タイ総選挙)プアタイ党など民主派連合、245議席で過半数届かず
以下のタイ総選挙の結果発表に関するニュースに続報です。
PJAニュース)タイ総選挙)選挙管理委、498名の当選者を発表 (2019年5月9日)
https://pattayaja.com/2019/05/09/%e3%82%bf%e3%82%a4%e7%b7%8f%e9%81%b8%e6%8c%99%e9%81%b8%e6%8c%99%e7%ae%a1%e7%90%86%e5%a7%94%e3%80%81498%e5%90%8d%e3%81%ae%e5%bd%93%e9%81%b8%e8%80%85%e3%82%92%e7%99%ba%e8%a1%a8/
タクシン派のプアタイ党を中心とした7政党の民主派連合は3月27日、以下の過去記事の通り連立し、下院で過半数となる255議席を得ると見込まれていました。
PJAニュース)タクシン派政党、7政党255議員の連立を発表 (2019年3月27日)
https://pattayaja.com/2019/03/27/%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E6%B4%BE%E6%94%BF%E5%85%9A/
しかし昨日の5月8日、タイの選挙管理委員会が500議席中の498議席の当選者の発表では、当選者の計算方式が小規模政党に有利な方法となった事などもあって、同連立の下院の議席数は現状245議席となり、定数500の下院の過半数のラインである250議席に満たない見込みとなりました。
タイの大手英字メディアのBangkokPostが本日の2019年5月9日の朝、次のように伝えています。
BangkokPost)Pheu Thai govt hope on ropes (2019年5月9日)
BangkokPost)プアタイ党など民主派連立、政権獲得が危うく
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1674208/pheu-thai-govt-hope-on-ropes
(2019年3月27日:会見で連立を発表する7党
写真:プアタイ党)
報道によると、昨日の5月8日の夜のタイ選挙管理委員会による当選者498名の発表により、プアタイ党など民主派連合の議席数は245議席となった事を受けて、下院で過半数を得る見込みは大きく低下しました。
定数500の下院の選挙区選出方式の350、選挙リスト選出方式(日本の比例代表制に近い制度です)の150を合わせた、政党別の議席数のうち、発表された498議席の政党別内訳は次の通りです。
1位 プアタイ党 136 (うち選挙区選出136)
2位 バランプラチャーラット党 115 (うち選挙区選出97)
3位 新しい未来党 80 (うち選挙区選出 30)
4位 民主党 52 (うち選挙区選出 33)
5位 タイ誇り党 51 (うち選挙区選出 39)
<6位以下、獲得議席数10以下は省略
6位以下を含めた表は、以下記事中に掲載されたBangkokPost作成の表をご覧下さい。>
https://www.bangkokpost.com/news/politics/1674208/pheu-thai-govt-hope-on-ropes
3月24日に投票が実施されたタイ総選挙では、直後に発表された暫定結果を元に、プアタイ党など民主派連合は255議席を得る見込みで連立を樹立し、下院で過半数を得る見込みでしたが、選挙管理委員会などが当選者の計算方法の選定が、民主派連合に不利に働き、議席数を低下させ過半数を下回る見込みとなりました。
これを受けてプアタイ党は昨日の2019年5月8日(水)、選挙管理委員会を「憲法や法に違反して、その公権力を行使している」と非難し、タイ選挙管理委員会に法的措置を取ることを発表しました。
報道されている概要は、上記の通りです。
(2019年3月27日:会見でのスダラット氏とタナトン氏
写真:プアタイ党)
タイメディアを見ると、既に軍政派政党のバランプラチャーラット党もタクシン派のプアタイ党も、多数派工作が激化している様子が多く伝えられています。
タクシン派のプアタイ党が中心となった民主派連合の7政党では下院過半数の250議席に届かない見込みとなった事で、今後の多数派工作が過熱していきそうです。
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