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タイ)バンコク地価は今年は下落か、10年来の出来事に動揺





2019年9月25日 PJA NEWS)

タイ)バンコク地価は今年は下落か、10年来の出来事に動揺

長らく土地価格の上昇が続いてきたバンコクでは、今年は地価が低迷しており、横ばいか、もしくは下落となる見込みとなっており、これは10年来の出来事です。

タイ大手英字メディアのBangkokPostが伝えています。

BangkokPost)No gains for Bangkok land (2019年9月24日)
BangkokPost)バンコクの地価上昇が止まる
https://www.bangkokpost.com/business/1756739/no-gains-for-bangkok-land

報道によると、不動産アナリストは今年のバンコクの土地価格は低迷しており、横ばいか下落となる事が見込まれている事を語っています。これはタイで続く景気低迷と、来年の2020年1月1日にはタイの不動産税が施行される予定である事の影響によるものと分析されています。

不動産コンサルティングを行うCBRE Thailandのマネージング・ディレクターのAliwassa Pathnadabutr氏はコメントで、販売用の不動産在庫を多数抱えている業者が増えている事をコメントしています。

また、タイで上場するデベロッパーのOrigin Property社のCEOのPeerapong Jaroon-ek氏はコメントで、多くの土地の販売を持ち掛けられている事を語りました。

彼はコメントで「非常に多くの土地の販売情報が提供されています。」「かつてスリウォン通りの土地は、1タワンワー(4平米)あたり700,000バーツで販売されていましたが、今は500,000バーツで販売されているのです。」

来年度の不動産税の施行を控え、このように多数の土地が販売されている状況のため、地価は下落傾向にあります。上述のCBRE ThailandのAliwassa Pathanadabutr氏は「昨年から5~10%ぐらい地価は下落するのではないか、もしくは横ばいぐらいではないだろうか」とコメントしています。

地価が下落すれば、これは2009年以来の出来事となります。

報道されている概要は、上記の通りです。

写真はバンコクのイメージ写真

バンコクの不動産価格は長らく上昇、高騰を続けてきました。

それにしても、記事でOrigin社のCEOが話しているように、スリウォンなどでは1タランワー(4平米)あたり70万バーツだったのが、50万バーツに実際の取引価格で下落しているとすると、下落率は約3割弱に達するエリアがあることになり、かなりの下落です。

ただ、これは中心部の一部の地域の話としても、バンコク全体での地価の下落率はCBRE ThailandのMDの方が言うように、5~10%ぐらい下落しているのではと語られるほどの状況になっています。

現地の感覚としても、昨年ごろまでは特に海外の中国からの投機的な投資が多く上昇を続けていましたが、今年に入って米中貿易戦争による経済低迷、さらにバーツ高が重なり、中国人を含む海外からの投資は減少し、むしろ投資の引上げによる流出が大きくなっています。

また、TM30を厳格化した事による混乱のような、タイに居住する外国人への制度的な問題の悪影響を指摘する声もあります。

これについてはPJA NEWSでも以下の過去記事でお伝えした通り、タイ政府はTM30は簡易アプリにする事を発表しています。

PJA NEWS)タイ)出入国カードを廃止へ!TM30は簡易アプリに(ニュース動画付き)
https://pattayaja.com/2019/09/19/6449/

バンコクの地価が下落に転じる見込みが報じられたことで、来年1月1日からの不動産への新税の導入も含めて、バンコクの不動産も大きな転機を迎えそうです。

 

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