは5月には輸出額の減少が拡大した事を受けて、成長見通しも大きく低下しています。
米中貿易戦争の影響としては、中国に代わってアメリカ向け輸出が増加するという期待もあり、実際にアメリカ向けは5月に7.8%の増加となっていますが、全体としては減少の方がはるかに大きい状況となっています。
以下の記事の通り、プラユット首相は昨日の2019年6月21日、ブルームバーグのセミナーで講演した際に、米中貿易戦争により深刻な悪影響が出る事の懸念を表明しています。
PJA NEWS)プラユット首相、米中貿易戦争の深刻な悪影響懸念 ブルームバーグ講演で (2019年6月22日)
https://pattayaja.com/2019/06/22/5214/
今後タイの輸出額が回復できるか、大きな注目が集まっています。
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