シラチャ等で大規模不動産倒産、被害者の会が設立

2019年5月15日　PJA NEWS)

シラチャ等で大規模不動産倒産、被害者の会が設立

以下の、シラチャーなどで大規模な不動産の倒産があったニュースに続報です。

PJA NEWS)シラチャ等で大規模不動産倒産か！？詐欺かと騒然(2019年2月26日)
https://pattayaja.com/2019/02/26/%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%83%81%E3%83%A3%E7%AD%89%E3%81%A7%E5%A4%A7%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E5%80%92%E7%94%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%81%8B%EF%BC%81%EF%BC%9F%E8%A9%90%E6%AC%BA%E3%81%8B/

(写真は倒産イメージ)

現在問題となっている物件はタイの日本人街のシラチャーに複数、パタヤにも1物件があります。

被害にあった方々の話によると、シラチャーの物件は主に海外の不動産投資をアドバイスするという会社などが一般の日本人に向けて販売していました。
販売においては「シラチャーの日本人駐在員に貸し出せば高利回りが得られる」等と高利回りを謳って販売されており、一部では想定利回り20%などと宣伝して販売されていました。しかし実際には、購入者の多くは登記費用まで払い込んでいましたが、登記すらもされておらず、デベロッパーは実質倒産状態となっています。

パタヤの物件も高利回りを謳って、利回り保証のサブリースをつけて販売されていましたが、このサブリースの利払いも昨年10月頃から滞って、実質倒産状態となっています。

これら物件については被害者が多くなっていることから、被害者の会が設立されました。
PJA(パタヤ日本人会)でも被害に合われたと御相談があった方には、被害者の会への参加をお勧めしています。

被害に合ったかもしれないと思われる方は、一度冷静に状況を調べられてから、被害者の会への参加登録を含めて対応をされるのが良いでしょう。

これはシラチャやパタヤに限らず、タイなどの海外での投資は、リスクも大きくあります。
以下記事でPJA会長の岩掽も語っている通り、投資の検討の際には細心の注意を払い、他者の方々の意見も多く聞いて、慎重に検討されてください。

President Online)日本人がカモに「タイの投資詐欺」全手口　(2019年2月18日)
https://president.jp/articles/-/27707

この問題について、筆者の所属するパタヤ日本人会の会長で、日本の警視庁公安部OBである岩拼（いわはえ）健一氏は、次のように語る。

「海外の儲け話の場合は、日本の話以上に注意をする必要があります。日本人同士だから、まさか騙さないだろうという気持ちが先行しがちですが、悪事を考えている、働いている日本人も数多くいることは事実です」

「このような詐欺に合わないために、事前の調査や確認は必要です。バンコクはもちろん、パタヤなどの東部の都市でも現地に日本人会なども作っていますので、常日頃から良い関係を作り、投資をする際には、現地に詳しい人を含む多様な先へ相談し調査をしてから冷静に検討をする事をお勧めします」

情報が得にくい海外への投資話は簡単ではない。このような詐欺話が蔓延している中、東南アジアの成長国ならば儲かりそうだと安易に投資するのではなく、現地の実情を多方面からよく調べるなど、細心の注意を払わなければならない。

参考過去記事)
PJAニュース)バンコク：東京建物の報道対応が波紋　(2019年4月2日)
https://pattayaja.com/2019/04/02/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%82%AF%EF%BC%9A%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%BB%BA%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%A0%B1%E9%81%93%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%8C%E6%B3%A2%E7%B4%8B/