2019年3月31日 PJA NEWS)

パタヤ:日本への特殊詐欺「パタヤを散歩していたら、ここに連れてこられた

一昨日の2019年3月29日午後に、タイのパタヤで、日本に対して振り込め詐欺をしていたグループの拠点を警察が摘発し、邦人15人を逮捕した以下のニュースについて、日本の共同通信が以下の通り報じています。

Kyodo)容疑者ら大半が九州・沖縄に本籍 (2019年3月30日)
https://this.kiji.is/484660311935239265?c=39550187727945729

【バンコク共同】タイ中部パタヤの振り込め詐欺拠点で不法就労の疑いで逮捕された日本人の男15人のうち、12人の本籍が九州・沖縄であることが、30日までのタイ警察の調べで分かった。両国が連携し組織の全体像などを捜査。拠点には大量の食料が買い込まれており、目立たないよう外出を減らす目的があったとみている。

 タイ警察などによると、容疑者らの本籍は福岡が6人、大分2人、佐賀、熊本、宮崎、沖縄がいずれも1人。残りは大阪、東京だった。日本側は捜査員を派遣し、裏付け捜査を進める見通し。

 容疑者らは「パタヤを散歩していたら、ここに連れてこられた」などと供述している。

(2019年3月30日未明 タイ警察による記者会見
Pattaya Online NewsのFacebook投稿写真より)

報道の通り、逮捕された15人の容疑者の大半は、本籍が九州、沖縄だったということです。
振り込め詐欺のかけ子を集めるために、九州などで人集めがされたのでしょうか?

それにしても、警察への取り調べに「パタヤを散歩していたら、ここに連れてこられた」と供述とは、本当に酷い態度ですね。
当たり前ですが、パタヤ在住の人間でも、パタヤを「散歩」していたら振り込め詐欺のかけ子になるように声をかけられたなんて事は、聞いた事もありません。仮にそんなことをすればスカウトが目立ちまくり、警察も簡単に摘発できるでしょう。

普通に考えると、人集めは日本で行って、日本の警察が摘発しにくい海外のパタヤの拠点に送り込んだはずですから、その日本での人集めが、九州や沖縄などでされていた可能性が高まっているようです。

海外のタイのパタヤに拠点を作り、日本の高齢者などを中心に電話で騙し、財産を巻き上げていた、あまりにも卑劣な振り込め詐欺の犯行グループ。この振り込め詐欺の手口による被害は、日本で非常に大規模になっています。タイに住んでいる日本人の間でも、実家の両親に特殊詐欺らしい電話が来たという被害の話はしょっちゅうで、被害は大きく広がっています。

このような振り込め詐欺グループの海外拠点が、タイで初めて、パタヤで摘発されました。この摘発により、振り込め詐欺グループの実態解明とさらなる摘発へ向けて、日本だけでなくタイからも、警察の捜査へ大きな期待が寄せられています。

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