タイ大気汚染:北部でさらに深刻、8600人以上が要治療に
タイの大気汚染が、タイの北部のチェンマイで世界最悪レベルとなっている事を以下の過去記事でお伝えしてきました。
PJA NEWS)大気汚染:北部チェンマイが世界最悪に (2019年3月13日)
https://pattayaja.com/2019/03/13/001/
このタイの大気汚染が北部チェンマイなどで悪化した状態が続いており、要治療の人を多数生み出すほどに深刻化しています。
タイ大手英字メディアのBangkok Postが今朝(4月8日)、以下のように伝えています。
Bangkok Post)Haze causes thousands to fall ill in North (2019年4月8日)
Bangkok Post)北部で大気汚染により、数千人が治療が必要に
https://www.bangkokpost.com/news/general/1658244/haze-causes-thousands-to-fall-ill-in-north
チェンマイ)国民医療保障事務局(NHSO、National Health Security Office)は、タイ北部のチェンマイなどで大気汚染が深刻化しているために、8600人以上が呼吸器疾患などの大気汚染に関連した疾患により、治療が必要となっている事を発表しました。
2019年2月以降、タイ北部では大気汚染が非常に深刻化しており、PM2.5の濃度も安全基準を遥かに超えた数値となっています。
最近はタイ北部チェンマイのメーテーン地区ではPM2.5の濃度が、1立方メートルあたり492.57マイクログラムという驚くべき酷いレベルに達しました。これはタイの安全基準の10倍、WHOの安全基準の20倍の数値です。
タイ北部のチェンライでも2019年3月13日以降、メーサイ地区ではPM2.5の濃度が一立方メートルあたり100マイクログラムを超えています。
昨日の2019年4月7日、タイ北部の9県のPM2.5の濃度は、1立方メートルあたり47~123マイクログラムでした。最悪の123マイクログラムはメーホンソン県での測定値でした。
国民医療保障事務局の副事務総長は、この3か月の間にチェンマイなど北部の県で、大気汚染に関連した呼吸器疾患などの治療を求める人が急増している事を語っています。
上記が、報道されている概要です。
(写真はイメージ)
報道されている通り、タイの北部で大気汚染の悪化が続いており、治療が必要な人も増加し、深刻化しています。
NHSOの発表で、8600人以上もの人が治療が必要な状態というのは、驚かされる数字です。
以下のAirVisualによると、2019年4月8日午後1時42分の本記事執筆時点で、チェンマイのAQIは159、インドのデリーの328に次ぐ世界ワースト2位です。
AirVisual)世界AQIランキング
https://www.airvisual.com/world-air-quality-ranking
チェンマイなど、特にタイ北部で大気汚染が悪化した状況が続いています。
タイの大気汚染については、日本人の多いバンコクや、PJAのあるチョンブリ県などの数値を、以下のサイトなどでも見ることが出来ます。
タイの大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
https://aqicn.org/map/thailand/jp/
タイの大気汚染については、特にタイにおられる方はご注意され、引き続き出来るだけ正確な情報を収集し冷静に対応をされてください。
以下にPJA(パタヤ日本人会)からの、汚染スモッグの注意と対処法について再掲します。
(汚染スモッグの注意と対処法について)
PM2.5を含む汚染スモッグの空気が、タイでも公害として深刻化しています。
この空気を吸い込んでいると、PM2.5は呼吸器の奥の肺胞などに容易に入ることから、呼吸器が深刻な被害を受けてしまいます。
これにより、特に呼吸器系の肺がんやぜんそく、気管支炎などのリスクが高まります。
汚染スモッグの酷い折は、外にいる時はマスクの着用などが必要ですが、通常のマスクでは超微粒子のPM2.5は防げません。
N95マスク(*1)や、日本のDS1(*2)のように、PM2.5を防ぐことができるマスクを着用される事が必要です。
*1:米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が定めた規格。
*2:日本の厚生労働省が定めた規格。DS1やDS2などの種類がある
DS1は日本の規格のため、タイでPM2.5対応マスクを購入の際は「N95マスク」と言われる方が、伝わりやすいです。
特に小さな子供さんや、妊婦、老人、疾患がある方は、汚染スモッグに被害を受けないよう、気をつけられて下さい。
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