PJA NEWS)2018年12月11日

無料旅行に応募した男性、タイであやうく”麻薬の運び屋”に!

昨日の時事通信にて、日本人男性が無料旅行に応募した所、タイであやうく”麻薬の運び屋”とされる所になった事件が報じられています。

時事通信)邦人男性、危うく薬物運び屋に 「無料旅行」に応募―タイ (2018年12月10日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018121000491

時事通信の記事を以下に引用します。

タイ警察は10日、日本人の男性会社員を覚せい剤の運び屋に利用しようとしたイラン人の男(43)をバンコクで7日に逮捕したと発表した。男性は日本で「旅行記を書けば旅を無料ででき、報酬を渡す」というウェブサイト上の募集に応じ、バンコクに来ていた。背後に国際的な密輸組織が存在している可能性がある。

応募した30代の男性は、東京駅で組織の関係者とみられる男から、バンコクまでの往復航空券代などとして40万円を受け取り、5日にバンコクに到着。6日に宿泊先を訪れたイラン人の男に「ドイツ西部フランクフルトまで運んでほしい」と言われ、スーツケースと2000ドル(約22万5000円)を渡された。

 スーツケースには、凍ったように硬い服が入っており、不審に思った男性が日本大使館に連絡。大使館の通報を受けた警察がイラン人の男を逮捕した。

 調べによると、衣服は重さが5.8キロあり、覚せい剤が染み込ませてあった。スーツケースにはこのほか、覚せい剤の結晶2.285キロが隠されていた。日本大使館は「他人から荷物を預からないよう呼び掛けている。今後もタイ警察と協力して日本人の安全を守りたい」と話している。

(ここまで引用)

30代の日本人男性が、ネットで「旅行記を書けば旅を無料で出来る」という誘いを見て、応募してバンコクに来ると、麻薬の運び屋にされてしまうというなんとも恐ろしい手口ですね。

このケースでは男性が不審に思い日本大使館に連絡して、日本大使館が即座に対応した為、男性は無事に助かりました、本当に良かったです。

タイでの麻薬の罪は一般的に日本よりも重く、これで麻薬の運び屋として捕まっていれば、大変な事になっている所でした。

慣れない異国のタイのバンコクに来て、こんな麻薬を預かる状態になって、さらにまた新たな国に行くように言われ、よほど怖かったでしょう。麻薬の運び屋の組織も、海外でパニック状態になりやすい旅行者を狙って、日本のパスポートだと移動しやすいのも利用しようとして、しかけている手口でしょうね。

記事をご覧の皆さまも、海外で不審な点があれば、まず日本大使館など適切な所に報告、相談をする事を忘れずにいてください。

本事件はタイの現地メディアでも大きく取り上げられています。

以下に英字紙、タイ語紙の記事を紹介します。

Nation)mmigration police nab Iranian for allegedly duping Japanese tourist into carrying luggage containing ‘ice’ (2018年12月10日)
Nation)イミグレーション警察、イラン人を、日本人旅行者に麻薬を運ばせようとした容疑で逮捕
http://www.nationmultimedia.com/detail/national/30360121

Komchadluek <タイ語記事となります>
http://www.komchadluek.net/news/crime/355235

報道されている内容はほぼ同趣旨ですが、上記のNationの記事を見ると、タイ警察のコメントとして、日本とタイの共犯者の逮捕に注力するというコメントが加えられています。

これに似た手口としては、過去には「タイでタイシルバーやタイシルクの買い付けをしてきてくれれば、旅行費は無料に!タイ旅行をプレゼント」などと、バイト広告としてバイトの求人誌にまで広告を出して学生などを集め、密輸をさせていた手口が日本で事件となった事もありました。

無料で旅行とかプレゼントとか、あまりにも安易で甘い話には必ず裏があります、このような手口の被害に合わないようにご注意下さい。

また旅行地で不審に思った場合は、日本大使館などにまず御相談下さい。

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