2019年5月27日 PJA NEWS)

タイ総選挙)チェンマイ8区の再投票、新未来党候補が当選(暫定結果)

昨日の2019年5月26日(日)に、3月に投票が行われたタイ総選挙でプアタイ党の候補が選出されたものの、選挙法違反容疑で当選が取り消しとなっていたチェンマイ8区で、再投票の投票が行われました。その暫定結果から、新興政党である新しい未来党の候補が当選したと見られています。

タイ大手英字メディアのBangkokPostが昨日の2019年5月26日深夜に、次のように伝えています。

BangkokPost)Future Forward Party wins new Chiang Mai election (2019年5月26日)
BangkokPost)新未来党候補、チェンマイ再投票選挙で当選
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1684252/future-forward-party-wins-new-chiang-mai-election

昨日の2019年5月26日に再投票が行われたチェンマイ8区では、開票の暫定結果によると、新しい未来党の候補のSrinual Boonlue女史が75,819票と最多得票を得て当選した見込みです。軍政派のバランプラチャーラット党(国民国家の力党)の候補は27,781票でした。

このチェンマイ8区では、3月に投票が行われた総選挙の暫定結果では、プアタイ党の候補が当選していましたが、同候補は選挙前に、2000バーツと腕時計を僧侶に渡していたとして選挙法違反容疑に問われ、当選が取り消されていました。

チェンマイ8区は登録有権者数が16万人強、投票所の数は377あります。

再投票ではプアタイ党の候補がいないため、プアタイ党の票の多くが新しい未来党の候補に集まり、16万人強の有権者のうち、約7万5千票という多くの票が集中したものと考えられます。

(PJAニュース特集 選挙に行こう!2019)

日本では7月に重要な参議院選挙が予定されています。以下の過去記事の通り、これは衆参同日選となる可能性も指摘されている、日本の行く末を決めるための重要な選挙です。

タイなど海外に在住の日本人の方は、7月の選挙は在外投票などを利用して、是非投票をしてください。そのためには在外選挙人名簿への登録をバンコクの在タイ日本国大使館などで、急ぎで実施する事が必要です。

その方法は以下の過去記事の「在外投票はこんなに簡単!まずは早めに登録を」の通り、パスポートを持って申請書を記入して出せば、わずか5分ほどで完了する簡単なものです。(※在留届提出者の場合、在留届の提出がされていない方は、タイに3か月以上居住している事がわかる賃貸契約書なども必要となります。詳細は以下記事をご覧ください。)

選挙に行こう!2019(2)在外投票はこんなに簡単!まずは早めに登録を

7月の選挙に在外選挙人名簿登録が間に合うかどうか、5月27日の現在は既に確実ではなくなっていますが、PJA NEWSで取材し調査した所、バンコクの在タイ日本国大使館で五月のうちに急ぎで手続きをすれば、まだ間に合う可能性があります!

この選挙は、日本の今後を決定する非常に重要な選挙となります。
タイなど海外に在住する日本人も、7月の選挙に投票しましょう!

大衆は愚衆である。

だから、この愚かな大衆に意見を聞くよりは、偉大なる一人の賢人があらわれて、その独裁によって政治が行われることが、もっとも望ましい。かつての大昔、だれかがこんな考えを世に説いて、それが今日に至るも、なお一部には、達見として尊ばれているようである。

たしかに大衆には、こうした一面があったかもしれない。そしてこうした考えから、多くの誤った独裁政治、権力政治が生み出され、不幸な大衆をさらに不幸におとしいれてきた。

しかし、時代は日とともに進み、人もまた日とともに進歩する。今や大衆は、きわめて賢明であり、そしてまたきわめて公正でもある。

この事実の認識を誤る者は、民主主義の真意をふみはずし、民主政治の育成を阻害して、みずから墓穴を掘り進むことになるであろう。

くりかえしえて言うが、今日、大衆はきわめて賢明であり、またきわめて公正である。

したがって、これを信頼し、これに基盤を置いて、この大衆に最大の奉仕をするところに、民主政治の真の使命があり、民主主義の真の精神がひそんでいると思うのである。

国家繁栄への道も、ここから始まる。

松下幸之助(*)の「道をひらく」(PHP文庫、1968年5月1日初版刊行)に載っている言葉の一つです。

松下幸之助が1968年に書いた通り、大衆は本来、きわめて賢明で公正であり、それを前提としたのが戦後日本の民主主義の根幹です。

松下は「経営の神様」とまで言われた名経営者です。
松下は自身の経営哲学を説明した際にも、大衆は賢明、公正であり、正しい商品を選ぶという事を語っている記録がありますので(1952~59年頃の松下の発言をまとめた本「道行く人もみなお客様」など)、松下の信条として同様の話をいつもしていたものだと思います。

松下の取り組んだ商売の世界でも、大衆は確かに非常に賢明、公正に企業や商品を選ぶ購買行動をしているわけですから、この松下の言葉は、民主主義国家における選挙も同様に、日本の国民は賢明に投票し、民主主義が正しく機能できるはずだという信条を語ったものだと思います。

日本の民衆である有権者の一人一人は、公正な選挙で投票をしても「どうせ何も変わらない」と思うのではなく、国民が国のあるべき姿を考えて、自由な意思により7月の選挙にも投票し、国民のために政治を変える事が必要とされています。

(*)松下幸之助 現パナソニック社の創業者
Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9

PJAニュース 特集:選挙に行こう2019 過去記事)

選挙に行こう!2019(4)今年の参院選は憲法改正の分かれ目!投票を

選挙に行こう!2019(6)渡辺よしみ参院議員、日本を成長させる為に投票を!

選挙に行こう!2019(7)江田憲司議員、GDP速報で衆参同日選も

選挙に行こう!2019(8)菅官房長官、衆参同日選「首相がやるといえばやる」

この記事が気に入ったら
いいね ! シェア ! しよう

タイ情報で、にほんブログ村ランキングに参加中! 見ていただいた記事には、是非以下にクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へランキングにクリック!