2019年9月27日 PJA NEWS)
米トランプ大統領、今秋に訪泰へ プラユット首相の要請受け
NY現地時間の2019年9月24日、国連の会合のためにNYを訪問中のタイのプラユット首相は、米トランプ大統領と会談を実施しました。
会談で、プラユット首相はトランプ大統領に訪泰を要請、これを受けてトランプ大統領は、大統領夫人とともに今秋にタイを訪問する意向を語りました。
トランプ大統領の訪泰の意向は、タイでもタイ首相府のNarumon Pinyosinwat報道官が語っています。
このトランプ大統領の訪泰について、まだ公式の発表は行われておらず、日程などは未定ですが、第35回となるアセアンサミット(35th ASEAN Summit and Related Summits)がバンコクで行われる2019年10月31日～11月4日に実施される見込みが高いのではないかと考えられています。
アメリカのオバマ前政権時代、タイは2014年のクーデターで成立した軍政である事を理由に、米タイを中心とする合同軍事演習「コブラゴールド」への米軍の参加人数を大幅に減らし、４７０万ドル規模の軍事支援を凍結するなどしてきました。
これによりタイは米国との関係が冷え、2015年にはタイのコラート空軍基地で中国空軍と初の合同演習を実施。また、タイ海軍に中国製潜水艦３隻を導入する方針を決め、中国との関係が深まる状況となっていました。
しかしながら、米国がトランプ政権に代わると、同政権は東南アジアとの「対中国包囲網」の確立に、タイ政府との安保協力を強化していくことが不可欠だとする認識を明確にし、タイと米国の関係を強化しています。
2017年、米海軍は合同軍事演習「コブラゴールド」にハリス太平洋軍司令官を3年ぶりに派遣。軍事演習の規模も拡大させ、トランプ政権はタイを中国から引き戻す動きを加速させています。
参考過去記事>2019年度の合同軍事演習「コブラゴールド」
PJA NEWS)米タイ等合同軍事演習「コブラゴールド」実施 日本も参加 (2019年2月11日)
https://pattayaja.com/2019/02/11/2711/
(第38回コブラゴールド開催のWorkShop
日本の自衛隊も参加しています。
写真：米陸軍提供)
今秋のトランプ大統領のプラユット首相の要請を受けての訪泰は、このような米国トランプ政権とタイのプラユット政権の関係の深化を象徴する訪問となり、注目が集まりそうです。
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