2019年10月4日 PJA NEWS)
タイ)DSI(特別捜査局)が17周年、汚職の撲滅を誓う
昨日の2019年10月3日(木)、タイのDSI(特別捜査局)は17周年の記念式典を実施。
タイで蔓延する汚職問題の撲滅を誓いました。
本日の2019年10月4日の朝、タイの大手英字メディアのBangkok Post、パタヤの有力メディアのThe Pattaya Newsなどが一斉に伝えています。
Bangkok Post)DSI hails investigative prowess (2019年10月4日)
Bangkok Post)DSI、捜査力を向上
https://www.bangkokpost.com/thailand/general/1764559/dsi-hails-investigative-prowess
The Pattaya News)Department of Special Investigations celebrates 17 years, pledges against corruption (2019年10月4日)
The Pattaya News)DSIが17周年、汚職の撲滅を誓う
https://thepattayanews.com/2019/10/04/department-of-special-investigations-celebrates-17-years-pledges-against-corruption/
写真：Watcharawit Phudork撮影
The Pattaya News報道)
DSI(The Department of Special Investigation：特別捜査局)は17周年を迎え、この17年の間に2,947件の事件を取り扱いました。そのうち、157件はまだ未解決であり対応をしています。
昨日の記念式典でDSIのPaisit Wongmuangチーフは、17年の間に多様な事件を取り扱ってきた事を語りました。
局長は、最近の事件の一例として、プーケットのシリナート国立公園にかかる93ライの土地の押収を命じ、これらの土地が奪われてしまう事を防ぐことに成功したケースを紹介しました。その土地の価値は約8憶バーツにも及びます。
また、DSI(特別捜査局)の局長は17周年の式典で、当局の捜査官1000人が「汚職に一切関与しない」ことを誓約したことに言及しました。
DSIチーフは式典で、DSIでは内部管理および人材配置のさらなる合理化を実施した事を語りました。
「この合理化によりDSIはいっそう捜査能力を高め、有効な捜査能力を維持する事ができています。」と語っています。
DSIではこれまで、大きく4種類の事件を取り扱ってきました。
1つは経済事件であり、金融事件、脱税、マネーロンダリング、または違法なローンの事件などで、これまで803件の事件ケースがあります。
2つ目はIT犯罪、知的財産権関連で、これまで528件の事件ケースがあります。
3つ目は消費者保護や環境保護で、これには違法なほどに酷い工業製品の問題なども含みます。これまで373件の事件ケースがあります。
4つ目は国際的な犯罪事件や、その他の特殊な犯罪です。これまで950件の事件ケースがあります。
その他には、外国人が営利目的で違法行為を行った事件、国家プロジェクトへの入札に関する違法行為の事件、人身売買の事件、国家安全保障に対する犯罪事件、公序良俗に反するとする違法な事件に関するものです。
DSIのチーフは、DSIが職務を遂行するために年間約10億バーツの予算を必要としている事も語りました。
報道されている概要は上記の通りです。
タイでは腐敗、汚職の問題は蔓延しています。
タイではプラユット首相が2014年の就任当初から汚職問題に対して厳しく取り締まる姿勢を見せており、2015年7月10日にはタイの汚職防止法の改正法を施行しました。
そして汚職問題対応の専門部門としてNACC、PACCを設立。またDSI(特別捜査局)も、汚職問題の取り締まりに注力しています。
PJAでも、タイ政府の汚職問題撲滅の取り組みを応援しています。
参考過去記事)
タイ)汚職問題の撲滅にプラユット首相が取り組み、国際イベントを開催 (2019年9月9日)
https://pattayaja.com/2019/09/09/6262/
タイ)PACC、レイモンランド開発のUnixxでの贈収賄疑惑を捜査 (2019年9月13日)
https://pattayaja.com/2019/09/13/6358/
※PJAニュースは、パタヤの有力メディアであるThe Pattaya Newsの公式パートナーとして日本語版を配信しています。
The Pattaya News(英語版)
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