2020年3月11日 PJA NEWS)

タイ)韓国から帰国者のセタヒップでの強制隔離、地元から怖がる声

タイでも影響が拡大している、武漢発の新型コロナの以下のニュースについて続報です。

PJA NEWS)続報:タイ)韓国からの帰国者の一部に検疫と14日隔離実施
https://pattayaja.com/2020/03/09/9105/

新型コロナの影響で、韓国で違法就労を含め就労していた多数のタイ人の労働者がタイに帰国している事を受けて、タイ人労働者をチョンブリ県のパタヤのセタヒップにあるタイ海軍の基地の施設に送り、新型コロナの感染の有無の診断と、一部対象者には海軍基地施設での14日間の隔離が強制で行われています。

(2020年3月9日未明
チョンブリ県セタヒップのタイ海軍の隔離施設にて
韓国からの帰国者への検疫の様子
写真:タイ海軍)

この隔離措置は現在も続いており、セタヒップ現地の住民からは新型コロナが現地社会で蔓延するのではという恐怖が語られています。

パタヤ現地メディアのThe Pattaya Newsが伝えています。

韓国で、違法就労を含めて就労していたタイ人労働者が、新型コロナの問題を避けて数千人がタイに帰国しています。

これを受けて、韓国からの特に感染が激しい地域からの帰国者の一部は現在、チョンブリ県のセタヒップの海軍の隔離施設で検疫と14日間の隔離が強制で行われており、昨日の2020年3月10日も夜までに約50名が空港から移送され、新たに検疫と強制隔離が行われています。

(2020年3月8日未明
セタヒップのタイ海軍の隔離施設での検疫の様子
写真:ThePattayaNewsより)

この韓国からの帰国者のタイ人労働者たちは、セタヒップ地域のタイ人社会から「オバケ(Little Ghost)」と揶揄されて呼ばれており、この帰国者の大量受け入れにより、セタヒップの地域社会で新型コロナの感染が広がるのではないかと怖がる声が出ています。

この施設は先月の2月4日夜、中国の武漢からチャーター便で帰国したタイ人の帰国者が検疫、隔離を受けた施設です。

新型肺炎)中国の武漢からタイ人138人帰還、到着後6人に発熱症状(2020年2月5日)
https://pattayaja.com/2020/02/05/8511/

セタヒップの現地住民たちは、この武漢からの帰国者の折は歓迎していたのに比べて、今回の違法就労を含めて就労していた労働者へは拒絶する反応をしており、全く異なる反応を見せています。

(2020年3月8日未明
セタヒップのタイ海軍の隔離施設への移送の様子
写真:ThePattayaNewsより)

セタヒップの現地住民は、今回の韓国からの帰国者の「オバケ」と揶揄されているタイ人労働者は、違法就労で韓国の”娯楽”業界などで就労していた人間で、感染者と濃厚接触をしていた者も多いだろうとして、感染の蔓延を怖がっている事をメディアの取材に語っています。

タイ海軍は、住民の不安を解消するために、隔離を沖合にある島の施設に移動する案などを検討しているといいます。

今後、合計数千名の違法就労を含めて就労していたタイ人労働者が韓国から帰国する事が見込まれ、セタヒップの現地では不安が広がっています。

(2020年3月8日未明
セタヒップのタイ海軍の隔離施設での検疫の様子

写真:ThePattayaNewsより)

報道されている概要は上記の通りです。

隔離された人を「オバケ(Little Ghost)」と呼んだり、こんな新型コロナという、感染力も非常に強く、誰でもかかりうる病気なのに、差別的と言われかねない感情的な対応が出てきています。

ちなみに、英語で言うLittle Ghostは漫画のキャラクターのオバケなどでも言う表現で、有名なキャラクターで言えば「オバケのキャスパー(*)」などで使われる表現です。そのため日本語で言うと、Ghostのみの「幽霊」とか「亡霊」とかという印象の表現ではなく、Little Ghostはコミカルな印象も受ける表現です。

日本で言えば、たとえば藤子不二雄の漫画の「オバケのQ太郎」のオバケという言葉ぐらいが、ちょうど印象が近い訳だと思いますので、その意味で本記事では日本語訳を「オバケ」と訳しています。
「オバケのQ太郎」も、日本語を英語にする時の訳は通常「Little Ghost Q-Taro」です。

(*)出てこいキャスパー(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E3%81%A6%E3%81%93%E3%81%84%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC

※PJAニュースは、パタヤの有力メディアであるThe Pattaya Newsの公式パートナーとして日本語版を配信しています。

本ニュースの元記事のタイ語版、英語版等は、以下でご覧下さい。

The Pattaya News(英語版)The Pattaya News(タイ語版)

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