タイ民主党、新党首にJurin氏を選出
以下のニュースに続報です。
PJAニュース)タイ総選挙)第3勢力連合、タイ誇り党党首が首相候補に(2019年5月13日)
https://pattayaja.com/2019/05/13/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E7%AC%AC3%E5%8B%A2%E5%8A%9B%E9%80%A3%E5%90%88%E3%80%81%E3%82%BF%E3%82%A4%E8%AA%87%E3%82%8A%E5%85%9A%E5%85%9A%E9%A6%96%E3%81%8C%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%80%99/
タイ総選挙の後に第三勢力連合の中核の一つとなった、タイ民主党の新党首が選出されました。
タイ大手英字メディアのNatoinが本日の2019年5月15日の先ほど伝えています。
Nation)Jurin picked to lead ailing Democrats (2019年5月15日)
Nation)タイ民主党党首にJurin氏が選出
http://www.nationmultimedia.com/detail/breakingnews/30369440
第三勢力で最大議席を有するタイ民主党は、選挙投票前の2019年3月10日夜、当時党首のアビシット氏が自身のFacebookのアカウントに33秒の短い動画をアップロードし、反軍政の姿勢を明確にして選挙戦を戦いましたが、3月24日投票結果での惨敗を受けて、アビシット氏は党首を辞任しました。
アビシット氏がFacebookに投稿した動画
上記ビデオの中でアビシット党首は「長期にわたる権力の保持は内紛を引き起こしており、国民を第一にするわが党のイデオロギーに反するので、私は絶対にプラユット首相を支持するつもりはない」、「プラユット政権の下で5年が経ったが、タイの経済は悪い状態にあり、国民は酷く苦しんでいます。」などと語りました。
参考過去記事)タイ総選挙:タイ民主党党首、選挙惨敗で辞意 (2019年3月25日)
https://pattayaja.com/2019/03/25/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%B7%8F%E9%
このような経緯から、現在の民主党はタクシン派のプアタイ党を中心とする民主派7党の勢力を支持する事は見込まれにくいという意見が多いものの、第三勢力連合が軍政派とタクシン派など民主連合のどちらにつくかが注目される中で、本日タイ民主党の新党首が選出されました。
(2019年5月15日 タイ民主党の新党首選出の様子
写真:タイ民主党)
タイ民主党の議員、党員の投票の結果、Jurin氏が50.5%の票を獲得して新党首に選ばれました。
第二位はPeerapan Saliratwipak氏で37.2%、第三位はKorn Chatikavanij氏で8.4%、第四位はApirak Kosayothin氏で3.6%でした。
(2019年5月15日 タイ民主党の新党首に選出されたJurin氏
写真:タイ民主党)
今後はJurin氏が中心となって、タイ民主党は軍政派につくかどうかなどを判断する見込みです。
ただし本日の投票におけるJurin氏の支持層は、軍政派支持者と不支持者に分かれており、まだどちらになるかはわかりません。
7月は日本は参院選!在外投票での投票を。大使館での登録を急いで!
(写真はイメージ)
(PJAニュース特集 選挙に行こう!2019)
日本では7月に重要な参議院選挙が予定されています。以下の過去記事の通り、これは衆参同日選となる可能性も指摘されている、日本の行く末を決めるための重要な選挙です。
タイなど海外に在住の日本人の方は、7月の選挙は在外投票などを利用して、是非投票をしてください。そのためには在外選挙人名簿への登録をバンコクの在タイ日本国大使館などで、急ぎで実施する事が必要です。
その方法は以下の過去記事の「在外投票はこんなに簡単!まずは早めに登録を」の通り、パスポートを持って申請書を記入して出せば、わずか5分ほどで完了する簡単なものです。(※在留届提出者の場合、在留届の提出がされていない方は、タイに3か月以上居住している事がわかる賃貸契約書なども必要となります。詳細は以下記事をご覧ください。)
7月の選挙に在外選挙人名簿登録が間に合うかどうか、5月14日の現在は既に確実ではなくなっていますが、PJA NEWSで取材し調査した所、バンコクの在タイ日本国大使館で今週にも急ぎで手続きをすれば、まだ間に合う可能性があります!
この選挙は、日本の今後を決定する非常に重要な選挙となります。
タイなど海外に在住する日本人も、7月の選挙に投票しましょう!
大衆は愚衆である。
だから、この愚かな大衆に意見を聞くよりは、偉大なる一人の賢人があらわれて、その独裁によって政治が行われることが、もっとも望ましい。かつての大昔、だれかがこんな考えを世に説いて、それが今日に至るも、なお一部には、達見として尊ばれているようである。
たしかに大衆には、こうした一面があったかもしれない。そしてこうした考えから、多くの誤った独裁政治、権力政治が生み出され、不幸な大衆をさらに不幸におとしいれてきた。
しかし、時代は日とともに進み、人もまた日とともに進歩する。今や大衆は、きわめて賢明であり、そしてまたきわめて公正でもある。
この事実の認識を誤る者は、民主主義の真意をふみはずし、民主政治の育成を阻害して、みずから墓穴を掘り進むことになるであろう。
くりかえしえて言うが、今日、大衆はきわめて賢明であり、またきわめて公正である。
したがって、これを信頼し、これに基盤を置いて、この大衆に最大の奉仕をするところに、民主政治の真の使命があり、民主主義の真の精神がひそんでいると思うのである。
国家繁栄への道も、ここから始まる。
松下幸之助(*)の「道をひらく」(PHP文庫、1968年5月1日初版刊行)に載っている言葉の一つです。
松下幸之助が1968年に書いた通り、大衆は本来、きわめて賢明で公正であり、それを前提としたのが戦後日本の民主主義の根幹です。
松下は「経営の神様」とまで言われた名経営者です。
松下は自身の経営哲学を説明した際にも、大衆は賢明、公正であり、正しい商品を選ぶという事を語っている記録がありますので(1952~59年頃の松下の発言をまとめた本「道行く人もみなお客様」など)、松下の信条として同様の話をいつもしていたものだと思います。
松下の取り組んだ商売の世界でも、大衆は確かに非常に賢明、公正に企業や商品を選ぶ購買行動をしているわけですから、この松下の言葉は、民主主義国家における選挙も同様に、日本の国民は賢明に投票し、民主主義が正しく機能できるはずだという信条を語ったものだと思います。
日本の民衆である有権者の一人一人は、公正な選挙で投票をしても「どうせ何も変わらない」と思うのではなく、国民が国のあるべき姿を考えて、自由な意思により7月の選挙にも投票し、国民のために政治を変える事が必要とされています。
(*)松下幸之助 現パナソニック社の創業者
Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9
PJAニュース 特集:選挙に行こう2019 過去記事)
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