2019年11月27日 PJA NEWS)
タイ)日本政府、カンチャナブリ―県で児童保護施設の通学バス整備計画を支援
日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「カンチャナブリー県バーンウンラック児童保護施設における通学のためのバス整備計画」にかかる総額1,242,000バーツの支援をしました。
2019年11月25日、バーンウンラック児童保護施設において本件の引渡し式典が執り行われ、サンクラブリ軍のパコーン・ガンワンリー郡長、バーンウンラック財団のジンタナー・タントライラッタナクン代表、そして、在タイ日本国大使館から関口昇公使他、関係者が出席しました。
バーンウンラック児童保護施設が所在するカンチャナブリー県サンクラブリ郡は、タイ西部のミャンマーとの国境に接しており、タイ人、ビルマ族、モン族、カレン族等、約3万人が生活している地域です。住民の多くは移民で低賃金労働者であり、子どもの養育を十分に行えず育児を放棄してしまう家庭もあります。そのような中、バーンウンラック財団は社会的弱者の子どもとシングルマザーを28年にわたり継続的に支援しており、これまでに500人以上の子ども達がバーンウンラック児童保護施設で育ち、現在は137人が生活をしています。
同施設は市街地から離れており、子ども達の通学や集団での外出には山道や未舗装道路に適したバスが必需品です。しかし、財団が所有していたバスは、走行距離40万kmを越えて故障を繰り返しており、走行中に突然動かなくなる等、子ども達に安全な交通手段を提供できていませんでした。早急に安全性が高い新しいバスを整備する必要がありましたが、財団の収入は寄付金が主体のため新しいバスを購入する予算を捻出する事ができず、草の根・人間の安全保障無償資金協力を申請しました。
これらの状況を受け、日本政府の支援により、新たにバス1台を整備する事で、子ども達が安全に教育を受け、また社会参加する環境が整うと判断し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を行いました。今回の支援により、子ども達の社会的自立に向けた成長が期待されます。
本ニュースのタイ語版は、以下のPJA NEWS Thaiで配信しています。
PJA News Thai)รัฐบาลญี่ปุ่นให้ความร่วมมือสนับสนุนโครงการ “The Project for Providing a Bus for Children at Baan Unrak Children’s Home in Kanchanaburi Province ”
https://pattayaja.com/2019/11/27/7784/
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