2019年9月30日 PJA NEWS)
タイ)フリーペーパーWiseが一般女性に「イタイ女」「老け顔」!炎上
タイで日本人向けに発行されているフリーペーパーが、タイの一般女性に「時代錯誤のイタイ女」「老け顔」などと侮辱する連載を行い、日本国内でも批判が殺到し、大きな問題となっています。
日本のJ-Cast Newsが次のように報じています。
J-Cast)タイ一般女性に「時代錯誤のイタイ女」「老け顔」 日本人向け現地メディアが炎上→連載中止に
https://www.j-cast.com/2019/09/27368707.html?p=all
タイ・バンコクで日本人向けに発行されているフリーペーパー「週刊ワイズ」の連載で、現地の女性に「行き過ぎた『辛口批評』」をしたとして、発行会社が2019年9月27日、「ご本人を含め不愉快な思いをさせてしまった皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
連載をめぐっては、SNS上で日本国内から批判が集まっていた。
「キャンギャル気取りもいいところだわ」
週刊ワイズは2006年発行の日本語のフリーペーパーだ。公式サイトによれば、「バンコク在住日本人のNo.1情報源」として、週に3万2000部を発行。バンコクおよび近郊都市8000か所で配布する。アイドルグループ「BNK48」の日本人メンバーを起用した特集など独自記事に加え、共同通信、時事通信、デイリースポーツなどの配信も受ける。
問題視されたのは、「バンコクの街角美人をご紹介!」と銘打った連載企画「ちゃお!バンビーナ」。現地の女性の名前と顔写真とともに、年齢、日本人男性のイメージ、好きな男性のタイプなどを紹介する。鹿のようなキャラクターによる辛口コメントが加えられているのが特徴だ。
そのうちの一つ、タイ人とみられ女性に「いくらキメても時代錯誤のイタイ女」「肩丸出しでバイクに腰掛けて、キャンギャル気取りもいいところだわ。しかも老け顔なのに厚塗りしてるから、無理してる感が丸出しじゃない。誰も注意してくれる人がいないのが可哀想だけど、いい大人なんだから自分をもっと客観視しなさいと」との批評がされた記事がツイッターに投稿されると、日本人からやり過ぎとの批判を浴びた。
ほかの女性にも辛辣な評が
週刊ワイズのウェブ版で別の記事を見ると、やはり辛口な批評が目立つ。
「スキのある顔立ちだこと。周りから『天然』って言われているでしょうね(中略)でも私はお見通しなの。その『天然』は造りものって」
「Notリア充? 現実逃避で鮮やか金髪に」
「羨ましいくらい、若さが炸裂したファッションね。でもチェリー柄を選ぶだなんて、きっと隣りに誰かいないと寂しいタイプなんでしょう」
批判を受けて、週刊ワイズは27日にツイッターで「行き過ぎた『辛口批評』に関して、ご本人を含め不愉快な思いをさせてしまった皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪。「現在、ご本人と直接連絡をしております」と説明した。また、同コーナーは中止し、すでに公開した記事は削除したとも報告した。
今回、問題の日本語フリーペーパー「Wise」は、バンコクを中心に日本人向けに配布されている紙媒体のフリーペーパーの一つです。
今回指摘されているWiseの問題は、違法性は勿論、倫理上の問題もないタイの一般女性に、「Wise」の取材に協力までしてもらって、その人にメディアが外見について誹謗中傷を繰り返して報道していたのですから、今まで問題にならなかったのが不思議なくらいの酷い内容です。
これは例えば、日本で海外メディアが日本人女性に取材して、その海外メディアが報道で、外見や容姿をもとに「イタイ女!」「老け顔!」と日本人女性に酷い誹謗中傷をして報道していたら、日本人はどう思うのか。さらに言えば、そんな報道をされた日本人女性があなたや家族だったら、どう思うのか。それを考えれば、このwiseの内容の酷さがわかりやすいと思います。
フリーペーパーは広告収入のみで紙媒体の作成、印刷、配布を行うコストを賄い、収益をあげるビジネスモデルです。
昔はタイの日本人消費者も、店頭でフリーペーパーをもらうだけで、タダで簡単に情報を得る事が出来て便利でよく読まれていました。そのため広告効果もあり、このビジネスモデルでも多くの企業が収益も上げられていたのです。
しかし今はタイに赴任する日本人も若い人が増えており、今の消費者はスマホでネットで情報を得る方が「普通」に変わっています。その今の消費者にとって、情報はスマホで得る方がより「便利」ですから、紙媒体のフリーペーパーの広告効果は著しく低下しています。
その結果、今のフリーペーパーに広告を出そうとするまともな業者は減少しており、多くのフリーペーパー媒体が収益を上げられなくなっているのです。
(写真はイメージ
Photo by Elijah O’Donnell on Unsplash)
現在の日本語フリーペーパーは、広告主に大きな問題の疑われる広告や、その広告主を持ち上げる記事を「PR」や広告と表記もせずに掲載する事も散見されます。またフリーペーパー中の記事でも、今回のようにタイ人の一般女性を「外見」で誹謗中傷する記事を配信して無理やりに話題を作ろうとする、酷い記事を掲載する事も見られます。今回の問題は、それがあまりに酷いと日本で批判が殺到し、この問題が起きました。
ただ、このような構造的なフリーペーパーの問題はWiseだけではなく、もっと多くの問題を起こしているタイの日系フリーペーパー媒体もあります。
これが現状ですので、フリーペーパーの広告のみを見て鵜呑みにはしないよう、消費者の側も気をつけないといけません。
広告を出稿する側も、問題を起こしている最中の媒体に広告を載せれば、どのような「広告主」としえ見えるのか、注意が必要となっています。
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