タイ憲法裁、タクシン派のタイラクサチャート党に解党命令

2019年3月8日　PJA NEWS)

タイ憲法裁、タクシン派のタイラクサチャート党に解党命令

以下の過去記事の続報です。

速報)本日午後の憲法裁判所の判決に、タイ警察1200人態勢
https://pattayaja.com/2019/03/07/%e9%80%9f%e5%a0%b1%e6%9c%ac%e6%97%a5%e5%8d%88%e5%be%8c%e3%81%ae%e6%86%b2%e6%b3%95%e8%a3%81%e5%88%a4%e6%89%80%e3%81%ae%e5%88%a4%e6%b1%ba%e3%81%ab%e3%80%81%e3%82%bf%e3%82%a4%e8%ad%a6%e5%af%9f1200/

2019年3月7日にタイの憲法裁判所は、タクシン派のタイラクサチャート党(タイ国家維持党)へ解党を命令しました。

AFPが次の通り報じています。

AFP)タイ憲法裁、タクシン派政党に解党命じる　(2019年3月7日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3214697

タイの憲法裁判所は7日、同国のワチラロンコン（Maha Vajiralongkorn）国王の姉であるウボンラット王女（Princess Ubolratana）を、3月の総選挙に向け首相候補に擁立しようとした主要野党、国家維持党（Thai Raksa Chart Party）の解党を命じた。国家維持党の幹部らはまた、政治活動が10年間禁止された。

　タクシン・シナワット（Thaksin Shinawatra）元首相派の政党である国家維持党は先月、同派が総選挙で下院の過半数を得た場合の首相候補としてウボンラット王女を擁立。だがワチラロンコン国王はこの動きに対し、王室の一員を政治体制に持ち込むことは極めて不適切と非難する声明を発表していた。

　憲法裁の判事9人は今回、国家維持党が立憲君主制に対する「敵対」行為を犯したとして有罪と判断し、全員が同党の解党に賛成した。

　判事の一人は、「王室は政治の上位にあり、政治的中立を維持するため、国王や王女らは投票によって政治的な権利を行使することはできない」と述べた。

報道されている通り、タイラクサチャート党には憲法裁判所から解党が命令されました。9人の判事全員が解党に賛成しての命令となりました。

多く報道されている通り、これはタクシン派には打撃、軍政側には追い風となると考えられます。

しかしながら、これがタクシン派をどのように刺激するかは不透明な部分もあるでしょうね。かえって結束を高めるなどの効果もあるかもしれません。

タイ現地メディアも、この憲法裁判所の決定を大きく報じています。

以下はタイ大手英字メディアのBangkokPostの記事です。報道されている内容は、上記の日本語記事と同趣旨のものです。

BangkokPost)Constitutional Court disbands Thai Raksa Chart　(2019年3月7日)
BangkokPost)憲法裁判所、タイラクサチャート党に解散命令
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1640796/constitutional-court-disbands-thai-raksa-chart

このタイ憲法裁判所の決定により、タイの選挙への影響はどのようになるでしょうか。

今月のタイの総選挙の今後に注目が集まります。