タイ総選挙)官報で上院議員250名が発表
以下のタイ総選挙の結果発表後のニュースに続報です。
PJAニュース)タイ総選挙)第3勢力連合、タイ誇り党党首が首相候補に (2019年5月13日)
https://pattayaja.com/2019/05/13/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E7%AC%AC3%E5%8B%A2%E5%8A%9B%E9%80%A3%E5%90%88%E3%80%81%E3%82%BF%E3%82%A4%E8%AA%87%E3%82%8A%E5%85%9A%E5%85%9A%E9%A6%96%E3%81%8C%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%80%99/
タイ下院の当選者は、500名の定員のうち498名が発表され、多数派工作が激しくなっています。
一方でタイ上院の250名の選出者は、タイの官報に本日先ほど掲載されて発表されました。
タイ大手英字メディアのBangkokPostが本日の2019年5月14日午後の先ほど、次のように伝えました。
BangkokPost)List of 250 senators published (2019年5月14日)
BangkokPost)上院議員250名のリストが発表
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1677448/list-of-250-senators-published
報道によると、タイ上院議員の250名のリストが、本日の2019年5月14日、タイの官報に掲載され発表されました。
2016年のタイの新憲法により、上院議員250名が選ばれ、5年の任期を務めます。
上院議員250名は、まず50名が、多様な社会集団などから選ばれた候補者200名から選出され、次に194名がタイのNCPO(国家平和秩序評議会)に直接選ばれます。そして残る6人は、3人は軍の最高指導者3名、残り3人は最高司令官、国防長官、国家警察長官が選ばれます。
本日発表された250人の上院議員リストには、66名の軍の将校が含まれていました。
リストにはプラユット首相と、首相の弟のSitthawat Wongsuwon将軍、プラウィット国防長官、NACC(タイ国家汚職防止委員会)前長官のKlanarong Chantik将軍、Chatchai Sarikulya前副首相、Khamnoon Sitthisaman前国家改革委員会メンバー、Duangporn Rodphaya前貿易局局長、Thawil Pliensri前国家安全保障会議事務総長などが記載されています。
(次期首相として続投が見込まれるプラユット首相
写真:タイ首相府)
これで上院の250名、下院の500名のうち498名のリストが確定しましたので、いよいよタイは次期首相が指名され、新政権が樹立していく見込みとなりました。
一方で、前回記事の通り下院では過半数を争って、軍政派のバランプラチャーラット党と、タクシン派のプアタイ党が中心となる民主派7党連合が多数派工作を激しくしており、民主派7党連合は、タイ誇り党の党首を首相候補にするというニュースも昨日に出てきている状況にあります。
PJAニュース)タイ総選挙)第3勢力連合、タイ誇り党党首が首相候補に (2019年5月13日)
https://pattayaja.com/2019/05/13/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E7%AC%AC3%E5%8B%A2%E5%8A%9B%E9%80%A3%E5%90%88%E3%80%81%E3%82%BF%E3%82%A4%E8%AA%87%E3%82%8A%E5%85%9A%E5%85%9A%E9%A6%96%E3%81%8C%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%80%99/
現状、下院では民主派7党連合がいずれにしても過半数弱は確保する事が見込まれる中、今後の新政権の政権運営は、下院では議案を通す事が容易ではなくなり、難しいかじ取りを迫られそうな情勢にあります。
新政権樹立の今後の展開に注目が集まっています。
7月は日本は参院選!在外投票での投票を。大使館での登録を急いで!
(写真はイメージ)
(PJAニュース特集 選挙に行こう!2019)
日本では7月に重要な参議院選挙が予定されています。以下の過去記事の通り、これは衆参同日選となる可能性も指摘されている、日本の行く末を決めるための重要な選挙です。
タイなど海外に在住の日本人の方は、7月の選挙は在外投票などを利用して、是非投票をしてください。そのためには在外選挙人名簿への登録をバンコクの在タイ日本国大使館などで、急ぎで実施する事が必要です。
その方法は以下の過去記事の「在外投票はこんなに簡単!まずは早めに登録を」の通り、パスポートを持って申請書を記入して出せば、わずか5分ほどで完了する簡単なものです。(※在留届提出者の場合、在留届の提出がされていない方は、タイに3か月以上居住している事がわかる賃貸契約書なども必要となります。詳細は以下記事をご覧ください。)
7月の選挙に在外選挙人名簿登録が間に合うかどうか、5月14日の現在は既に確実ではなくなっていますが、PJA NEWSで取材し調査した所、バンコクの在タイ日本国大使館で今週にも急ぎで手続きをすれば、まだ間に合う可能性があります!
この選挙は、日本の今後を決定する非常に重要な選挙となります。
タイなど海外に在住する日本人も、7月の選挙に投票しましょう!
大衆は愚衆である。
だから、この愚かな大衆に意見を聞くよりは、偉大なる一人の賢人があらわれて、その独裁によって政治が行われることが、もっとも望ましい。かつての大昔、だれかがこんな考えを世に説いて、それが今日に至るも、なお一部には、達見として尊ばれているようである。
たしかに大衆には、こうした一面があったかもしれない。そしてこうした考えから、多くの誤った独裁政治、権力政治が生み出され、不幸な大衆をさらに不幸におとしいれてきた。
しかし、時代は日とともに進み、人もまた日とともに進歩する。今や大衆は、きわめて賢明であり、そしてまたきわめて公正でもある。
この事実の認識を誤る者は、民主主義の真意をふみはずし、民主政治の育成を阻害して、みずから墓穴を掘り進むことになるであろう。
くりかえしえて言うが、今日、大衆はきわめて賢明であり、またきわめて公正である。
したがって、これを信頼し、これに基盤を置いて、この大衆に最大の奉仕をするところに、民主政治の真の使命があり、民主主義の真の精神がひそんでいると思うのである。
国家繁栄への道も、ここから始まる。
松下幸之助(*)の「道をひらく」(PHP文庫、1968年5月1日初版刊行)に載っている言葉の一つです。
松下幸之助が1968年に書いた通り、大衆は本来、きわめて賢明で公正であり、それを前提としたのが戦後日本の民主主義の根幹です。
松下は「経営の神様」とまで言われた名経営者です。
松下は自身の経営哲学を説明した際にも、大衆は賢明、公正であり、正しい商品を選ぶという事を語っている記録がありますので(1952~59年頃の松下の発言をまとめた本「道行く人もみなお客様」など)、松下の信条として同様の話をいつもしていたものだと思います。
松下の取り組んだ商売の世界でも、大衆は確かに非常に賢明、公正に企業や商品を選ぶ購買行動をしているわけですから、この松下の言葉は、民主主義国家における選挙も同様に、日本の国民は賢明に投票し、民主主義が正しく機能できるはずだという信条を語ったものだと思います。
日本の民衆である有権者の一人一人は、公正な選挙で投票をしても「どうせ何も変わらない」と思うのではなく、国民が国のあるべき姿を考えて、自由な意思により7月の選挙にも投票し、国民のために政治を変える事が必要とされています。
(*)松下幸之助 現パナソニック社の創業者
Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9
PJAニュース 特集:選挙に行こう2019 過去記事)
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