2019年4月17日 PJA NEWS)

パタヤ)振り込め詐欺拠点、本日警察庁捜査員がパタヤ現場へ

2019年3月29日午後にタイのパタヤで、日本に対して振り込め詐欺をしていたグループの拠点をタイ警察が摘発し、邦人15人を逮捕した事件に続報です。

PJAニュース)パタヤ:日本への特殊詐欺「日本の警察の方に伝えて」 (2019年3月31日)
https://pattayaja.com/2019/03/31/%e3%83%91%e3%82%bf%e3%83%a4%ef%bc

日本の警察庁が派遣した捜査員は昨日、バンコクに到着し、本日にパタヤで摘発された振り込め詐欺の拠点を訪問する予定です。

日本のTBSニュースが先ほど、以下のように伝えています。

日テレNEWS24)タイに”詐欺”拠点 警察庁職員がタイ到着 (動画付き)
http://www.news24.jp/nnn/news162129191.html

警察庁は16日、詐欺グループの実態解明に向け、職員3人をタイに派遣した。職員らは17日、パタヤの現場を訪問するほか、押収された証拠品の分析などを進める方針。

また昨日の16日夜放送のTBSニュースで、逮捕された15人の不法就労の罰金を、「グループの1人の交際相手を名乗る女性」が現れて、交際しているとする1人だけでなく、なぜか15人の全員分を払いに来た事が報じられています。

TBSニュース)タイの日本人“詐欺”集団摘発、警察庁が捜査員らを派遣(動画付き) (2019年4月16日)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3649527.htm

 「逮捕された15人のタイでの不法就労については既に罰金が支払われています。しかし、日本側に引き渡す手続きのため、現在もこちらの施設に収容されています」(記者)

 15人には不法就労の罪で罰金が科せられ、グループの1人の交際相手を名乗る女性が支払いに訪れました。

 「みんな私が払う、15人分」(交際相手を名乗る女性)

 警察庁はタイ警察と協力し、日本での被害について立件が可能かを判断することにしています。

上記の日テレニュース、TBSニュースはいずれもリンク先のウェブサイトで動画も見る事ができるので、是非ご覧になって下さい。

(2019年3月30日未明 日本への振り込め詐欺拠点摘発の様子
Pattaya Online NewsのFacebook投稿写真より)

それにしても、振り込め詐欺のかけ子の15人を早く釈放させようとして、何者かが罰金を支払いに来たのでしょうが、15人の1人との交際相手を名乗る人間が、なんで15人全員の罰金を支払ったのか、報道を受けて疑問が大きくなっています。

パタヤでは2015年10月にも、約2.3キロもの覚せい剤所持で日本人が逮捕された際に300万バーツの賄賂で釈放を持ち掛け、パタヤ在住の日本人(当時50歳)らがタイ警察に賄賂をもっていき、贈賄しようとしたとして逮捕された以下の事件があったばかりです。

【タイ】覚せい剤おとり捜査で邦人逮捕 (2015年10月24日)
http://www.globalnewsasia.com/article.php?id=2692&&country=2&&p=2

2015年10月24日、タイ警察は、覚せい剤約2.3キログラムを販売目的で所持していたとして日本人を逮捕した。また、釈放取引のために現金を持参した関係者3人も合わせて逮捕したと、タイメディアが一斉に報じた。

 覚せい剤所持で逮捕されたのは、茨城県出身の板倉大容疑者(34才)で、タイ警察のおとり捜査官が容疑者と接触。23日待ち合わせた飲食店に現れたところを逮捕した。

 また、板倉容疑者は取調中に300万バーツ(約1000万円)の賄賂で釈放を持ちかけた。現金を持って警察に現れたヨネダ・ツネオ49歳、マツモト・リョウヘイ52歳、アカギ・ツトム50歳ら3人の日本人男性も逮捕した。いずれも容疑を否認しているという。

今回は賄賂ではなく罰金の支払いに来た人間がいたということですから、その行為に違法性は勿論ありません。
しかしながら、なぜ15人の1人の交際相手だとするタイ人女性が、15人全員の罰金を支払いに来たのか?
多くの人に疑問が巻き起こる罰金支払いとして報道されています。

海外のタイのパタヤに拠点を作り、日本の高齢者などを中心に電話で騙し、財産を巻き上げる、あまりにも卑劣な振り込め詐欺の犯行グループ。
今回パタヤで摘発された拠点の被害額は、たったの2か月で、なんと約2億円以上、被害者数は200人以上にものぼっていたと見られています。

このような振り込め詐欺の手口による被害は、日本で非常に大規模になってしまっています。タイに住んでいる日本人の間でも、日本の実家の両親が被害にあった等という話はしょっちゅうで、不安が広がっています。

このような振り込め詐欺グループの海外拠点が、タイで初めて、パタヤで摘発されました。この摘発は過去記事でお伝えした通り、タイ警察の方が、日本での振り込め詐欺の被害を止めたいという思いで、大変な捜査をして立件してくれたものです。そして日を追うごとに、その実態の酷さが伝わってきています。

この詐欺グループの”かけ子”たち15人は、摘発時の様子を伝えた以下の報道からも、逮捕後に「ヤバイってー」などと談笑する姿が伝えられており、態度も酷いものである事がわかります。

ANN NEWS Channel)「ヤバイってー」談笑も・・・タイ豪邸の詐欺アジト摘発 (2019年4月1日)

広がり続ける日本の振り込め詐欺の被害の背景には、このように詐欺を海外のタイのパタヤで行っている、このような態度の犯人グループがいるのです。

日本で多くの人が、子供の為などと騙されて、被害にあってしまっている振り込め詐欺やアポ電強盗。
この被害を止めるために、日本の警察庁からも捜査員の方が派遣され、全容解明を目指すと報じられています。

タイ警察に加えて、日本の警察による捜査と犯人グループの全容解明に、日本だけでなくタイからも大きな期待と応援の声が寄せられています。

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