2018年12月27日 PJA NEWS)
在タイ日本大使館より寸借詐欺の注意喚起。寸借詐欺の手口とは!?


在タイ日本大使館より、バンコク都における邦人詐欺被害多発の注意喚起が出ていますので、以下に引用しお伝えします。

(以下、引用)

1.バンコク都内で邦人の方が詐欺被害に遭う事案が増えています。
2.街中で見知らぬ人から金銭的な支援を求められる場合は十分注意してください。

 最近,バンコク都内,特にスクンビット通り沿い,シーロム地区,サートーン地区において,邦人の方が現金をだまし取られる事案が多く報告されています。
 これは数年前から報告されている詐欺被害と同じ手口です。邦人の好意につけこむ悪質な手口で,年末年始の長期休暇には,詐欺被害が増加することが懸念されますので,以下のケースを参照の上,被害に遭わないようご注意ください。

(ケース1)
台湾人(香港人,シンガポール人,韓国人などと称するときもあります)を自称し,「リンジョー」,「ユージン」,「ウェイリン」などと名乗る女性が,「パタヤからバンコクに移動するバスの車内で,旅券や財布など全財産を盗まれた。無一文となり,今夜泊まる予定のホテルにもチェックインできないので,お金を貸してほしい」などと言って近づき,同情を引くように仕向け,現金をだまし取るもの。

(ケース2)
自称シンガポール人で航空会社のパイロットを名乗る男性が,偽の名刺を手交して信用させた上で,キャッシングができず困っている,シンガポールの友人からあなたの口座に送金させるので立て替えてほしいなどと言って近づき,現金をだまし取るもの。

在留邦人および旅行者の皆様におかれましては,昼夜を問わず,見知らぬ人物から声をかけられた際には決して油断することなく,一定の警戒心を持って対応されるよう,十分ご注意ください。特に,見知らぬ相手が金銭的支援を求めてくる等,不審な様子があれば,直ちにその場を立ち去るなどして,被害防止に努めてください

(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
 電話:(66-2)207-8500,696-3000
 FAX :(66-2)207-8511
所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
(ウィタユ通り,ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)

(ここまで引用)

先月後半にも在タイ日本大使館より注意喚起のあった、寸借詐欺の手口が、いまだ被害が拡大しているようです。

PJA NEWS過去記事)在タイ日本大使館より、タイでの寸借詐欺多発の注意喚起(2018年11月26日)
https://pattayaja.com/2018/11/26/pja-news%E5%9C%A8%E3%82%BF%E3%82%A4%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E4%BD%BF%E9%A4%A8%E3%82%88%E3%82%8A%E3%80%81%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%AF%B8%E5%80%9F%E8%A9%90%E6%AC%BA%E5%A4%9A%E7%99%BA/

このような注意喚起を在タイ日本大使館が出していても、なかなか寸借詐欺の被害者数は減らないものですね。

上記の11月の過去記事から、PJA NEWSの注意喚起を以下に再掲します。皆様も被害に合わないようご注意下さい。

 

(以下、再掲)

”パタヤからバンコクへのバスで金を失った”などと言って善意の金を求める、いわゆる”寸借詐欺”の被害が増えているというものですね。

女性が、日本人の男性が一人の時を狙って声をかけてくるのも寸借詐欺の典型的な手口です。

寸借詐欺の共通点としては、典型的には以下のような5つのポイントがあります。

1)突然に声をかけて不意をつく

2)人の善意、良心につけこめる内容の話にする

3)話を信用させる

4)相手が断りにくいように話を持っていく

5)被害額を少額にとどめる

女性が、男性一人に声をかければ、振り返られやすい為1)において効果的ですし、2)、4)も、若い女性から中年男性にお願いをするという形をとる方が成功率が上がるので効果的だからです。

寸借詐欺の手口は詐欺師の視点で見ると、詐欺罪での立件は難しいケースが多い手口です。

これは、もともと少額を貸すだけのために具体的な証拠が残っている事が少なく、かつ加害者が後から”返すつもりだった”と言い逃れをすると、詐欺である事の立証が難しいからです。

加えて、少額の被害であれば警察に被害届が出される可能性も低いため、古典的な手口ですが、無くならない手口の一つです。

被害の防止のためには、大使館の告知にある通り注意をして、その場を立ち去る等がいいと思います。

他に、どうしても被害者という女性などが本当に困っているようだから、可哀そうだから助けたい!という場合は、例えば”警察に、お金やパスポートを奪われた被害届を出しに行けば、そこで警察も立ち合いの元で当面のお金を貸してもらえることもあるし、各国の大使館にも連絡を取ってもらえるから、一緒に行こう、その上で必要な金額があれば貸すから”などと説明して、警察へ行ってから必要なら助ける方法もあるのではないでしょうか。

この場合、本当に被害者なら助かりますし、詐欺師なら言い訳をして、逃げ出すのがオチです。

また、仮にお金を貸す場合は、貸すときの写真や動画などを証拠として撮影する事を求め、証拠を残しておく事が最低限必要です。

詐欺師の多くは、自身の姿を撮影され証拠を残されるのを極度に嫌がるので、これだけでも一定の効果はあると思います。

 

それにしても、この手の寸借詐欺でタイでも100万バーツを超える被害まであったというのは、すごい金額ですね。

寸借詐欺でも、詐欺師がつけこめて詐欺の金額を大きく出来ると思うと、つけこんでくるケースというのはあります。

ご参考に、外務省のウェブサイトの”海外安全情報ホームページ”に過去に書かれていた、海外での寸借詐欺の被害例を引用し紹介します。

このオーストラリアでの寸借詐欺の被害でも、詐欺師に付け込まれ泥沼にはまり、300万円を超える被害となったケースなどはありました。タイでも寸借詐欺の被害で100万バーツ越えの被害があるのですね。

(ここから引用)

300万円以上騙し取られたK子さん(23歳)の場合
オーストラリア訪問は2度目でYHA(筆者注記:Youth Hostels Assocation、ユースホステルのこと)に滞在中、廊下で声をかけられ食事に誘われた。

親切な人と思い、食事をともにして市内を観光などして親しくなった。

そのうちに、次々にすぐ返すからと金を貸すよう依頼され、断り切れず、返してくれると信じて窮状を助けてやろうと日本にいる親から口座に現金を送ってもらい用立てるうち、泥沼にはまった状態となり300万円以上を騙し取られるに至った。

(ここまで引用)

タイでも、このような寸借詐欺の被害がまた増えているということですので、皆様もご注意下さい。

尚、タイなどでの日本人が騙されている詐欺事件の中でも、被害には多様な形態があります。

PJA NEWSでも現在、日本の法人、個人が被害にあっている複数の種類の詐欺事件について、日本や海外のメディアから取材をいただいており、詐欺被害が減るよう取材協力をしていますが、そこで感じるのは、日本人は他の国と比べて平均的には脇が甘いケースが多いということです。

詐欺の被害にあってしまう人が減るように、皆様もご注意下さい。

PJA NEWSでも詐欺被害の注意喚起の為に、各メディアの詐欺のニュースについてもお伝えしていく予定です。

(ここまで再掲)

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