2019年11月24日 PJA NEWS)

パタヤ)トラム計画作成に7000万バーツ投じる!来年中旬に計画を準備

昨日報じた以下のニュースに続報です。

パタヤ)市で路面電車計画を進行!実現性は・・・!?(2019年11月23日)
https://pattayaja.com/2019/11/23/7657/

2019年11月22日の金曜、パタヤ市のソンタヤー市長はパタヤ現地メディアのThe Pattaya Newsを含む各メディアに、トラム(路面電車)導入計画を進めている事を発表しました。

(パタヤ市長のメディアへの発表の様子
写真:The Pattaya News)

発表の詳細がThe Pattaya Newsから伝えられました。

パタヤ市は、このトラム計画をEEC(東部経済回廊)の一環と位置付けており、実現に向けて本腰を入れていると発表しました。

トラム計画は、路線や価格、導入する電車やシステムなども含めて、具体的な内容はこれから決定となっています。

この内容を含む計画を作るために、パタヤ市では専門家を集めて計画策定のプロジェクトを実施します。この計画の策定を、パタヤ市では7000万バーツの予算を投じて実施し、来年の2020年の中旬に計画の完成をすることを目指しています。

パタヤ市では、以下のようなCGのイメージ図を元に計画を説明しています。

(パタヤのトラム電車のイメージ<CG>
写真:The Pattaya News)

(パタヤのトラム電車のイメージ<CG>
写真:The Pattaya News)

(パタヤのトラム電車のイメージ<CG>
写真:The Pattaya News)

トラムの導入により、乗用車が減り交通渋滞が緩和される事や、大気汚染が減少することなどの効果も期待されています。

しかしながらThe Pattaya Newsも、乗り合いバスのソンテウのドライバーたちなどの既存の事業者が計画に反対するであろう事を指摘しています。

パタヤ市の発表では上記の通りとなっており、トラム計画は計画の策定が来年中旬ですから、実際の導入は先になりそうですね。

これまでにもパタヤには路線バス導入計画、モノレール導入計画など、いろいろな公共交通インフラの導入計画がありましたが、いずれも実現しませんでした。

今回のトラム計画は、タイ政府肝いりで行われているEEC(東部経済回廊)計画の一環というのが目新しい点だと思います。

しかしながら、そのEEC計画の目玉というべき、パタヤを含むバンコク~ラヨーンの3空港を結ぶ高速鉄道の”EEC路線”も、以下の既報の通り資金繰りにも疑問がある中にありますから、パタヤのトラム計画は実現性はまだまだ不透明なものとなっています。

PJA NEWS)タイ高速鉄道)EEC路線、ロイター報道「日本の銀行が融資」!実情は? (2019年10月31日)
https://pattayaja.com/2019/10/31/7288/

現実的には、The Pattaya Newsも指摘している通り、現在使われているソンテウという10バーツの乗り合いトラックなどのドライバー組合などからも、強い反発が予想されますから、簡単ではないでしょう。

今回のトラム計画がどうなるか?注目が集まりそうです。

実現して、パタヤに路面電車など公共の交通インフラが充実してくれるといいですね。

※PJAニュースは、パタヤの有力メディアであるThe Pattaya Newsの公式パートナーとして日本語版を配信しています。

本ニュースの元記事のタイ語版、英語版等は、以下でご覧下さい。

The Pattaya News(英語版)The Pattaya News(タイ語版)

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