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パタヤ)市で全長9kmのモノレール、ウォーキング、大型船埠頭開発計画案





2020年6月12日 PJA NEWS)

パタヤ)市で全長9kmのモノレール、ウォーキング、大型船埠頭開発計画案

以下の過去記事に続報です。

パタヤ)市で全長9kmのモノレール計画を検討、トラムより優位に (2019年5月24日)
https://pattayaja.com/2020/05/24/11571/

前回記事の通り、パタヤ市では現在、モノレール計画を推進する交通インフラの導入計画の策定が進められています。

昨日の2020年6月11日、パタヤ市ではこの計画案について、バリハイ埠頭やウォーキングストリートを近代化する二つの開発方向性の提案が検討チームから出され、発表されました。

その内容をパタヤ現地メディアのThePattayaNewsが伝えています。

(2020年6月11日
パタヤのモノレール等開発

開発後のイメージ図(CG)
パタヤ市提供、ThePattayaNews報道)

パタヤ市ではこれまで、実現性の調査・検討に7000万バーツの予算をつけて、パタヤ市の交通網整備計画を策定してきました。

これまでにモノレールの他、トラム(路面電車)、地下鉄の導入などが検討されてきており、実現性などが調査されてきましたが、これまでの検討結果によると、モノレールの導入が優位となっています。

パタヤ市での検討会議では、2025年を目標として、モノレールの開発と導入、合わせてバリハイ埠頭やウォーキングストリート、その他のエリアの開発を、EEC(東部経済回廊)エリア開発計画の一環として進めています。

モノレールの現状の計画は全長9km、パタヤの高速鉄道の駅から始まり、高速道路のインターチェンジを経由して、セカンドロードをナクルアから中心部、南部を通過して、バリハイ埠頭までを結ぶ計画で、全11駅。ここに、バンコクの2空港とシラチャ、パタヤ、ラヨーンの空港を結ぶ予定のタイ高速鉄道の「EEC路線」のパタヤ駅が乗り入れる計画です。

実際に発表された開発計画の2案ですが、バリハイ埠頭に新たに巨大なクルーズ船のドックを建築し、モノレール(スカイトレイン)の整備と合わせて、ウォーキングストリートやバリハイ埠頭を近代化する事で、モダンなリゾート地としての開発を目指す提案です。

(2020年6月11日
パタヤのモノレール等開発案

パタヤ市提供、ThePattayaNews報道)

発表された2案について、開発した際のイメージ図のCGが以下のものです。


(2020年6月11日
パタヤのモノレール等開発

開発後のイメージ図(CG)
パタヤ市提供、ThePattayaNews報道)

いずれの提案も、ウォーキングストリートをナイトスポットではなく、昼も観光客の方に安心して楽しんでもらえるリゾートとして再開発する計画です。

パタヤ市は、これらはあくまで提案の2案であり、実際の建築計画となっているものではない事を伝えています。実際はどのようになるのか、引き続き注目が集まるニュースです。

現在は武漢ウイルスの影響でパタヤ市の経済は低迷しており、ホームレスの問題も大きくなっている状況にありますが、ウイルスの騒動が落ち着けば、世界中の皆が長い自宅待機期間を終えた後は、またパタヤ市にも大勢の観光客が来てくれて、需要は回復するだろうという期待もあることから、このような計画も検討が進められています。

パタヤ)増加するホームレス問題、市に救助を求める声が続く(動画付き) (2020年5月17日)
https://pattayaja.com/2020/05/17/11399/

(2020年5月14日朝
パタヤ:テパシット通り
教会での無料の食事提供に並ぶ人々
写真:ThePattayaNews)

パタヤ現地の視点で言うと、パタヤのモノレール計画やトラム計画は昔から計画自体はありましたが、過去のものは全く実現の見込みが立たない、俗に言う「オバケ計画」という印象の計画でした。この呼び方は「オバケ」のように、皆がいるいると言っているけど、実際にはいないという意味で俗に呼ばれているものです。

パタヤには現在、モノレールもトラムも勿論ありませんし、そもそも公共バスもありません。

かつてはバスを走らせようとして、その時にバス停は先に作られたのですが、乗り合いトラックのソンテウなどの大反対があって中止となり、バス停にバスは来ることはなくなりました。今は、バス停は市民の「日よけ」として使われており、上記の写真のテパシット通りなどに今でも見られます。

今回のモノレール計画は、これまでの計画と比べるとタイ政府肝いりで行われているEEC(東部経済回廊)計画の一環であり、高速鉄道の”EEC路線”計画とも連動しているのが目新しい点だと思います。

しかしながら、そのEEC計画の目玉というべきパタヤを含むバンコク~ラヨーンの3空港を結ぶ高速鉄道の”EEC路線”も、以下の既報の通り資金繰りにも疑問がある中にありますから、パタヤのモノレール計画は実現するのか?大きな注目が集まります。

PJA NEWS)タイ高速鉄道)EEC路線、ロイター報道「日本の銀行が融資」!実情は? (2019年10月31日)
https://pattayaja.com/2019/10/31/7288/

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https://pattayaja.com/2020/06/09/12020/

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※PJAニュースは、パタヤの有力メディアであるThe Pattaya Newsの公式パートナーとして日本語版を配信しています。

The Pattaya News(英語版)The Pattaya News(タイ語版)

 

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