2019年7月25日 PJA NEWS)

タイ)観光スポーツ省新大臣、短期賃貸の新ルール制定に意欲

タイで第二次プラユット新政権が発足し、観光スポーツ省の大臣に就任したピパット大臣が、タイで現在ホテル業法違反となっている、ホテルライセンスを有さない宿泊施設での30日未満の短期宿泊について、新ルールの制定に意欲を見せるコメントを発表しました。

これについて、短期賃貸の宿泊サービスを提供するAirbnb社などが歓迎するコメントを発表しています。

タイ現地メディアのThaigerが以下の通り報じています。

Thaiger)Airbnb welcomes new Thai Tourism Minister support of ‘short term’ accommodation (2019年7月22日)
Thaiger)Airbnbが、タイの新大臣の短期賃貸への取り組みを歓迎
https://thethaiger.com/hot-news/tourism/airbnb-welcomes-new-thai-tourism-minister-support-of-short-term-accommodation

第二次プラユット内閣:観光スポーツ省
hiphat Ratchakitprakarn大臣
(写真:タイ観光スポーツ省)

観光スポーツ省の大臣となったピパット大臣は就任の初日から、2018年より裁判所の決定でも違法となったタイでのホテルライセンスを有さない宿泊施設での30日未満の短期賃貸について、これを適切に管理して実施するための新ルールの制定に意欲を見せました。

ピパット大臣はコメントで、特にタイの二級都市などではホテルライセンスを有さない宿泊施設の重要性は高く、その基準作りが重要であるという認識を語っています。

これを受けて、アメリカ発祥で短期賃貸物件の紹介サービスを行っているAirbnbも歓迎のコメントを出し、新ルールの設定のために協議を積極的に行っていく事を語っています。

報道されている概要は上記の通りです。

タイでは2004年施行のホテル業法(Hotel Act)において、30日未満の短期賃貸はホテルライセンスがなければ実施してはならないとしており、賃貸をした場合は違法行為として取り締まりがされています

昨年の2018年5月18日にはタイ大手英字メディアのBangkok Postも以下の通り、Airbnbなどで30日未満で貸し出しをする事は違法と判決が出た事を伝えています。

Bangkok Post)Airbnb bookings illegal, court declares (2018年5月18日)
Bangkok Post)Airbnbでの予約は違法、裁判所が判決
https://www.bangkokpost.com/thailand/general/1467442/airbnb-bookings-illegal-court-declares

これを受けて、ホテルライセンスを取れる基準に達していない民泊施設や、そもそも民泊用ではないコンドミニアムなどでも、30日未満の短期賃貸は違法となり取り締まりが進められています。

そして先月14日に以下のように報じた通り、プラユット首相は憲法44条を違法な短期賃貸に発動し、法の秩序をもたらすための取り組みが進められています。

これにより、タイ東部のパタヤあんどでもホテルライセンスを持たない違法短期賃貸の摘発が担当当局により進められています。

PJA NEWS)プラユット首相、蔓延する違法賃貸の摘発に憲法44条発動 (2019年6月14日)
https://pattayaja.com/2019/06/14/%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%a6%e3%83%83

この取り組みですが、これまではホテルライセンスを管理する部門が担当の当局となっていました。

このためPJAでも、これについては多くは同局とのやり取りとなっていました。

パタヤ市の場合、市内の物件であれば、パタヤ市の条例で短期賃貸を認める規定があるため、その条例についてはパタヤ市も当局となりえるのですが、あまり実務的に使える内容ではなかったため、これについてのパタヤ市とのやり取りは多くありませんでした。

今回、観光スポーツ省という別の省庁がルール化に意欲を見せた事で、別の省庁の思惑が入ってきそうです。

PJAでも各当局に連絡をとり相談をしながら、特にPJAの会員の企業向けに、可能な限り最新情報をご提供していければと思います。

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