2019年3月24日 PJA NEWS)

覚せい剤の昨年押収量が過去最高!日本にも流出

昨日の3月23日(土)の昼、日本の毎日新聞がタイで覚せい剤が蔓延している実態を報じました。

毎日新聞)タイで覚醒剤300万人使用か 押収量過去最高、日本にも流出 (2019年3月23日)
https://mainichi.jp/articles/20190323/k00/00m/030/113000c

【バンコク西脇真一】タイで違法薬物のまん延が深刻化している。押収量は昨年、覚醒剤約18トン、低純度の錠剤型覚醒剤「ヤーバー」は約5億錠と共に過去最高を記録。一部は日本など国外へ流れている。タイ軍事政権も取り締まりや使用者の社会復帰に力を入れるが、追いついていないのが実情で、課題は総選挙後に発足する新政権に持ち越される。

昨年6月26日夕、バンコク港を1隻の貨物船が出港した。行き先は韓国・釜山。7月6日に到着後、韓国の捜査当局が積み荷の機械の中から覚醒剤90キロを見つけた。韓国で過去最大の押収量だった。密輸には多国間の組織が関与しており、日本や台湾、韓国の6人が逮捕され、日本などの4人が国際手配された。

 機械の輸出手続きに関わった会社はバンコクにあるが、登録住所地は住宅。そこに暮らす女性は「ずいぶん前に会社は移転した。たまに関係者が郵便物を取りに来るが、警察が調べに来たことはない」と言う。摘発されるのは氷山の一角だ。

タイ麻薬取締委員会事務局によると、覚醒剤は原料が中国からミャンマーの少数民族武装勢力の支配地域に運ばれ、密造される。そこからタイに持ち込まれ、世界各地へ密輸されているという。

一方、タイ国内では「どこでも覚醒剤が手に入るので、使用者が300万人いると言われる」(捜査関係者)。覚醒剤の末端価格も下がっており、ヤーバーは1錠150バーツ(約530円)。使用の低年齢化も目立つ。

国連薬物犯罪事務所の統計では、軍政が発足した2014年と昨年の押収量を比較すると覚醒剤は約18倍、ヤーバーは約5倍増加。また使用者が自発的に申告した場合は罪を問わずに、「患者」として更生医療施設へ入所させる制度を導入しており、昨年は約21万人が利用した。

上記報道の通り、軍政発足時と比べて薬物の押収量が急増しており、いかに蔓延しているかが報じられています。

報道されている通り、タイでは現在、麻薬使用者が自発的に申告した場合は罪に問わず更生させる制度があり、これもあって摘発、押収されている量が増加しているという事情もあって、押収量は昨年、過去最高の覚せい剤約18トン、低純度の錠剤の覚せい剤「ヤーバー」は約五億錠と、共に過去最高を記録しました。

この一部は、わが国にも流出しています。

タイのバンコクでは以下の過去記事の通り、知人を日本への覚せい剤の運び屋にしようとしてた容疑で摘発された事件があったばかり。

PJAニュース過去記事)知人を麻薬の運び屋に!容疑者は「騙された」と主張中(2019年3月22日)
https://pattayaja.com/2019/03/22/%e7%9f%a5%e4%ba%ba%e3%82%92%e9%ba%bb%e8%96%ac%e3%81%ae%e9%81%8b%e3%81%b3%e5%b1%8b%e3%81%ab%ef%bc%81%e5%ae%b9%e7%96%91%e8%80%85%e3%81%af%e3%80%8c%e9%a8%99%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%9f%e3%80%8d%e3%81%a8/

日本では、ピエール瀧容疑者が薬物使用容疑で逮捕された事件が連日メディアで報じられ、芸能人なども含めた薬物の蔓延が問題になっている最中ですから、タイでの薬物の蔓延と、その薬物の日本への流出を報じる本ニュースは、非常に注目度が高くなっています。

人の人生を一瞬で潰してしまう覚せい剤。

違法な覚せい剤による被害を防ぐために、日本やタイを各国の捜査当局や税関などに一層の取り締まりが求められています。

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