タイ総選挙:海外投票者多数、段ボールで遮蔽した臨時投票箱も
タイ総選挙では現在、タイの今月24日の投票を前に、海外在住者などを対象にした各国のタイ大使館での投票が進んでいます。
この中で、マレーシアのタイ大使館での投票で、投票内容が見えないようにする工夫がされておらず、段ボールで隠して投票をする事態がおきました。
これについてタイの選挙管理委員会は、投票内容が見えないようにする事はタイの法律で合法だとコメントしています。
タイの大手英字メディアのBangkokPostが今朝、次のように伝えています。
BangkokPost)EC insists cardboard cubicles OK (2019年3月11日)
BangkokPost)選挙管理委員会「投票内容が見えないよう段ボールで遮蔽する事は問題ない」
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1642224/ec-insists-cardboard-cubicles-ok
報道によると、3月9日、10日の土日に海外各国のタイ大使館で、タイ総選挙への投票が行われていた際、マレーシアのタイ大使館での投票の際の以下の写真がFacebookに投稿され、話題となりました。
(Muhammad-SasuさんにFacebookに投稿された写真)
マレーシアのタイ大使館では約4000人の人が投票の登録をしており、一時間あたり180人もの投票者が訪れました。
これに対しタイ大使館では急遽投票個所を増やしたのですが、その際に、投票内容を見えなくするための遮蔽を段ボールで設置したということです。
これが上記の写真となってFacebookに投稿され、段ボールで合法なのかという意見なども出ていました。
これに対し選挙管理委員会の事務局長はコメントで、投票内容の秘密が守られていれば、遮蔽するものが段ボールであっても問題はないとするコメントを発表しました。その上で「唯一の懸念点は、段ボールだと見た目があまり良くない事」と語っています。
報道されている概要は、上記の通りです。
マレーシアのタイ人の在住者数を考えると、4000人もの人が在外投票に登録して投票に来ているというのは、すごい投票率ですね。
段ボールで見た目が、、、という意見も出ていますが、タイの総選挙では、それほど多数の人が在外投票に来て場所を急遽増やすほどになったという事ですから、日本人としては投票の意識の高さが素晴らしいと思います。
日本も7月には、憲法改正の可否が問われる重要な参院選があり、衆院も合わせてダブル選挙となる可能性も出てきています。日本人も、負けてはいられませんね!
7月には日本は参院選!在外投票の為、今月に在外選挙人名簿へ登録を!
(写真はイメージです)
(PJAニュース特集 選挙に行こう!2019)
現在、在タイ日本大使館や外務省も在外投票を呼び掛けていますが、在外投票の投票率は前回選挙で実質2%未満にまで低下してしまっています。この低投票率が、現在の日本の選挙の大きな問題の一つなのです。これでは国民の意思を反映した政治が実現する事も出来なくなってしまっており、日本の民主主義の土台が揺らいでしまっています。
日本では、国民自身が選挙の投票に行き、一人一人の意思を選挙で示す事が必要となっています。
在外投票の機会である参院選が今年の7月にあり、大使館も在外選挙人名簿の登録を簡単に出来るようにして、広報にも注力して投票を呼び掛けている現在、タイに住む日本の国民としては、日本の選挙の重要性を理解して在外投票できちんと自身の一票を投票するようにしなければいけません。
この記事を読まれている多くのタイ在住の日本人の方も是非、今年の日本の選挙に、在外選挙で投票しましょう!そのために、まず来月の3月を目途に、在外選挙人名簿の登録を実施されてください。
PJAニュースでは、この重要性を伝え、選挙での投票を呼び掛けるために特集「選挙に行こう!2019」を配信しています。
PJAニュース 特集:選挙に行こう2019 過去記事)
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