2019年1月22日 PJA NEWS)

プラユット首相、選挙投票日を近日発表と約束

以下の、タイの選挙関連ニュースについて続報をお伝えします。

PJA NEWS過去記事)バンコクでの抗議デモ、衝突を回避 (2019年1月20日)
https://pattayaja.com/2019/01/20/pja-news19%e6%97%a5%e3%80%81%e3%83%90%e3%83%b3%e3%82%b3%e3%82%af%e3%81%a7%e3%81%ae%e6%8a%97%e8%ad%b0%e3%83%87%e3%83%a2%e3%81%af%e8%a1%9d%e7%aa%81%e5%9b%9e%e9%81%bf%e3%80%80/

タイの大手英字メディアBangkok Postの、今朝の以下記事をお伝えします。

Bangkok Post)Prayut promises poll date ‘coming soon’ (2019年1月22日)
Bangkok Post)プラユット首相、選挙日程は「近日発表」と約束
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1615258/prayut-promises-poll-date-coming-soon

報道によると昨日の2019年1月21日(月)、プラユット首相は、選挙日の確定をする法律は近日中に公布される事を語りました。

プラユット首相は「選挙日は近日中に公布されるので、もう少し我慢してください」と語りました。

選挙日は、当初は今年の2月24日だと予定されており、そのために1月2日までに法律の公布がされると考えられていました。

選挙管理委員会の幹部の情報筋は、現在は選挙日を決定するよう大きな重圧があると語り、選挙日において実現性が高い日は、3月の10日もしくは24日のいずれかだとしています。

また選挙管理委員会側では、選挙実施を定める法令が公布されなければ、選挙管理委員会は選挙日を決定できないと語りました。

また、タイ国家安全委員会(NSC)の事務局長はコメントで、(選挙の早期実施を求めるグループも、その対抗するグループも含めて)自由に集会を開催する事が出来るとする一方、一切の暴力行為などが無いものにしないといけないと語りました。「全政党に、一切暴力を用いず、意見を表明して欲しいと思います。」とコメントをし、その上で現在、全政党とも暴力事件がありそうな兆候はないとしています。

上記が、報道されている概要です。

(プラユット首相 写真:タイ首相府)

PJA NEWSでも上記の前回記事で記載した通り、早期の選挙実施を求めるグループは今週金曜までに法令の公布がなければ、再度抗議の集会を開くとも語っていました。

昨日のプラユット首相の約束の後、法令の交付がいつになるのか、いぜん不透明な状況が続いています。

ただ、Bangkok Postの報道で引用されていたタイ国家安全員会(NSC)の事務局長のコメントの通り、暴力に訴える事件に発展していないのは、良い事だと思います。

民主主義の眼目は、率直で力を込めた討論である。

マーガレット・サッチャー (1925年10月13日 – 2013年4月8日、イギリスの政治家、一代貴族) (*)

サッチャーの言葉にもある通り、民主化においての重要な手続きとは、一切の圧力の無い、自由な民衆の意思による議論と、その上での正当な選挙の手続きですから、全ての政党は建設的で前向きな議論によって、タイの民主化を推し進めて欲しいと思います。

PJA NEWSでは引き続き、タイの政局についてのニュースも続報をお伝えしていきます。

 

(*)マーガレット・サッチャー(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC

鉄の女(Iron Lady)と呼ばれたマーガレット・サッチャーの言葉の一つで、民主主義の根幹を語った言葉です。

上記の言葉の原文は”Pillar of democracy is a debate that has put a frank and force.”で、原文にとても忠実に訳された日本語だと思います。

サッチャーの記録を見ていくと、議論でも過激な議論を厭わない姿勢で臨み、筆者が好きな言葉でも、例えばこんな言葉も残しています。

あなたの旗は赤旗でしょう?

私の旗はユニオンジャックです。

相当に挑発的で、インパクトのある言葉ですね。

フォークランド紛争の折にも、反対する閣僚たちに向かって言った言葉が

この内閣には、男は一人しかいないのですか?

ただ一人の女性のサッチャーが、ただ一人の男だと、周りの男の閣僚たちに言ってのけるのは、面白いですね。

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